音楽は、ただ単に「娯楽」として存在しているだけではありません。ときに私たちは音楽によってクリエイティビティを刺激され、またあるときはセラピーのような効果によって、ストレスが軽減されることもあります。
さらにセラピー効果だけでなく、仕事の「生産性」を高めてくれる効果もあるのです。ここで紹介するのは、あなたの生産性を向上させてくれる「6タイプ」の音楽。この中から自分にピッタリのものを探してみましょう。
1.クラシック
「モーツァルト効果」に代表されるように、クラシックの名曲には脳の活動を活性化させる働きがあることが、研究者らが長らく主張するところです。実際に多くの研究が、クラッシク音楽が人の空間認識能力などを向上させ、パズルなどを解く能力を高めてくれることを報告しています。
クラッシクには「歌詞がない」ことが、その要因の1つとして考えられています。歌詞を含んだ音楽は、あなたにとって集中の妨げとなってしまうでしょう。クラシック音楽によって学生のテストの成績が12%も向上したといった報告もあります。ベートーヴェンの「エリーゼのために」のような曲が、学習時には最適のようです。
2.自然の音
「波の音」や「さらさら流れる小川の音」など、自然界から得られる音は、認知機能や集中力を高めてくれるものとして知られています。それらの音は「穏やか」であるほど望ましく、「鳥の声」などは逆に集中力を奪ってしまうものであるとされています。
レンセラー工科大学の研究者らは、「職場」における研究により、自然の音が職場のBGMとして流れていた場合に、従業員の生産性が向上し、彼らがポジティブな気分に浸れていることを発見しました。これは、自然の音が同僚のおしゃべりやタイピング音をうまく遮ってくれたことが要因として考えられます。