2022年1月17日以降、ゆうちょ銀行に大量の小銭を預け入れると手数料を取られることになり、にわかに注目を浴びたのが、日本円硬貨を無料で電子マネーにチャージできる「ポケットチェンジ」だった。ところが、大量の小銭投入が原因で故障が頻発し、現在は日本円硬貨の取り扱いが中止される事態に……。今後、大量の小銭はどう処理すればいいのだろうか?

というわけで、今回は日本円硬貨を紙幣に両替できる「コインスター(coinstar)」を紹介しよう。手数料は9.9%かかるが、それでもゆうちょ銀行より得する場合があるのだ。

「ポケットチェンジ」が日本円硬貨取扱を中止! 今後は大量の小銭をどうすればいいの?

ゆうちょ銀行が、2022年1月17日より大量の小銭を預け入れるのに、取扱手数料を取ることになったのはご存じだろう。

詳しくは→こちらの記事で確認してほしいが、ゆうちょ銀行に大量の小銭を持ち込むと、けっこうな金額の手数料を引かれて大損するケースもある。

そこで注目を集めたのが「ポケットチェンジ(PocketChange)」だった。ポケットチェンジは、本来、外貨を日本円に両替して、電子マネー(Suicaなど)にチャージできる便利なサービスだが、日本円硬貨にも対応していた。

ところが、大量の小銭投入が原因で故障が頻発し、急遽サービスを停止。ついに2022年2月9日から日本円硬貨の取り扱いが中止される事態に陥ってしまったのだ。

しかし、世の中にはまだまだ大量の小銭を貯め込んでいる人がいるハズ。そこで今回紹介したいのが「コインスター(coinstar)」というサービスだ。

「コインスター」は日本円硬貨を投入すると商品券や紙幣に交換できるのが特徴。手数料は投入金額の9.9%ほどかかるが、場合によってはゆうちょ銀行より手数料が安くなるケースもある。果たしてその条件とは?

「ポケットチェンジ」の日本円硬貨取扱い中止で注目が集まる「コインスター」って何? お得なの?
(画像=無料で日本円硬貨を電子マネーにチャージできた便利な「ポケットチェンジ」だったが、小銭を大量投入されて故障が頻発し、ついには日本円硬貨の取り扱いが中止されることに。トホホ……、『オトナライフ』より 引用)

自動硬貨計算機「コインスター」っていったい何?

「コインスター」とは、日本円硬貨(1円~500円)をトレー(投入口)にまとめて流し込むと、自動的に硬貨をカウントする自動硬貨計算機のこと。

複数の種類の硬貨を事前に仕分けする必要はなく、流し込まれた硬貨を分速600枚のスピードでカウントするパワフルなマシンだ。1回の上限は5万円までとなっており、仮に1円玉のみなら5万枚が上限となる。

硬貨のカウントが終わると「引換券(金券)」レシートが発行されるので、引換券を使って店舗内のお店で買い物するか、サービスカウンターに持っていき、紙幣に交換できる仕組みだ。

ちなみに、引換券で買い物したお釣りは現金でもらえるようになっているが、引換券の有効期限は発行から4時間となっている点には注意したい。

また、コインスターは投入金額の9.9%が手数料として徴収されるので、もし、1,000円分の硬貨を投入した場合は、99円の手数料を取られるため、引換券は901円分となる。

それでも、ゆうちょ銀行の窓口に持ち込むよりは得するケースも多い。また、ポケットチェンジと違い、大量の小銭を流し込むのが前提のマシンなので、故障してサービス停止に追い込まれるような心配もいらないと思われる。

ちなみに、コインスターは投入した小銭を計算して「引換券(金券)」のレシートを発行する形になるため、基本的にスーパーマーケットに設置されている。

2022年2月現在、コインスターは関東、中部、近畿、福岡を中心に約260台を設置してあるが、関東では西友大森、西友清瀬、Fuji羽田店、Fuji稲田堤、リヴィン光が丘、リヴィンオズ大泉といった郊外数カ所にしか設置されておらず、都心部では利用できないのが残念だ。

「ポケットチェンジ」の日本円硬貨取扱い中止で注目が集まる「コインスター」って何? お得なの?
(画像=こちらは都内の西友に設置されているコインスター。まだ、あまり利用されていないようで、店舗の片隅にひっそりと置かれていた、『オトナライフ』より 引用)
「ポケットチェンジ」の日本円硬貨取扱い中止で注目が集まる「コインスター」って何? お得なの?
(画像=コインスターの操作はタッチパネルを見ながら行うので、初めてでも迷うことはないだろう。最初に9.9%の手数料がかかることが明示される、『オトナライフ』より 引用)
「ポケットチェンジ」の日本円硬貨取扱い中止で注目が集まる「コインスター」って何? お得なの?
(画像=タッチパネルを操作し「硬貨をトレイに入れます」と表示されたら、その下にあるトレイに硬貨を流し込めばOKだ、『オトナライフ』より 引用)