アプリのUX、UIが秀逸! 隙のない設計に舌を巻く

 もう1点驚いたのが、アプリ連携のスムーズさだ。いつもこの手のガジェットで筆者が気にするのが操作から連携までのタイムラグ。それがなんとDARTSLIVE Homeは1秒で連携することができる(※iPhone12 Proでテストした結果)。本体は単4電池2本で動くのだが、アプリを起動しスイッチを入れると瞬時に接続されてコントロールできるようになる。これは凄い。一般的なフローではBluetooth設定画面にいき、ペアリング…という操作が必要だがその工程が一切ないのだ。

家庭用ダーツボードはもはやお店クオリティ! 「DARTSLIVE Home」の体験は想像の10倍上をいっていた
(画像=『BCN+R』より 引用)

必要に応じてチュートリアルが表示されるが、
UIは直感的に使えるよう配慮されている

 操作画面もタッチに則したボタンの大きさが配慮されており、快適に操作ができる。マニュアルを確認せずとも直感的に使える仕上がりになっており、筆者はDARTSLIVE3を触ったことがなかったが迷わず各メニューにアクセスできた。チェンジボタンだけはハードウェア上に残されているので、ハードとソフトの良いところを両取りした形で快適だ。

家庭用ダーツボードはもはやお店クオリティ! 「DARTSLIVE Home」の体験は想像の10倍上をいっていた
(画像=『BCN+R』より 引用)

画面下部にはチェンジボタンが配置されている、
USB-C給電になった点もポイントが高い

豊富なアクセサリーで自宅のインテリアの一部としても優秀

 他にもオプションで用意されているLEDライトを使えば薄暗い照明下においてもプレイできる。友人を招いてお酒を飲みながら、雰囲気のある照明でプレイすることができるので、インテリアの1つとしても良い雰囲気を出してくれるはずだ。また、純正のポールスタンドを使えば、突っ張り棒のようにポール1本で設置ができる。これだと本体は引っ掛けるだけで良いので壁に穴を開ける必要もない。賃貸に住んでいる方でも場所を取らずすぐに設置できる選択肢があるのは非常に良いと思った。

家庭用ダーツボードはもはやお店クオリティ! 「DARTSLIVE Home」の体験は想像の10倍上をいっていた
(画像=『BCN+R』より 引用)

2本で設置するパターンが多かった中、1本で設置できると省スペースになりありがたい。
簡単に設置場所を変えられるのもメリットだろう

 その他、ダーツが刺さってからサウンドが再生されるタイムラグもなく、ボードサイズもDARTSLIVE3と同じサイズになっているなど、端々に本格感が感じられる仕様。ほんの少し感じたデメリットは、セグメント交換が自己責任になってしまうところだろうか。もちろんメーカーに頼めば良いのだろうが、パッと交換したいと自らやってしまうとメーカー保証は無くなってしまう。

家庭用ダーツボードはもはやお店クオリティ! 「DARTSLIVE Home」の体験は想像の10倍上をいっていた
(画像=『BCN+R』より 引用)

互換セグメントは販売されているが、保証が気になる場合はメーカーに相談、
もしくは買い替える方が良さそうだ

 とはいえ、毎日ハードに使うユーザーを除けば数年は使えるので、買い替えるとしても元は取れているのではないだろうか。また、静音性は高くなっているということだが、壁の防音性の低い賃貸物件などではトラブルになる可能性があるので、その点は注意する必要があるかもしれない。

 最後に少しだけ気になった点を述べたが、総じて非常に完成度、満足度の高い製品だった。ハードとソフト両方を使ったゲームということで、Nintendo SwitchやPlaystationといったゲーム機とはまた異なる面白さがある。やってみるとハマること請け合いなので、お家時間充実を目指している方はぜひ使ってみて欲しい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)