共産党の出したリーフレットで「天皇制は廃止しません」と書かれたことが、ちょっと話題になっています。これは立憲民主党との選挙共闘でよく問題になるので、共産党としてはちょっと歩み寄ったんでしょう。

(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)
Q1. 天皇制って何ですか?
天皇制という制度は憲法にありません。共産党もリーフレットでは「天皇の制度」といっていますが、正しくは君主制です。天皇制という言葉は、1932年にコミンテルン(共産主義インターナショナル)が出したテーゼで初めて使われたものですが、ヨーロッパの王制とはちがう日本の天皇を示すのに便利なので使われてきました。
Q2. 共産党は天皇制を廃止するといってるんですか?
リーフレットでは「与党になったら天皇制は廃止? そんなことは絶対にしません」と書いていますが、将来はなくしたいようです。共産党の綱領では
党は、一人の個人が世襲で「国民統合」の象徴となるという現制度は、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだとの立場に立つ。
と書いてあります。これは憲法を改正して天皇制を廃止するという意味でしょうが、論理的にはその通りです。共産主義に君主は存在しないので、共産党が共産主義を実現するなら天皇制を廃止するのは当たり前です。