日中はまだ日差しが強いが、朝晩は涼しく過ごしやすくなってきた。短い秋を越えればあっという間に冬がくる。そこで今回は、「ホットペッパーグルメ外食総研」が開催している「トレンド座談会」が発表した、今年の冬の鍋トレンドについてのレポートを詳しくご紹介する。

調査対象:全国に住む20~59歳の男女
調査時期:2019年年8月19日~8月20日
詳しい調査結果はこちら(PDF資料)

スパイスの香りや食感が楽しめる「生スパイス鍋」に注目

「ホットペッパーグルメ外食総研」の上席研究員である有木真理氏が予測した、今年の冬の鍋トレンドは「生スパイス鍋」。1980年代に始まり、約30年続いている激辛ブームだが、辛みのバラエティーが増え、激辛レベルも最高潮となった今、辛いだけでなくスパイスそのものの香りや食感を楽しむ傾向が強まるという。

生スパイスとは、乾燥させていないスパイスのこと。今まで香辛料としての扱いだった唐辛子やこしょうなどのスパイスが“生の具材”として鍋に入る。魅力は香りと味わいで、さらにほかの具材の美味しさも引き立てる。

アンケートでも、スパイスの効いた食事の魅力について聞いたところ、1位が「香り」(71.9%)で、「辛み」(64.1%)を上回った。生スパイスのイメージについても、半数以上が「より香りが楽しめそう」と回答しており、香りに対する期待が高いことがわかった。
 

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スパイスの効いた食事の魅力トップ5(画像=Foodist Media)

この2~3年でスパイスが身近なものに。女性は健康・美容効果を期待

スパイスに対する意識については、「日常的には意識しないが、ときどき無性にスパイスの効いた食事をしたくなることが増えた」「日常的にスパイスを取り入れた食事をするようになった」「スパイスに関する話題をより耳にするようになった」という回答が半数近くあり、この2~3年でスパイスが身近になったという人が多い。また、女性の方がよりその傾向が高いようだ。

また、スパイスの効能として期待するものは、男性は「食欲を刺激する効果」(61.6%)がトップ。一方、女性は「新陳代謝を活発にする効果」(69.0%)が1位で、さらに3位に「美肌・美容効果」(32.2%)が入るなど、健康や美容への効果を期待している人が多いことがわかった。
 

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スパイスの効能として期待するものは?(画像=Foodist Media)

「生スパイス鍋」が食べられるお店は?

「生スパイス」をいち早く取り入れ、提供を予定している店をいくつかご紹介する。

■コラーゲンスープと和スパイスの鶏鍋/『隠れ房』(東京・新宿、池袋、青山、神奈川・川崎)

収穫したばかりの生こしょうを新鮮なうちに塩水漬けにした「純こしょう」を使用する。大山鶏から出る濃厚なダシと塩水で締めたもも肉はコラーゲンたっぷり。酸味を調和する生七味とともに食べる。(10月15日より提供)
 

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『隠れ房』の「コラーゲンスープと和スパイスの鶏鍋」(画像=Foodist Media)

■生スパイス緑 肉肉肉×29肉盛り鍋 ~生スパイス仕立て~/『九州黒太鼓』(東京・池袋)

生の青唐辛子で緑色に彩られた肉タワー鍋はボリュームたっぷり。上に乗った輪切りの青唐辛子と一緒に食べる。スープも濃厚な生スパイス味で、具材もスープも生スパイスづくし。(10月15日より提供)
 

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『九州黒太鼓』の「生スパイス緑 肉肉肉×29肉盛り鍋 ~生スパイス仕立て~」(画像=Foodist Media)

■牛タンと彩りきのこの生スパイス2色オイルしゃぶしゃぶ/『あくとり代官 鍋之進』(東京・渋谷)

生七味が入ったごま油とフレッシュハーブや生唐辛子が入ったオリーブオイルの2種類を好みで使い分けながら、牛タンのしゃぶしゃぶを楽しめる。(10月15日より提供)
 

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『あくとり代官 鍋之進』の「牛タンと彩りきのこの生スパイス2色オイルしゃぶしゃぶ」(画像=Foodist Media)

■ぷるもち餃子の生スパイス生姜鍋/『やきとり餃子道場 さくら』(東京・両国)

ぷりぷりの水餃子に香り高い実山椒を合わせて食べる。国産の黄金ショウガたっぷりのスープには旬の舞茸をはじめとする秋冬の味覚が詰まっており、体の芯から温まる。(10月10日より提供)
 

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『やきとり餃子道場 さくら』の「ぷるもち餃子の生スパイス生姜鍋」(画像=Foodist Media)

今回は、この冬の鍋のトレンドについて、ホットペッパーグルメ外食総研が行なった調査結果をもとにご紹介した。メニューに採用するかはお店のコンセプトにもよるが、「生スパイス」がどういうものなのかは、ぜひとも覚えておきたい。

文・上條真由美/提供元・Foodist Media

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