うがみんしょーらん!(奄美の方言で「こんにちは」)

夏の海で遊んでいるとライフジャケットの形に日焼けしてきた奄美大島在住の地方創生アンバサダー、加藤です。

今回は奄美大島での暮らしがどんなものかを分かりやすくお伝えするべく、東京で暮らしていた頃と比較してどうなのか、「不便ポイント」と「素敵ポイント」に分けてご紹介します。
 

加藤真守(かとう まもる)

1984年、兵庫県神戸市に生まれる。システムエンジニア、マーケティング・広報等の経験を経て、マーケティング支援を行うサムライトにジョイン。その後突然「南の島に行きたい」と言い出し、2018年4月奄美大島に移住。現在はサムライトで奄美大島リゾートワーカーとして働きつつ、マーケティング関連の複業も手がけている。

僕らにはまず、車が必要だ。奄美大島の不便ポイントその1

「奄美大島だから」というわけではないのですが、多くの地域でそうであるように、日常的な移動のために車が必要です。東京のように公共交通機関(と徒歩)だけで生活が成り立つわけではありません。Suica(またはPASMO)をピピッとすればどこにでも行けるわけではないのです。

それに、当たり前のことですが車はタダで乗れるわけではありません。車自体の購入費に加え、税金や保険、ガソリン代や点検など諸費用がもれなくついてきます。車が好きで趣味だから…というわけではなく、車がたとえ好きではなくても、お金を払ってでも生活必需品として維持しておくことが必要です。

まあ、逆に言えば、車さえあればそんなに不便じゃないという説もあるんですけどね。
 

Fledge
▲ちょっとカフェに行くのにも車で移動。いっぱい車が並んでいるのは人気店の証!(画像=Fledge)

娯楽がないけど、それでもいい?奄美大島の不便ポイントその2

娯楽がない。これは島の人がよく言うことです。シネコンなんてないですし、なんだったら島にある映画館は平日上映していない。ショッピングモールやブランドショップがあるわけでもないため、旦那さんの仕事の都合でやってきた若奥様は「買い物する場所がない」と嘆いている…。

東京にいれば、都会であれば、当たり前の遊びを楽しめない。娯楽がない。それが島の現実です。

まあでも、映画は後から動画配信されているの見ればいいし、買い物はネットショッピングすればいいし…と考えて、むしろ海や山やマングローブや滝で遊ぶ方が楽しいじゃん!というテンションになってしまえば別にどうということがないという説もあるんですけどね。

台風は、直撃するだけじゃない。奄美大島の不便ポイントその3

台風。それは南の島にとっては避けられない災難です。2018年は特に当たり年だったようで、奄美大島でも多くの被害が出ました…。

が、台風の影響はそれだけではありません。そんなに直撃しなくても、海が荒れれば、船が止まります。船が止まれば、物流が止まります。そうすると郵便が着かない、ネットショッピングで買ったアイテムも着かない、はたまたスーパーなどの商品も着かない…という不便の連鎖が起こります。

実際2019年には、石垣島・宮古島付近を通過した台風9号と、九州・中国・四国に直撃した台風10号が続き、奄美大島に直撃したわけではないものの、約2週間に渡って貨物船がストップ(谷間の1回、臨時便が入港しましたが…)。

スーパーからパン・牛乳や青果物が消え、コンビニのお弁当・お惣菜コーナーは空っぽ。東京なら大地震でも起きないかぎり直面しないんじゃないかという状況が眼前に広がります。

南の島の大自然を楽しめる一方で、自然の脅威の前に人間は無力であることを実感させられることは覚悟しなくてはなりません。
 

Fledge
▲「鹿児島を出られない」もしくは「奄美に着けない」のいずれかの条件が発動すると貨物船が止まります…。(画像=Fledge)

満員電車や人混みとは無縁。奄美大島の素敵ポイントその1

さて、そろそろ素敵なポイントを紹介しましょう。900万人以上が暮らす東京23区とあまり変わらない面積に、約6万人しか住んでいない奄美大島。

必然的に、人混みに直面する機会は減りますし(お祭りとかイベントの時に多少はありますが)、その程度も全然違います。

また、車がないと不便である一方、満員電車で通勤する必要はありません。人混み嫌いな僕にとっては天国といっても過言ではない、素敵な環境です。

「毎日こんなギューギュー詰めの電車に乗って仕事行くの、疲れたな…」と感じる方には、ぜひ人混みや満員電車に悩まされることがない日常の開放感を味わっていただきたい。心からそう思います。

亜熱帯の大自然でリフレッシュ。奄美大島の素敵ポイントその2

珊瑚が広がる海!大規模なマングローブ(国内2番目)!亜熱帯原生林!山!滝!絶景!

…などなど、大自然がいつでも待ってくれています。ふだん、PCに向かって仕事をしているからこそ、余計にそのありがたみを感じることができます。

移住して2年目に入り、ようやく綺麗な海に慣れてきたおかげで、「よーし海だ!」と気合を入れることもなく、ちょっとお出かけ気分で朝から1時間くらい海でリフレッシュして、その後仕事や用事に取り掛かる…というような過ごし方もできるようになってきました。

都会ではなかなか感じることができなかった、”自然の力”を気軽に体感してリフレッシュ。そんな日常を過ごせるというのは、島暮らしの醍醐味です。
 

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▲ちょっと1時間シュノーケルして珊瑚でも眺めよーっと。というリフレッシュ方法。(画像=Fledge)

流れる空気が穏やか。奄美大島の素敵ポイントその3

一緒に移住してきた妻のイチオシポイントはこちらです。

「なんだか穏やかに暮らせるようになった」

それは島の空気感であり、島で暮らす人々の雰囲気でもあるのでしょう。

今思えば、東京にいた時には、大都会の空気に流されながら、どこかせわしなく、何かに追われるように仕事し、暮らしていたのだろう、と感じます。

穏やかな空気の中で、ゆっくり、自分のペースで生きていける。

なによりも2018年に生まれたばかりの娘を育てていこうという僕たち家族にとっては、この穏やかな環境で子育てできるというのがなによりありがたく、奄美大島で暮らす一番のメリットだと感じています。
 

Fledge
▲穏やかな空気、美しい海。なのに娘よなぜ泣く…(画像=Fledge)

なんでもあるように見える大都会にも、ないものがたくさんあるのかもしれない。

大都会は便利で何でもある。東京に暮らしていた頃、僕はそう思っていましたが、実際に奄美大島に移住してみると、意外と都会にはないものもたくさんあるのかもしれない、なんて感じたりもしています。

東京のような大都会にも、そして奄美大島のような地方や離島にも、それぞれに良さがあり、それぞれにないものや弱点もある。それを比べてもきりがないので、違いを正しく理解したうえで、自分がどんな生活をしてどう時間を使う日々を過ごしていきたいのか、そのイメージをしっかり持てると良いのではないかなと思います。

奄美大島や南の島での暮らしに興味のある方は、まずは遊びに来て、どんな暮らしができそうか、そのイメージをつくってみてはいかがでしょうか?

提供元・Fledge

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