利用率低下の理由は、サービス開始時ほどの魅力がないから?

QRコード決済利用ランキング、王者PayPayが首位キープも人気が下がっている理由とは
(画像=利用状況では「だいたいどんなものか分かるが、利用したことがない」が2番目に多く17%を占めた(MMD研究所調べ)、『オトナライフ』より引用)

QRコード決済全体の利用率が下がっているということなのだろうか。QRコード決済の利用開始時期について見てみると、「2020年1月~6月」が11.5%と最も多く、その後は7.5%~9.1%の間で横ばいをたどっている。また、利用状況では「利用したことはあるが、現在は利用していない」と回答した人は16.1%にものぼり、普及からわずか数年ながら既に“QRコード決済離れ”が始まっている、という見方もできそうだ。

新規登録者を増やすため、さまざまなキャンペーンを行ってきた各サービス。PayPayでは、過去には新規登録でPayPayボーナス500円相当がもらえる「はじめ特典」や1月12日まで行われる「総額10億円お年玉くじ」が通常より50回多く引けるなど、定期的に手厚いキャンペーンが実施されている。逆に言えば、この初回特典ほしさに登録したものの、使い勝手がイマイチだと感じた人が利用しなくなったというケースも少なくないだろう。

PayPayといえば最近、利用状況に応じてポイント還元率が変化する「PayPayステップ」でYahoo! JAPANが運営するサービスの還元率が1%から0.5%に半減。店舗での利用もサービス開始時は3%還元の時期もあったが、改悪続きで0.5%に落ち着ついてしまった。

各サービスのお得な還元キャンペーンを利用するため、メイン利用を1つに固定せず、そのときそのときでより還元率の高いサービスを使い分けている人も多そうだ。 還元率が下がったあと、どのようにユーザーを引き留めていくかが、今後のQRコード決済サービスの課題となりそうだ。

出典元:最も利用しているQRコード決済サービス、トップは「PayPay」で45.4%、次いで「d払い」「楽天ペイ」が16.7%【MMD研究所】

※サムネイル画像は(Image:「PayPay」リリースより引用)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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