世界には思わず目を奪われる壮大な自然や、古い時代の人類が残した不可思議な遺産など、数々の「絶景」が存在している。

それらの中から特に素晴らしいものを選ぶのはなかなか難しい。そこで、それぞれの視点に立って「絶景」を選別している複数のサイトが最上位クラスに推奨している旅行先を、「トップ5」として紹介していく。

「ウユニ塩湖」 あまりにも有名だが一度は行ってみたい!

(写真=Thinkstock/Getty Images)

楽天グループの楽天トラベルが紹介する「一度は行ってみたい 世界の絶景スポット!」のトップを飾るほか、多くのサイトが絶賛する「ウユニ塩湖」。ボリビアにあるこの塩原は今やあまりにも有名で、おそらくその写真を見たことがないという人はいないのではないかと思われるほどだ。それでもやはり、誰もが「一生に一度は行ってみたい」と感じる筆頭のスポットであることに間違いはない。

南アメリカにあって日本のおよそ3.3倍の面積を持つボリビアは、豊かな自然資源を有するにもかかわらず貧しい状態が続いている。「ウユニ塩湖」へのアクセスも不便なままで、「絶景」を目にするためにはそれなりの準備と覚悟が求められている。

また、よく写真に取り上げられている「天空の鏡」と出会うためには、12月から4月にかけての雨季が適していることにも注意が必要だ。「世界でもっとも平らな場所」でもあるこの塩源には、雨水が波も立たないほどに薄く広がり、水が蒸発するまでのわずかな期間に「天空の鏡」が出現するのだ。

「グレート・オーシャン・ロード」 世界で一番美しい海岸道路

(写真=Thinkstock/Getty Images)

エイチ・アイ・エスは自社が運用するSNSの旅好きフォロワーを対象に、世界遺産級の絶景スポット18カ所について「いつか世界遺産になる前に!行ってみたい絶景投票キャンペーン」と題するキャンペーンを実施した。

そのトップに選ばれたのが、オーストラリアの「グレート・オーシャン・ロード」だ。自動車メーカーのCMや人気アーティストのPV撮影にも使用されているこの「自然が創り出した神秘的な絶景」が、「世界で一番美しい海岸道路」という評価を再確認する結果となったわけだ。

ビクトリア州のトーキーから海岸線に沿って200km以上続く「グレート・オーシャン・ロード」には数多くの絶景ポイントがあるが、中でも有名なのが「十二使徒」だろう。海から70mも突き出した12の岩々の神々しいまでの姿を、キリストの十二人の弟子たちになぞらえて命名したという奇岩群だ。

「ナイカ鉱山 クリスタルの洞窟」地下300メートル

「ヨソの世界をアルクヒトへ」をキャッチフレーズにしている「YOSO-Walk」が、「絶対訪れたい世界の絶景」に掲げているのが「ナイカ鉱山」だ。1910年に、メキシコのチワワ州にある「ナイカ鉱山」で、巨大としか言いようのないクリスタルの洞窟が発見されたのだ。

この洞窟では、「これまで発見された中で最も巨大なクリスタル」がいくつも見つかっている。中でも最大のものは、高さ12m、直径4m、重量55トンというのだから、これまでの常識を全く覆すものだった。

洞窟内の気温は58℃にもなり、湿度も90%から99%に上るという、特殊な装備で臨まない限りはせいぜい10分程度しか生きられない過酷な環境であったため、調査がなかなか進まなかったというのも頷ける。地球の神秘を身を持って体験するのに、これほどぴったりのスポットはそう多くはない。

「マーブル・カテドラル」 世界一の美しい洞窟

(写真=Thinkstock/Getty Images)

「世界一の美しい洞窟」と言われている「マーブル・カテドラル」は、アルゼンチンとチリにまたがる湖のヘネラル・カレーラ湖の中央部に位置する。世界の絶景を紹介する旅の情報サイト「ワンダートリップ」や、旅行ガイドブックの「Travel Book」など、多くのサイトに紹介されているとおり、湖水によって浸食された不可思議な形状を描く洞窟に湖水の青が反射して、独特の幻想的な世界を作り出している。

この洞窟の壁面は6千年以上もの長い年月をかけて湖水が大理石を侵食してきた結果であり、流れるような断面の模様が、優美としか形容のしようがない「マーブル模様」を生み出している。

「地獄の門」 眼前に広がる信じられない光景

(写真=Thinkstock/Getty Images)

「トップ5」の最後としてどうしても欠かせないのが、「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれているトルクメニスタンにある「地獄の門」だろう。楽天を経てフィリピンでDMM英会話の立ち上げに参画した「世界一周中の旅人まっつん」が、「世界の絶景ベスト20!」の筆頭に挙げているスポットだ。

トルクメニスタン国内のダルヴァザ付近の地下には豊富な天然ガスが埋蔵されているのだが、1971年に旧ソ連の地質学者がボーリング調査をした際に落盤事故が起き、直径50~100メートルにもなる大きな穴が開いてしまった。有毒ガスの放出を食い止めるために仕方なく点火することになったものの、可燃性ガスが地下から絶え間なく吹き出るため、延々と燃え続ける事態となったのだ。

偶然の産物とはいうものの、眼前に広がるこの「信じられない光景」は、一生忘れられるものではないという。ただ、トルクメニスタン政府が周囲のガス田開発のために穴を埋めるなどの対策を立てる方針であるとの報道もあり、「地獄の門」を覗くためには急ぐ必要があるのかもしれない。

文・ZUU online 編集部

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