就職活動や転職活動のときに必要不可欠な「履歴書」。フリーランスになってからも必要なのでしょうか?

ポートフォリオやスキルシートが必要とされる場面も多いフリーランスですが、受注する案件によっては履歴書の提示を求められる場合も。

この記事では、すぐに履歴書・職歴が作れるテンプレート&サービスから書き方、履歴書が必要になる場面までご紹介いたします。

目次
フリーランスの履歴書作成におすすめのテンプレート&サービス
フリーランスが履歴書・職歴を書くときのポイント
フリーランスで履歴書が必要になるケース
フリーランスはポートフォリオとスキルシートも用意しておこう
フリーランスの案件獲得に活用できるサービス
まとめ

フリーランスの履歴書作成におすすめのテンプレート&サービス

フリーランスは、履歴書を紙でなく、データで提出する機会がほとんどです。データで履歴書を作成しておき、いつでも送れる状態にしておきましょう。

履歴書を簡単に作成できるテンプレートは以下のようなものがあります。WordやExcel形式でダウンロードできるので、ぜひ活用してみてください。

<履歴書のテンプレートをダウンロードできるサービス>

  • 『リクナビネクスト』:履歴書・職務経歴書テンプレート(Excel・Word)無料ダウンロード
  • 『転職Hacks』:全5種類(word・PDF)履歴書テンプレートの無料ダウンロード

履歴書のテンプレートを提供しているサービスだけでなく、Webで履歴書を作成できるサービスもあります。

Web上で履歴書を作成するメリットは以下のとおりです。

<Web上で履歴書を作成するメリット>

  • 書き直す手間がなくなる
  • 基本的なPCスキルを証明できる
  • 他の企業へ提出する履歴書に転用できる
  • 誰でも読みやすい履歴書が作成できる

フリーランスが履歴書・職歴を書くときのポイント

フリーランスの履歴書の書き方は、一般的な履歴書のものとほとんど同じです。市販で販売されている履歴書や、インターネット上でダウンロードして使える履歴書を使用しましょう。

最近では、データで履歴書を送ることがほとんどなので、PDF形式の履歴書を準備しておくのも望ましいです。

一般的な履歴書の記入項目は以下のとおりです。

  1. 基本情報
  2. 学歴・職歴
  3. 資格
  4. 志望動機
  5. 自己PR

これらの項目の書き方について、以下で詳しく解説します。

ポイント1. 基本情報

基本情報は、名前、生年月日、性別、住所、証明写真などの情報を記入します。

履歴書をデータで作成する場合、証明写真はどうすればいいか悩まれる方もいるでしょう。

手軽なものを挙げると、リクルートが提供している『履歴書カメラ』のアプリがおすすめです。撮影した写真をデータとしてスマホにダウンロードできるので、その写真データをそのまま履歴書に貼り付ければOKです。

ポイント2. 学歴・職歴

学歴・職歴ですが、学歴に関しては高校、大学の学歴を書いておけば問題ありません。

職歴に関しては、以前勤務していた企業や、フリーランスとしてどんな仕事に携わったのかを記入します。

フリーランスとひとくちに言っても活動の仕方が人それぞれなので、以下の3つの状況で解説します。

  • 開業届を出している場合
  • 開業届を出していない場合
  • クラウドソーシングで活動している場合

それぞれの職歴によって書き方が異なるので、詳しく解説します。

開業届を出している場合

フリーランスは個人事業主なので、任意ですが開業届を提出する必要があります。

開業届を提出しているフリーランスの人は、開業した日を履歴書に記入しましょう。

開業届を提出していると、一定の信頼を相手に伝えれるので効果的です。

記入例は以下のとおりです。


<開業届を出している場合>

令和○年○月 個人事業主として開業(「屋号:〇〇」)

ーーーーーー Webエンジニアとして従事

令和○年○月 一身上の理由により廃業


開業届を提出すると屋号を取得できるので、屋号も記入しておくといいでしょう。

開業届を出していない場合

フリーランスは、開業届を提出していなくても仕事の受注ができてしまいます。

開業届を提出していない場合は「活動」「従事」と記入しましょう。

記入例は以下のとおりです。


<開業届を出していない場合>

令和○年○月 個人事業主として活動(従事)

ーーーーーー Webエンジニアとして従事

令和○年○月 一身上の理由により活動停止


開業届を提出すると信頼UPに繋がるだけでなく、税控除が受けれるメリットも。したがってフリーランスの方は、開業届を提出することをおすすめします。

クラウドソーシングで活動している場合

最近では、クラウドソーシングを利用して案件を受注するフリーランスも増えてきています。

クラウドソーシングを利用している場合は、登録した日付やどんな仕事に従事したのかを履歴書に記載しましょう。

記入例は以下のとおりです。


<クラウドソーシングで活動していた場合>

令和○年○月 個人事業主としてクラウドソーシング「〇〇」に登録

ーーーーーー Webエンジニアとして〇〇株式会社の受託開発

令和○年○月 クラウドソーシング「〇〇」を退会


このように登録したクラウドソーシングの名前と、どんな案件に従事したのかを記載しておくといいでしょう。

ポイント3. 資格

フリーランスが資格を持っていると信頼の担保となるので、積極的に記入しましょう。

国家資格やベンダー資格を持っている場合は、取得した日付と、資格の種類を明記します。

ポイント4. 志望動機

履歴書のなかでもっとも重要視されると言っても過言ではないのが、志望動機です。

志望動機を書くときのポイントは以下のとおりです。

  • 相手にどんな価値を提供できるのか
  • どんな魅力に引かれて志望したのか
  • 自分のスキル/実績にそくした志望動機になっているか
  • 企業が求める人材を踏まえているか

就職活動のときと同じく、金銭的な目的を第一にするのはさけましょう。

採用側は「本当に信頼できる人なのか」「即戦力となって貢献できるのか」という部分を重要視しています。

自分の持っているスキルや実績を交えながら、相手にしっかりと貢献できることを志望動機で伝えましょう。

ポイント5. 自己PR

自己PRは、コミュニケーション能力や自分の性格などパーソナリティが相手に伝わるように記入しましょう。

スキルや実績は、ポートフォリオやスキルシートでカバーできます。したがって、自己PRでは「一緒に働きたい!」と相手にいかに思ってもらえるかが重要です。

たとえば、自己PRの記入例は以下のとおりです。

  • 納期には必ず間に合わせる責任感が強い性格です
  • 常にインプットを意識しており、勉強意欲が高いです
  • 進捗管理など全体を把握しながら業務を遂行できます

このようにスキル面以外で、相手にどんな付加価値を与えれるのかを自己PRに記入するといいでしょう。