テレビを見ていますと、自称専門家がかなりのデマをいまだに言っています。これは嘘を言ってると言うより情報のアップデートができていない。本日はいくつか取り上げて論破してみたいと思います。
コロナはいまだインフルエンザよりずっと重症化する
これ、先日テレビで誰とは言いませんがおじいちゃんの先生が言っていました。
重症化の違いを見るには致死率で比較するのが一番です。
まずインフルエンザの致死率ですが厚労省のデータですと
海外では0.1%、日本では0.02~0.03%とワクチンが普及しているので致死率が低い。
イギリスのオミクロンの致死率は0.1%と報道されており、これならインフルエンザと同等だ。
日本のコロナの致死率は7月になってデルタ全盛でも致死率が急低下しました。
7月中旬にはだいたい高齢者の8割くらいが終わっていました。
このように6月と7月は致死率が0.6%→0.15%に低下。高齢者のワクチン接種が進んだからです。7月の段階でデルタの致死率は海外のインフルエンザと同程度になっています。
このあとのデータはまだ出ていませんが、9月の死者の40%が50代だったことを考えても全年代にワクチン接種が行われて相当に低下しているはずです。
※単純に死者数を新規陽性で割ると、死者数が少ないときは死者の多くがコロナが直接死因ではなくなっているのであまり意味がありません。↑の計算ではコロナが直接死ではないケースは省かれているはずです。
ですので、感染爆発している今でさえ
東京の重症者は4人(デルタのピークは297人) 大阪は2人(同286人) 沖縄は0人(139?/国基準かも)
ということですから、
コロナの致死率はいまだインフルよりずっと高いというのはデマ
といってもいいほどで、テレビに出てきて発言するのであればせめて厚労省のデータくらいは見て頂きたい。
オミクロンの致死率がデルタの1/3でも感染が5倍になれば重症が増える
まことしやかにいう医者が多すぎ。2点が論理破綻しています。
まずオミクロンの致死率がデルタの1/3なら、デルタの時はワクチンがなかったのだから国民の85%、高齢者の90%以上が接種済みのいまで1/3のわけがなかろう。同じ毒性でもワクチンで1/3くらいにはなっていないとワクチンの全否定。まるで反ワクチンである。実際、沖縄で対応している医者がテレビで「重症化率は相当低いので医療崩壊はありません」といっているのに関係ない専門家が煽る。
次に「デルタの5倍感染者が増えたら」ってどこの国でそんなことになったのだ?
まずは南アフリカ
デルタにはこのように130万人が感染したが、オミクロンは50万人ほどで一気に収束した。イギリスも似たようなモノ。瞬間速度が大きいのでたくさん感染したように見えるがすぐに収束するのでのべの陽性は多くない。フランスがやや多めだが、デルタの1.5倍くらいでピークに達した感じ。少なくともデルタの5倍感染した国など見当たらない。つまり
デルタの5倍も感染者が出た国がないのにその想定はデマ?
とも言えるのではないか。少なくともリスクの前提があまりに荒唐無稽である。喩えるにしても他国の例をちゃんと見てもらわないと、「致死率が0.01%でも1億人がかかったら1万人死ぬ」とかいくらでも言えてしまうではないか。
この喩えを正確にいうならば
「デルタの1/3の毒性でもワクチンでリスクはさらに1/3になっており1/9。デルタの最大2倍の陽性でも合計でデルタの1/5くらいで収まるから安心してください」というのが常識人だと思います。コロナのリスクをあり得ないくらい最大限に言って脅かすなら経済も最大限のリスクをとって脅かしてください。たぶん100万人くらい自殺しますよ。