2016年の時点でドイツには推定86万人ものホームレスがおり、毎年冬には寒さに悩まされています。凍死することさえあるのです。
この問題に取り組むために、ドイツのミュンヘン・ウルム市にある企業「ウルムネスト」は、ホームレスのための睡眠ポッド「ネスト」を作成。
ネストは2020年1月から導入されており、ホームレスたちを凍死から保護しています。
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ドイツのホームレスを凍死から救う睡眠ポッド「ネスト」
ホームレス用ポッドは防風・防水・防寒性能あり
ドイツのホームレスを凍死から救う睡眠ポッド「ネスト」
ウルムネスト社のプロジェクトは、ウルム市が抱えているホームレスの凍死問題を解決するために立ち上げられました。
現在、ウルム市には多くのホームレスがいますが、すべての人が避難所にアクセスできるわけではありません。
一部のホームレスは、心理的な問題やペット立ち入り禁止などの理由によって通常の避難所に滞在できないのです。
しかしドイツの冬は非常に寒く、凍傷や凍死の危険があります。安易に眠ることすらできません。
そのため、ウルム市とウルムネスト社は、ホームレスの人々が寝る場所を確保できなかった時のために、緊急の睡眠ポッド「ネスト」を街中に設置することにしました。
彼らによると、ネストは家やホテルなどの滞在場所に代わるものではなく、本当に行く場所が無い人のための凍死を防ぐ最後の手段とのこと。
そのため設置されるのは凍死の危険がある冬の間だけです。