イクラや毛ガニも価格高騰
赤潮は海中を酸欠状態にしてしまうため、その影響は幅広い種類の魚介類に現れます。すでに北海道南岸では秋鮭の定置網漁にこの赤潮が直撃しており、サケの大量死が発生。水揚げが激減し、その卵であるイクラの価格が高騰しています。
イクラの最大の輸入先であるロシアでも、やはり赤潮や海洋温暖化の影響でサケが歴史的不漁となっており、ロシア産イクラを原料とするイクラ醤油漬けの価格も非常に上がってしまっています。
さらには、9月に解禁されたばかりの毛ガニ漁にも、赤潮の影響で不漁になる地域が出ているそうです。
このように現在、ウニ、イクラ、カニと年末年始を彩る高級食材が軒並み不漁による高騰状態になっており、我々庶民には手の出しづらい価格になっています。今年の年末年始は、例年と比べちょっと寂しいものになってしまうかもしれません。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
【関連記事】
・ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
・船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
・大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
・干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
・釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?