バイナリーオプションの口座数が増加傾向だ。2025年9月まで24ヵ月連続で増加し、口座数は64万8,486口座に達した。同期間で約12.2%増、10年間では約97.3%増とほぼ倍増している(※金融先先物取引業協会のデータより)。資産運用の方法として、バイナリーオプションを選ぶ人が増えているようだ。
しかし、いざ口座を開設しようにも「どの業者を選べばよいか分からない」「海外業者は危ないのでは?」と不安を感じている人も多いだろう。
結論を言えば、初心者が安全に取引を始めるには、金融庁の認可を受けた国内業者を選ぶことが絶対条件だ。そのうえで、取引環境やサポートなどのサービスを比較し、自分に合った業者を見つけることが重要だ。
この記事では、わたしたち編集部が金融メディアとしての客観的な視点から、国内の6社を信頼性・取引環境・初心者向けサービスの3領域を採点・評価し、独自のランキングを作成した。さらにBOとFXとの違いやリスク、失敗しない選び方までを網羅的に解説していく。
バイナリーオプションのおすすめ業者ランキングTOP6!
バイナリーオプションは、金融庁に登録された国内事業者が安全でおすすめです。認可を受けている国内6社を採点し、ランキング付けした結果、1位はGMOクリック証券、2位がGMO外貨という結果になりました。
バイナリーオプションのおすすめランキングは安全性や取引環境、サポート体制といった観点から作成。取引環境は損益の実績のほか、ラインアップや取引時間といった柔軟性、取引ツールなどを考慮した。ランキング上位ほど高度なサービスに期待できるだろう。
さらに、ランキングは初心者向けの観点も織り込んだ。最低取引金額やサポート体制など、はじめてバイナリーオプションを始める人向けのサービスが充実している事業者も加点している。(※おすすめランキングの根拠はこちら)
| 業者 | 通貨ペア数 | 最低取引数量 | 回号数/日 | 取引時間 | 平均ペイアウト率 (※) |
デモ口座 | サポート体制 | サポート 電話受付時間 |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | GMOクリック証券 公式サイト |
5種 | 1枚 | 10回 | 21時間 | -5.65% | 〇 | 電話、フォーム | 月~金の 8~17時 |
| 2位 | GMO外貨 公式サイト |
8種 | 1枚 | 11回 | 22時間 | -7.44% | 〇 | フォーム | ― |
| 3位 | 外為どっとコム 公式サイト |
5種 | 1枚 | 10回 | 20時間 | -7.67% | 〇 | 電話、フォーム、 チャット(自動)、 遠隔サポート |
月~金の 7~23時 |
| 3位 | IG証券 公式サイト |
7種 | 0.1ロット (10枚相当) |
12回 | 23時間 | -6.24% | 〇 (要登録) |
電話、フォーム | 月~金の 8~18時 |
| 3位 | 楽天証券 公式サイト |
5種 | 1枚 | 10回 | 20時間 | -5.63% | 〇 | 電話、フォーム、 チャット(人、自動) |
平日8時30分 ~17時 |
| 6位 | みんなのFX 公式サイト |
4種 | 1枚 | 11回 | 22時間 | -8.23% | ― | 電話、フォーム | 月~金の 8~18時 |
出典:GMOクリック証券、GMO外貨、IG証券、外為どっとコム、楽天証券、みんなのFX
1位:GMOクリック証券「外為オプション」はペイアウト率が高水準で安定的
| 通貨ペア数 | 5種 |
|---|---|
| 最低取引数量 | 1枚 |
| 回号数/日 | 10回 |
| 取引時間 | 21時間 |
| 平均ペイアウト率(※) | -5.65% |
| デモ口座 | 〇 |
| サポート体制 | 電話、フォーム |
| サポート電話受付時間 | 月~金曜の8~17時 |
- ペイアウト率が高水準で安定的
- 高機能の取引スマホアプリを無料で利用できる
- 登録不要のデモ口座でトレードの練習可能
GMOクリック証券は取引の安定性を求める初心者におすすめです。回収率(顧客の支払額に対する受取額の割合)は業界最高水準で、ばらつきは最小クラスです。
さらに同社はペイアウト率(※)が平均して高く、変動も小さい。実質コストのスプレッドが低くなり、初心者でも比較的利益を出しやすいだろう。
