1997年3月の帰国では毎日移動する先が長距離だった。

スペインよりおもてなしの心がなかった日本のタクシー
bee32/iStock(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

広島を早朝に出て高松で商談。その後岡山まで行って宿泊。その翌日は東京に向かい1社と商談。その翌日も都内で2店訪問。それから羽田から札幌に飛び商談。その翌日は札幌から羽田に戻り静岡に午後入って商談。その翌日は静岡から盛岡へ。そしてその翌日は日曜だったので時間に追われることなく大阪に入った。そしてその翌日月曜は難波で商談。それを終えて岐阜羽島で午後商談。その翌朝は岐阜羽島を出て東京経由で水戸まで。

いつも毎日の移動距離は少なくするように訪問先への日程を組むのであるが、お客の都合などでそれが出来ない場合がある。日本は新幹線が定刻通り動くので日程を組むのにも安心して組める。しかも、電車の乗り継ぎでも10-15分あれば問題なく乗り継ぎが出来る。

僅かの時間でも乗り継ぎできる日本

このような国は世界広しと言えど日本だけだろう。スペインにも高速列車はあるが、発車は大体30分間隔で、しかもスペインで乗り継ぎが10分とか15分しかないという場合は乗り継ぎができなくなる可能性があることを考慮しておく必要がある。

新幹線のように時速250キロ以上のスピードで10分とか15分間隔で定刻通り動いて事故もないというのは神業だと筆者は常々感じている。

当時はワープロを持参して原稿を書いてプリントしてフロントから送ってもらっていた。ワープロが登場する前は手書きだった。また宿泊するホテルはできるだけJRの駅に近いホテルで、ある程度レベルの高いホテルにしていた。駅が近いとわざわざタクシーで駅まで行く必要がなく歩いて駅まで行けるからである。