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【年代別】老後資金の貯め方
注意点
【年代別】老後資金の貯め方
ここでは、おすすめしたい老後資金の貯め方を20代~50代の年代別にご紹介します。
老後資金をどのように貯めたらよいかわからず不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
20代
社会人になったばかりの20代の場合、30代以降の年代と比較すると、老後を迎えるまでに時間的な余裕があります。
しかし、投資に利用できる資金が少ないという特徴もあるでしょう。
先ほども解説したように、投資では複利の力が大きく働きます。
つまり、投資の元手が少なくても、長期的な時間をかけて運用することにより、大きな利益を生み出しやすいといえるのです。
老後までに時間的な余裕のある20代では、少額から始められる投資信託の積み立てや長期的な資産運用に適している不動産投資がおすすめです。
投資信託を購入するときは、iDeCoやつみたてNISAといった節税効果がある制度を利用するとよいでしょう。
30代・40代
30代・40代になると、ある程度今後の人生の見通しを立てやすいので、20代の頃と比較すると「何年後にいくら必要であるか」を考えやすいといえます。
30代・40代から老後資金を目的として準備するのであれば、不動産投資がおすすめです。
不動産投資は、長期的な運用をすることで利益を拡大しやすいといえるでしょう。
また、不動産所得は他の所得と損益通算することが可能です。
建物や設備などの減価償却費や不動産投資の関連する支出などを経費とすることができるので、節税につなげることが可能なケースもあります。
なお、教育資金など資金の使う時期が明確な目的の場合は、投資信託や株式投資といった現金化しやすい投資方法もおすすめです。
投資を行う場合は、資金の目的に応じて最適な方法を選択するとよいでしょう。
50代
50代になると、自身の老後生活が見えてくる頃でしょう。
そのため、リスクの大きな投資や長期間にわたって体力・気力が必要となるような投資は向いていないといえます。
50代から老後資金を貯める場合は、リスク・リターンともに中程度「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資方法がおすすめです。
ミドルリスク・ミドルリターンの代表的な投資方法として、投資信託・株式投資・不動産投資が挙げられます。
売却益だけでなく、株式投資の配当金や不動産投資での賃貸収入のように、定期的な収入を得られる仕組みを作ることもよいでしょう。
50代以降の場合は、投資で大きな失敗をしたときに立て直すための時間・体力・気力などにあまり余裕がない可能性があります。
できる限りリスクを回避しながら資産形成ができるように、専門家などに相談しながら運用していくとよいでしょう。
注意点
今回、老後資金の貯め方として投資をおすすめしています。
しかし、投資信託・株式投資・不動産投資のいずれも、元本が保証されていません。リターンの裏側には必ずリスクがあります。
ですから、投資は余剰資金から始めた上で、それぞれ投資の特徴を踏まえたリスク対策を講じることが大切です。
また、iDeCo・NISA・つみたてNISAといった税制優遇制度を活用することもおすすめです。
投資で得た利益から手元に残る資金を増やすためにも、税制優遇制度を上手に活用するとよいでしょう。