トヨタ 初代ピクシス バン(S321M/S331M)は、ダイハツ ハイゼットカーゴのOEM車です。

軽商用車として快適性よりも積載能力を優先した「スペシャル」「デラックス」、シートの変更などで乗員の快適性を向上した「クルーズ」「クルーズターボ」の4つのグレード展開となっています。

2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)の駆動方式、4ATと5MTのトランスミッションを展開し、それぞれの組み合わせから走行環境や用途に応じて選択できることが魅力です。

積載能力に優れているので、様々な業種での商用バンとして活躍するほか、キャンプや車中泊などのアウトドアユースでも人気を集める初代ピクシス バン。

2011年に登場し、2017年に現行デザインへマイナーチェンジを果たした使い勝手の良さが魅力の初代 ピクシスバンですが、今回はその欠点を3つご紹介します。

トヨタ 初代ピクシス バンはグレード選びが難しい!積載量をとるか快適性をとるか?

トヨタ 初代ピクシス バン(S321M/S331M)の欠点(デメリット)は?
(画像=『CarMe』より 引用)

トヨタ 初代ピクシス バンは大きく4つのグレードを展開しています。それぞれに2WD/4WDの駆動方式、4AT/5MTのトランスミッションを設定しているので、用途に応じて選択することが可能です。

積載量を優先した「スペシャル」「デラックス」「クルーズ」は、2名乗車時に軽自動車の最大積載量である350kgまで荷物を積むことができますが、ターボがないのでやや非力な印象。

ターボをつけてしまうと2名乗車時の積載量は200kgになってしまうので、グレード選びの際は、積載量と駆動力のどちらをとるかを天秤にかけざるを得ません。

トヨタ 初代ピクシス バン(S321M/S331M)の欠点(デメリット)は?
(画像=『CarMe』より 引用)

また、「スペシャル」と「デラックス」はラゲッジルーム(荷室)の広さが魅力なので、後部座席はベンチシートを採用しています。前席のシートはヘッドレスト一体型になっており、前席・後席ともに、お世辞にも座り心地がいいとは言えません。

乗員の快適性を重視すれば「クルーズ」「クルーズターボ」を選択することになりますが、「クルーズ」「クルーズターボ」の後席シートは足元にきれいに格納することが難しいので、フラットにするために畳んでも段差が生じてしまいます。

座り心地を重視するか、ラゲッジルームのカスタムのしやすさや積載量で選ぶか。いずれも取捨選択しがたい部分ですが、どれかを妥協しなければいけないので、グレード選びが難しいと言えるでしょう。

トヨタ 初代ピクシス バンはエコカー減税が少ない!

トヨタ 初代ピクシス バン(S321M/S331M)の欠点(デメリット)は?
(画像=『CarMe』より 引用)

購入費用や車検時の出費を大きく左右するエコカー減税。新車での購入ならば、対象の車種を選ぶことでクルマの維持費を抑えることに役立ちます。昨今の車の多くは環境性能に優れ、エコカー減税の対象になる車種も多いですが、トヨタ 初代ピクシス バンはそうした税金面で不利な一面を持っています。

トヨタ 初代ピクシス バン(S321M/S331M)の欠点(デメリット)は?
(画像=『CarMe』より 引用)

軽自動車のバンは、ダイハツ ハイゼットカーゴ、スズキ エブリィ、ホンダ N-VANの3車種が展開されています。国産車の各メーカーから発売されていますが、初代ピクシス バン、スバル サンバーバンはダイハツからのOEM車。そして日産 NV100クリッパー、マツダ スクラムバン、三菱 ミニキャブはスズキからのOEM車です。

ライバル車であるスズキ エブリィとホンダ N-VAN は、自動車重量税が免税+軽自動車税減税の合計で6,200円ほどの減税になりますが、初代ピクシス バンはそもそもエコカー減税対象外のため、税金の面で不利と言えます。