※ペイアウト率…購入額に対するペイアウト(受取額)の倍率。購入額500円、ペイアウト1,000円ならペイアウト率は2倍
| GMOクリック証券 | 楽天証券 | IG証券 | GMO外貨 | 外為どっとコム | みんなのFX | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均値(%) | 94.35 | 94.37 | 93.76 | 92.56 | 92.33 | 91.77 |
| 中央値(%) | 94.65 | 94.63 | 93.55 | 92.46 | 92.36 | 92.55 |
| 変動幅 (ポイント) |
3.24 | 5.02 | 12.70 | 6.43 | 5.01 | 11.60 |
| 標準偏差 (ポイント) |
1.07 | 1.78 | 3.71 | 1.75 | 1.20 | 3.92 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
出典:各社の月次取引実績
取引ツールは専用のスマホアプリ「iClick外為OP」が無料で利用できる。iClick外為OPは、画面にチャートと売買条件を同時に表示でき、直感的に取引しやすい。
2位:GMO外貨「オプトレ!」は最短60秒のスピード取引と豊富な通貨ペアが魅力
| 通貨ペア数 | 8種 |
|---|---|
| 最低取引数量 | 1枚 |
| 回号数/日 | 11回 |
| 取引時間 | 22時間 |
| 平均ペイアウト率(※) | -7.44% |
| デモ口座 | 〇 |
| サポート体制 | フォーム |
| サポート電話受付時間 | ―(電話窓口なし) |
| 公式サイト | 公式サイト |
- 通貨ペアは業界最多の8種
- レンジ取引にも対応し、相場の範囲予想が可能
- 満期1分前までの注文対応は業界唯一
GMO外貨は、柔軟な取引をしたい人におすすめです。通貨ペアは業界最多の8種を用意し、一般的なラダー取引だけでなくレンジ取引にも対応しているため、相場に合わせて取引ができます。
| GMO外貨 | GMOクリック証券 | IG証券 | 外為どっとコム | 楽天証券 | みんなのFX | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 米ドル円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ユーロ円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ポンド円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 豪ドル円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
| NZドル円 | 〇 | |||||
| ユーロ米ドル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| ポンド米ドル | 〇 | 〇 | ||||
| 豪ドル米ドル | 〇 | 〇 | ||||
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
出典:GMO外貨、GMOクリック証券、IG証券、外為どっとコム、楽天証券、みんなのFX
バイナリーオプションには「ラダー取引」と「レンジ取引」がある。ラダーは価格の上下を予想する一般的な取引だ。一方、レンジは価格が指定した範囲に収まるかどうかを予測するもので、相場が横ばいのときに利益を得やすい。
・ラダー:目標レートを上回るか下回るかを予測
・レンジ:目標範囲に収まるか収まらないかを予測
バイナリーオプションはラダー取引が主流で、レンジ取引の提供はGMO外貨とみんなのFXに限られる。
GMO外貨は、満期(判定時刻)の1分前まで発注ができるため、発注から最短1分で取引の成否が判明するのも特徴だ。
国内業者でこの仕様を採用しているのはGMO外貨のみだ。他社では判定時刻の2分前に注文が締め切られるため、相場の値動きをギリギリまで見極めたい人にとって、GMO外貨は有力な選択肢になるだろう。
3位:外為どっとコム「外貨ネクストバイナリー」はサポート体制が充実
| 通貨ペア数 | 5種 |
|---|---|
