今回は、ダイハツ 新型タフト(LA900S/LA910S型)の欠点について紹介します。新型の軽SUVとして2020年6月10日に発売されたダイハツ タフトですが、これまでの自動車開発で培われた技術が随所に活かされています。しかし新型タフトのもつ特徴が欠点として目立つところもみられます。

どんな車種にも長所や欠点は必ずあるものですが、新型タフト特有の欠点にはどのようなものがあるのか、またそれを打ち消すくらいの魅力はどのような点なのかを詳しく見ていきましょう。

文・PBKK

Chapter
1.ダイハツ 新型タフトはシートアレンジのバリエーションが少ない!
2.ダイハツ 新型タフトの燃費は改善の余地あり!
3.ダイハツ 新型タフトはボディが重い!

1.ダイハツ 新型タフトはシートアレンジのバリエーションが少ない!

ダイハツ 新型タフト(LA900S/LA910S型)の欠点(デメリット)は3点あった!
(画像=『CarMe』より引用)

タフト(TAFT)という車名は、Tough & Almighty Fun Toolの頭文字からつけられました。日常からレジャーまで幅広く活躍し毎日を楽しくする頼れる相棒、という商品コンセプトで開発された経緯があります。

新型タフトは室内長2,050mm×室内幅1,305mm×室内高1,270mmというスペックです。その車内のコンセプトは、バックパックスタイル。気軽に出かけられてかつ動きやすいバックパックを背負う人をイメージした車内となっています。

フロントスペースは乗員の快適性を重視しており、疲れにくいシートをはじめとした快適装備により運転しやすい空間が実現。一方リアスペースはフレキシブルスペースという思想で設計されており、リアシート(後席)としての使い勝手とラゲッジスペース(荷室)としての使いやすさを両立させるという考えが反映されています。

ダイハツ 新型タフト(LA900S/LA910S型)の欠点(デメリット)は3点あった!
(画像=『CarMe』より引用)

しかし、限られたスペースにシートとラゲッジスペース両方の機能を確保するために、リアシートのスライド機能は未搭載。そのため新型タフトには、乗車スペースを広くしたり4人乗車時のラゲッジスペースを広げたりということができない、という欠点があります。

それでも50:50分割可倒式のシートバックをアレンジすることで、多様なシーンに対応することができます。

ダイハツ 新型タフト(LA900S/LA910S型)の欠点(デメリット)は3点あった!
(画像=『CarMe』より引用)

3人乗車の場合は片方のシートバックを倒せば、ラゲッジスペースをより広げることができます。また2人乗車であれば両方のシートを倒し、完全フラットスタイルとして段差のない広大なラゲッジスペースを確保することができます。

さらに1人しか乗車しない場合は、フロントシートをいちばん前までスライドさせ前後のシートバックを倒すことで、長い荷物でも積めるようになります。マットなどで工夫すれば、車中泊にも対応できます。シートアレンジのバリエーションが少なくても、工夫次第でいくらでも便利な使い方ができるのがタフトの特徴といえます。

2.ダイハツ 新型タフトの燃費は改善の余地あり!

ダイハツ 新型タフト(LA900S/LA910S型)の欠点(デメリット)は3点あった!
(画像=『CarMe』より引用)

新型タフトの燃費性能は、他の軽自動車と比べても決していいとはいえません。自然吸気エンジンの2WDモデルで燃費性能を比較すると、新型タフトのライバル車と目されるスズキ ハスラーが30.4km/L(JC08モード燃費)、ダイハツのムーヴは31.0km/L(JC08モード燃費)です。

それに対し新型タフトの燃費性能は、25.7km/L(JC08モード燃費)と大きな差があります。しかしタフトは、燃費性能の低さを補っても余りある高い走行性能をもっています。タフトで採用されるのは、ダイハツの新しいスタンダードであるDNGAプラットフォーム。

このプラットフォームは高いボディ剛性を誇り、誰もが運転しやすく快適に移動できる車を実現させています。また、最低地上高190mmというクリアランスの高さから、未舗装路などのアウトドアシーンでも安心して運転できるのは新型タフトならではの特徴です。