■ペプシのロゴマークに隠された戦略
1893年にアメリカで誕生したペプシはロゴマークを何度も変更している。特に印象深いのが、2008年に変更した円デザインのロゴマークだ。
現在のロゴマークでもある赤と青の間に白い線が上に向かって広がるそのデザインは、変更した際に大きな話題性を呼んだ。2008年に変更したロゴマークは「Arnellグループ」により、100万ドルもの費用がかけられて製作されたのだ。
しかし、リニューアル前と大きくデザインが変わっていないことから、称賛の声に反して批判的な意見も多数見受けられた。「多額の資金をかけたのにバカバカしい」など、賛否両論の意見が飛び交った。
実は、ロゴマークにおけるリニューアルにはある狙いがあった。ロゴマークの変更にかけた多額の資金は大海の一滴であり、100万ドルを遥かに上回る巨額な広告宣伝を同時に行っていた。
ロゴマークの変更は興味を引かせるためのバイラルキャンペーンで、すべては計算され尽くした一大プロモーションに過ぎなかったのだ。
このように、ペプシのロゴマークの変更はマーケティング戦略の1つとして、世間から大注目を集めたのである。
■Googleのロゴマークにおける意外な誕生秘話
誰もが一度は見たことがあるGoogleのロゴマーク。このGoogleのロゴマークは、1998年に会社を設立した創業者の一人「セルゲイ・ブリン」氏が、無料のデザインソフト「GIMP」で作成したとされている。
その後、1999年にはロゴマークの商標登録のため、トランプカードでデザイン賞を受賞した経験がある「ルース・ケダル」氏に依頼し、洗練されたロゴマークに生まれ変わった。
なお、Googleのロゴには三原色である赤青黄色が使われているが、なぜか「L」の文字には緑色が使われている。これは、Googleという会社がルールに縛られないことを意図的に表現している。
このように、Googleのロゴマークは非常にシンプルでありながらも、実は深い意味が込められているのだ。