自分にバツをつけないほうがいい
少年B:
モーションアクターという新しい分野で仕事をしている明香里さんですが、「何者かになりたい」と思う人や「自分だけのスキル」を見つけたい人に対して、何と声をかけますか?
明香里:
「自分を信じてあげて」って伝えたいです。「やってみたいけどできるのかな」とか「将来食べていけるかな」って不安や疑いも全部認めて、それでも「自分のやりたいことをやってみたらいいんじゃない?」って。

少年B:
明香里さんのお話をうかがっていると、目の前のことに全力で取り組んだ結果が現在のお仕事に繋がってるように感じますよね。
明香里:
そうですね。私が10代のころは「若いからまだどうにでもなるよ」って言われてたんですけど、「いや、若いから今しかできないことがあるよ」って内心思ってたんです。10代だから感じることだってあると思うし。
「数年先とすごく先の未来、両方見なさい」って話もよく聞きますけど、私は当時まったく先を見てなかったんですよ。もちろん将来を不安に思う気持ちはすっごくわかるんですけど、自分で自分にバツをつけないほうがいいなって思います。
少年B:
自分の可能性にフタをしないというか……。

明香里:
だって働こうと思えば、たとえばコンビニでも何でも働けるわけじゃないですか。やってダメならやめればいい。ただし、目の前の仕事はなんでも全力でやる。
私はたぶん、コンビニで働いても店長を目指すタイプです(笑) 実際に昔ガールズバーで働いてたことがあるんですけど、そこでもチーフまで行きました。
少年B:
その考えかた、めちゃめちゃポジティブでいいですね!
明香里:
別に、その先に何があるかなんてわからなくても、目の前のことを一生懸命やっていれば、拓ける未来もきっとあると思うんです。私も踊ってみた動画をアップしてた頃には、こんな仕事をしてるなんて想像もしてなかったので(笑)

【記事のまとめ】
- モーションアクターは動きでキャラクターの個性を表現する仕事
- 「やる」と決めて、目の前のことに向き合ったことで道が開かれた
- 基礎練習はやっぱり大事
- 「若いからどうにでもなる」ではなく「若いときにしかできないこともある」
- あまり先の未来を見なくても、未来は拓ける
(執筆:少年B 編集&撮影:じきるう)
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