世の中パスワードだらけだ。スマホやタブレット、パソコンを立ち上げるときにはじまり、様々なネットサービスを使う際は、毎度毎度の入力が必要で面倒。もちろん端末に記録させておくこともできるが、仕事とプライベートでも分ける必要があるなど、とにかくパスワードの入力・設定は面倒くさい事柄の一つだ。そのため、セキュリティは気になりつつも、わりと自分のパスワードを統一しがちだろう。

そのようななか、2月7日に株式会社ソリトンシステムズが「日本人のパスワードランキング2021」を公開した。1位は何?というのも気になるが、そもそも、どうやってパスワードを集めたのだろうか?

パスワードランキング公開の理由は「被害にあわないためのヒント」

日本人が設定しがちなパスワード2021最新ランキング、実は「自分の名前」も「あるある」だった
(画像=『オトナライフ』より 引用)

(画像は「写真AC」より引用)

我々が人のパスワードを知るには、こっそり見るか、端末を共有していて偶然に見てしまうか、といったあたりだろうか。ただ、それでは人力でパスワードを集める必要があるので非効率だし違反だ。「〇〇〇の理由で必要なので、あなたのパスワードを入力してください」というような内容のメール等でも集められるが、これはいわゆるフィッシング詐欺として注意喚起されており犯罪行為。そのようななかで株式会社ソリトンシステムズは、堂々と「日本人のパスワードランキング2021」を公開した。

ランキングのもととなるパスワードは、なんと漏洩データから集めたという。同社によれば「2021年にパスワード漏洩が 発覚したものだけを分析の対象としました。合計で209事件あります。2020年は合計232事件ありました。」とのこと。それを集計して「2021年の1年間に発見した日本人の漏洩パスワードのランキング分析を通じて、最も多いパスワード、即ち『誰でも予想がつく最悪のパスワード』を具体的に知っていただくことを目的として書いています」という。「最悪のパスワード」を知ることで、被害にあわないための対策を考えるヒントになる。実にありがたい!