目次
面接で良い印象を与える退職理由【例文】
面接で評価が下がる退職理由のNGワード

面接で良い印象を与える退職理由【例文】

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:パソナ、『工具男子』より引用)

ここまでは、退職理由を伝える際の注意点をご紹介しました。これまでのポイントを踏まえて、ケース別に退職理由の伝え方の例文を見ていきましょう。

例文①給与面が不満で退職した

【OK例】
「この度、より高い収入を得、充実した仕事人生を送りたいと思い、転職を決意しました。現職の不動産営業は5年目で、これまで毎年売上目標を達成してきましたが、給料は入社時とほとんど変わりません。

また、同じ営業部には先輩社員がおり、昇進も難しいと考えられます。そこで、年齢に関係なくインセンティブ制度があり、営業成績次第で昇進の可能性がある貴社で、高いモチベーションを持って働きたいと考えています。」

【ポイント】
転職理由が給与や年収への不満の場合、お金のことばかり考えていたり、会社を批判しているように聞こえないように気をつけましょう。

このOK回答例では、「収入アップを目指して、充実して働きたい」「モチベーション高く働きたい」など、理由をポジティブに変換できています。

また、「営業成績が年収に影響しない」「先輩が多く昇進が望めない」など、「今の会社では期待できない状況」を説明することで説得力を持たせることに成功いています。

例文②社内の人間関係が原因で退職した

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:パソナ、『工具男子』より引用)

【OK例】
「前の会社では個人営業が重視されていたので、個人プレーで仕事することが多かったように思います。その点、自分自身はチームで1つの目標に向けて仕事を進めていく方が向いています。

前職で気づいた点をいかし、チームの一員として一つの目標に向かって仕事ができる新しい職場環境に挑戦してみたいと思い、退職を決意しました。」

【ポイント】
退職理由に人間関係を挙げるのは、面接ではあまり良いことではありません。面接官を不安にさせ、「またすぐに人間関係で辞めてしまうのではないか」「うちの会社では人間関係で苦労するのではないか」と思われるからです。退職理由を述べる際には、面接官の気持ちを意識しましょう。

人間関係の悪さに嫌気がさしたということは、「人間関係の良い職場で働きたい」「周囲と協力してチームワークを活かして働きたい」と思っているということです。このポジティブな気持ちが伝われば、面接官も納得してくれるはずです。

例文③勤務待遇に不満で退職した

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:DODA、『工具男子』より引用)

【OK例】
「前職では残業が月100時間を超え、休日出勤も多かったため、仕事の効率化や自己研鑽などのスキルアップをする時間がありませんでした。仕事をこなすだけでなく、余暇を利用して自分を成長させ、会社や社会に貢献できるようになりたいと思い、退職を決意しました。」

【ポイント】
労働時間が長すぎる、休みが少ないなどの理由で退職する場合、「頑張る気がない」「責任感が薄い」という誤解を与えてしまう可能性があります。

しかし、実際のところはしっかり休みを取ってリフレッシュすることで、仕事の質が向上し、仕事に対するモチベーションも上がります。

労働環境を理由に挙げる場合は、仕事の効率や生産性を上げることで会社に貢献できると考えていること、得た余暇を自分磨きに充てることを伝えましょう。

例文④自身の体調や家族の事情で退職した

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:DODA、『工具男子』より引用)

【OK例⑴】
「前職では、仕事量の多さと責任感の強さから一つひとつの作業に全力を注ぎ、その結果、体調を崩してしまったことがありました。しかし、体調に関しては、療養の末に無事回復することができました。今は仕事に支障はありませんが、責任を持って仕事ができるように健康管理には気をつけたいです。」

【OK例⑵】
「母が病気になり、家族全員で介護をすることになりましたが、仕事に行きながら介護を続けるのは難しいので、退職を決意しました。貴社であれば、これまで経験した仕事のスキルを活かすことができ、かつワークライフバランスが保てるという印象を持ちました。家族が母の介護をしており、体調も良くなってきているので、仕事に集中できるようになりました。」

