目次
HIITの構造、仕組み
HIITで気をつけたいこと(ケガのリスクなど)
HIITの構造、仕組み
HIITは「高強度の無酸素運動+インターバル(休息)」のセットを体力の限界まで繰り返し行います。
HIITのメカニズムは、人間の性質を上手く利用し、限界までトレーニングを行い「疲労しきった身体を回復させる能力」を高める事にあります。
人間の身体には、ダメージを負った際に「元の状態に戻す」力(恒常性)を発揮します。
さらにトレーニングという日常生活よりも高い強度で運動をするために、その運動強度でも「次、疲れない、ダメージを負わない」ためにより強い身体に生まれ変わろうとします(オーバーロードの原則)。
この能力が使われる事で身体の中では、
・無酸素運動により酸欠状態になっている筋肉への酸素の供給
・運動によって発生した疲労物質の処理
・連続的な運動により枯渇したエネルギーの再合成
・脂質代謝機能の向上
以上の項目が行われます。
この能力を「EPOC効果(Excess Postexercise Oxygen Consumption:運動後過剰酸素消費量)」と言い、
これらの能力は有酸素運動でも得る事が出来ますが、HIITに代替しトレーニングする事で有酸素運動時の2倍の効果を得る事が出来ます!
HIITで気をつけたいこと(ケガのリスクなど)
HIITは先に申し上げた高強度のトレーニングを連続して行います。
そのため、以下の準備が必要です。
1:適切な効果を得るために必要な「目標心拍数を算出する」
強度をどれくらい上げればよいか?という点で戸惑う方もいると思います。
HIITの強度は心拍数で管理し、最大心拍数の70~90%で行います。
以下の方法で目標心拍数を算出してみてください。
※目標心拍数の算出の仕方(例:40歳の人の場合)
220-年齢(40歳)=最大心拍数:180/分
最大心拍数(180/分)-安静時心拍数(65/分)=予備心拍数:115/分
予備心拍数(115/分)×運動強度(HIITの場合70%~90%)+安静時心拍数(65/分)
=目標心拍数:145/分~168/分
強度が上がれば効果も上がりますが、あえて強度にバッファーを設けていますので、日々の体調と疲労度合いを相談しながらご自身のペースで行ってみましょう!
2:ケガを予防するためにウォーミングアップ(ストレッチ)を行う
全身をくまなく使いますので、その場でのジョギング、ストレッチを行い、身体を準備させましょう。時間があまりない方は5分程度でも構いません。
3: 運動の30分~1時間前に軽食を取る(おにぎり1個orバナナ1本orエネルギーゼリー)
より運動を頑張れるように、少しだけエネルギーを補給する事で最後まで動ききることが出来ます!ただし、食べすぎてしまうとかえって動けなくなってしまうので注意。
4: 水分を補給しながら行う
必ず水分補給を行いながら実施しましょう。
汗をかくと血液の粘性が高まり、心臓や脳に負担をかけてしまいます。
また酸素やエネルギーの運搬も出来なくなり、効果も低減してしまうため注意です!
5:心臓、血管系に病気をお持ちの方は控える
すでに病院や健康診断で心臓、脳、血管系に疾患がある方はこの運動を控えましょう。 強度の高い運動の為、症状を悪化させてしまうリスクがあります。 多少ご自身の時間を使ってでも、有酸素運動をしながら少しずつ健康を手に入れましょう!