孤独です!! 何がって、毎日が。

私はフリーランスから法人化して一人社長をしているのですが、毎日がとにかく孤独です。法人化すると事業の質も変わるので、どうにもこうにも人と分かち合えない悩みが増えてしまいます。

そうなると、俄然期待が高まるのが「ビジネスマッチングアプリ」。経営者をはじめ、決裁権を持つ参加者同士で交流し、悩みを打ち明けあったり、一緒にビジネスをしたり、コンサルしてもらったり、といったサービスです。

「いうて、夫ともマッチングアプリで出会ったわけやし、きっとここでも心躍る出会いがあるんやろなあ」と思っておりました。実態を知るまでは。

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襲いくる「保険」「投資用不動産」「MLM」の営業
100人以上から「いいね」が来ても……

襲いくる「保険」「投資用不動産」「MLM」の営業

ビジネスマッチングアプリ、営業多すぎ問題 ビジネスマッチングアプリ営業多すぎ問題 無料のメールマガジンに登録 毎週月曜日に、フリーランス向けニュースまとめをお届けします。 プライバシーポリシーはこちら

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ポリシーに同意して登録 FREELANCE夏野かおる2021.11.25 2021.11.28 コラム フリーランス→法人化して思ったこと 連載 孤独です!! 何がって、毎日が。

私はフリーランスから法人化して一人社長をしているのですが、毎日がとにかく孤独です。法人化すると事業の質も変わるので、どうにもこうにも人と分かち合えない悩みが増えてしまいます。

そうなると、俄然期待が高まるのが「ビジネスマッチングアプリ」。経営者をはじめ、決裁権を持つ参加者同士で交流し、悩みを打ち明けあったり、一緒にビジネスをしたり、コンサルしてもらったり、といったサービスです。

「いうて、夫ともマッチングアプリで出会ったわけやし、きっとここでも心躍る出会いがあるんやろなあ」と思っておりました。実態を知るまでは。

夏野かおる 夏野かおる フリーランスの編集者・ライター。コンテンツマーケティングやディレクション、マネジメントに仕事の幅を広げ、2021年7月に1人会社を設立。高等学校教諭一種免許状(国語)保有。京都大学大学院博士課程指導認定退学(博士論文準備中)。趣味はゲーム。(Twitter:@Natsuno_Kaoru)

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襲いくる「保険」「投資用不動産」「MLM」の営業 100人以上から「いいね」が来ても…… 量をとるか、質をとるか。安全地帯はまず存在しない 良質な出会いを逃さないために 襲いくる「保険」「投資用不動産」「MLM」の営業 ところで、私は眉毛が太い人が好きです。「急に何の話?」ですが、まあ聞いてください。

そんな私が婚活をしていたとして、ある日、「眉毛の太い人同士で語り合いましょう!『WE LOVE 太眉』」みたいなイベントの存在を聞きつけたら、どうするでしょうか。

たぶん参加しますよね。私自身は眉毛が太くないにもかかわらず、です。

勘の鋭い方ならここらへんでピンときたかもしれません。そうなんです。どうやら、これと同じことがビジネスマッチングの場でも起きているようなのです。

つまり、本来であれば経営者同士で交流する場であるはずが、「経営者が集まっている! ビジネスチャンス!」と捉えた営業目的の人がたくさんいる、というわけです。うーん、悩ましい話ですね。

私が使ったアプリに関して言えば、営業自体は禁止行為ではありませんでした。たとえばですが、動画やLPのクリエイターがクライアントを探したり、コンサルタントが知見を提供したりするのは、比較的本来の目的に近いでしょう。こういった方はプロフィールにも「営業したい」と明記していることが多いため、こちら側で判断できるフェアさがあります。

一方で、困っている人が多そうなのが「保険」「投資用不動産」「MLM(マルチレベルマーケティング、通称マルチ)」の営業。とくにMLMに関しては、いかにも経営者同士でマッチしたように見せかけ、そこそこ仲良くなった段階で突然勧誘された……という事例がかなりあるようです。これはちょっと、フェアじゃありませんよね。

※勘違いされがちですが、MLM自体は違法ではなく、特定商取引法に則った方法で販売している限りは問題ありません。ただ、経営者同士で仲良くなったように見せかけて勧誘する……という手法は、けっこうグレーなんじゃないかなあ、と思います。(専門家ではありませんので、断言はできませんが……)
ビジネスマッチングアプリ、営業多すぎ問題
(画像=▲「20代男女で楽しく集まろう!」「ビジネスを通して圧倒的成長!」みたいな、あからさまなプロフィールも多かったです、『Workship MAGAZINE』より 引用)

100人以上から「いいね」が来ても……

と、ここまでは「ルール違反かどうか」の話。ここからは、いちユーザーとしての気持ちの話ですが……。

いくら「ルール違反ではない」とはいえ、正直なところ、あまりにも営業が多いとウンザリしてくるのが本音です。

たとえるなら、婚活パーティーに行ったつもりが、「婚活するならこれが要りますよね!」と化粧品やら服やらを売りつけられた気持ち。いや、確かに必要なんですけど、いまはパートナー探しに来てるんで!という。あと、そもそも要りません!のパターンもあります。

私の場合、登録から1ヶ月で100人ほどからアプローチをいただいたのですが、90人以上が何らかの営業と見受けられるユーザーでした。上で挙げた保険や不動産もそうですし、動画、LP、営業代行、コンサル、パーソナルトレーニング、パーソナルドクター、などなど。

「いつか必要になるかもしれないけど、いまじゃないなあ」という売り込みが毎日やってくるので、次第にアプリ自体を開かなくなってしまいました。なんだか悲しいすれ違いです。

ビジネスマッチングアプリ、営業多すぎ問題
(画像=▲アナログだろうがデジタルだろうが、押し売りはウンザリするもので、『Workship MAGAZINE』より 引用)