【ポイント】
健康上の問題や家族の問題を抱えたと聞くと、企業は「長く働けるかどうか」を気にするものです。そのため、今後仕事に支障がないことを強調することが大切です。

例文⑤入社後すぐ退職した

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:DODA、『工具男子』より引用)

【OK例】
「私は企画職として入社しましたが、実際に配属されたのは営業部でした。お客様と直接お会いしてニーズを知る良い機会だったのですが、入社時の希望と違っていたため、上司に異動をお願いしました。しかし、会社の方針が営業強化であり、企画職への異動は難しいと言われ、退職を決意しました。」

【ポイント】
多くの企業では、社員にできるだけ長く勤めてもらい、会社の利益や次世代の事業・人材育成にもっと貢献してもらいたいと考えています。そのため、短期間での転職歴で不安を与えないことが大切です。

とはいえ、虚偽の理由を述べるのはやめましょう。例えば、入社後に採用時と条件が違うことが分かった、希望するポジションに就けないなど、現職で直面している事実とそれを克服するための努力を伝えるのが良いでしょう。

面接で評価が下がる退職理由のNGワード

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

面接で何気なく使っている言葉の中にも、実はNGワードが含まれていることがあります。面接官が嫌がるようなNGワードを使ってしまうと、大きく減点される可能性があります。

また、面接は限られた時間の中で行われるため、そのようなマイナスを挽回することは非常に困難です。そのため、退職理由という答えにくい答えを出すときにも、やる気や意欲を伝えたいものです。

とはいえ、一般的に前向きと思われる言葉を多用することで逆効果となってしまうパターンがあります。ここでは、いくつかのNGワードの例を取り上げますので、ぜひ参考にしてください。

NGワード①「キャリアチェンジ」

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:DODA、『工具男子』より引用)

キャリアチェンジという言葉は使う前に注意が必要です。というのも、転職しようとするキャリアの実績や状況によって、捉えられ方が変わってくるからです。

現職でうまくいっているのであれば、これ以上の成長や発展の余地はないと判断しているのでしょう。自分自身に誇りを持ち、新しいキャリアをスタートさせたいと考えている方は、この選択肢を利用してもよいでしょう。

一方、中途半端な転職は「キャリアチェンジ」という言葉を使うことで、よりネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。そのような場合は、「キャリア」という言葉を使わず、「これまで培ってきた経験を、新たに目指す職場で活かしていきたい」と伝えるとよいでしょう。

NGワード②「ステップアップ」や「スキルアップ」

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:DODA、『工具男子』より引用)

「スキルアップ」や「ステップアップ」のために転職を考えている、というとポジティブな印象に思うかもしれません。ですが、見方を変えれば、会社の益のためというよりも、「自分のため」に転職するというスタンスになるのです。

もちろん、自己実現や自己研鑽は必要ですが、「ステップアップ」「スキルアップ」の先にある「会社や社会への利益還元」という視点も忘れてはいけません。

NGワード③退職した職場に勤めてる人の悪口

そもそも、他人の悪口を聞いていい気分になる人はいません。また、初対面の面接官に対してそのような発言をすることで、「人の悪口を言うのが好きな人」「失敗を人のせいにする人」と思われかねません。

企業としては、「同情や思いやり」の気持ちがある、人格的に優れた働き手を求めています。前職での同僚や上司に対する悪口は面接ではネガティブな発言としか取られませんので、気をつけるようにしましょう。

NGワード④給与の不満

面接で退職理由を聞かれたらなんと答えたらいい?例文をご紹介!
(画像=引用:DODA、『工具男子』より引用)

「給料が安い、福利厚生が気に入らない」など、福利厚生や給料に関する不満を述べるのもやめましょう。退職理由は、次の会社の退職理由にもなりかねません。面接官は「この人は仕事内容ではなく、福利厚生や給与で会社を判断する人」と思ってしまうのです。

前職での待遇に不満があり、転職先での福利厚生等に不安を抱いているなら、福利厚生や給料がどうなっているのか事実を確認するに留めておくようにしましょう。