大統領の罷免を避ける動き
野党の大統領罷免の動きを牽制する意味でも大統領への支持政党として44議席を確保している。ペルー共和国議会は定員130議席で、罷免には87議席が必要だ。この44議席は大統領に忠実な議員ということで、残りは86議席ということになって罷免に必要な87議席に1議席不足している。(2月8日付「ポリティカ・オンライン」から引用)。
カスティージョ大統領の今後の政権運営は未知数である。政権についてから僅か半年しか経過していないというのに大統領の支持率は既に29%まで下がっている。今も彼を支持している人は11%しかない。更に、66%の住民が大統領の判断は誤っていると指摘している。そして住民の50%が大統領は汚職に関与していると指摘している。(1月30日付「パナムポスト」から引用)。
ペルーの大統領は5年の任期だ。昨年大統領に就任したカスティージョ氏の任期満了は2026年。しかし大統領に就任して僅か半年で4回の内閣改造を行わねばならないという現況から判断してエスタブリシュメントやメディアでは彼には政権能力は備わっていないと見做されている。今年罷免されない場合は来年には確実にそれが実施されるであろう。
文・白石 和幸
文・白石 和幸/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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