| 最低取引数量 | 1枚 |
| 回号数/日 | 10回 |
| 取引時間 | 20時間 |
| 平均ペイアウト率(※) | -7.67% |
| デモ口座 | 〇 |
| サポート体制 | 電話、フォーム、チャット(自動)、遠隔サポート |
| サポート電話受付時間 | 月~金曜の7~23時 |
| 公式サイト | 公式サイト |
- サポートが充実しており、電話は夜間対応とトレード相談が可能
- 通知サービスあり、取引開始と購入価格をメールで受信
- 損失限度額が自動設定の安心仕様
外為どっとコムは初心者向けのサービスが充実しているため、しっかりとサポートを受けながら取引を始めたい人におすすめです。
外為どっとコムのサポート窓口は電話・メール・自動チャットの3通りがあり、電話は月~金曜日の7~23時まで営業している。他社と比較して受付時間が最も長いため、夜間取引もあるバイナリーオプションでも安心して取引を行いやすい。
| 業者名 | 電話サポート受付時間 |
|---|---|
| 外為どっとコム | 月~金曜 7:00~23:00 |
| GMOクリック証券 | 月~金曜8:00~17:00 |
| GMO外貨 | 電話窓口なし |
| IG証券 | 月~金曜8:00~18:00 |
| 楽天証券 | 平日 8:30~17:00 |
| みんなのFX | 月~金曜8:00~18:00 |
外為どっとコムは、電話でトレードの相談も可能だ。電話オペレーターは為替の知識を備えており、税金やマーケット情勢まで回答を受け付けている。単なる商品やサービスの問い合わせにとどまらない高度なサポートを提供しており、バイナリーオプションが初めてでも安心して取引できる。
さらに、外為どっとコムは損失を制限する仕組みがあることも初心者向きだ。自身で設定した投資可能額に基づき、年間の損失限度額を自動で設けられる。
たとえば投資可能額が「30万~50万円未満」なら損失限度額は30万円で、超過すると取引は年末まで停止されるため、過剰な取引を抑制しやすでしょう。
3位:IG証券「バイナリーオプション」は取扱銘柄の豊富で株価指数や商品先物にも対応
| 通貨ペア数 | 7種 |
|---|---|
| 最低取引数量 | 0.1ロット(10枚相当) |
| 回号数/日 | 12回 |
| 取引時間 | 23時間 |
| 平均ペイアウト率(※) | -6.24% |
| デモ口座 | 〇(要登録) |
| サポート体制 | 電話、フォーム |
| サポート電話受付時間 | 月~金曜の8~18時 |
| 公式サイト | 公式サイト |
- 株価指数や商品先物にも対応
- 取引は1日23時間で、欧州時間やNY時間もチャンスを逃さない
- ペイアウト率が他社の10倍でリスクやや高め
IG証券は対象資産の多さを重視する人やリスクを取って利益を狙っていきたい経験者におすすめです。
バイナリーオプションは為替を対象にすることが一般的だが、IG証券は為替に加え株価指数や商品先物も取引できる。株価指数は日経平均株価など10種類、商品先物は原油や金などの3種類だ。
為替だけでなく自分の得意な資産を選べることは、利益を目指すうえで有利でしょう。
| IG証券 | GMOクリック証券 | GMO外貨 | 外為どっとコム | 楽天証券 | みんなのFX | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 為替 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 株価指数 | 〇 | 〇 | ||||
| 商品先物 | 〇 | |||||
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
ただし、IG証券は他社より損益が大きくなりやすいことに注意したい。バイナリーオプションのペイアウト(利益)は通常、1枚あたり1,000円に固定されるが、IG証券は1万円(0.1ロット)だ。
1万円という価格は他社の10倍の設定で、利益が大きくなりやすい一方、予想が外れたときの損失も大きくなるため初心者は特に注意が必要です。
3位:楽天証券「らくオプ」は楽天ポイントが使える
| 通貨ペア数 | 5種 |
|---|---|
| 最低取引数量 | 1枚 |
| 回号数/日 | 10回 |
| 取引時間 | 20時間 |
| 平均ペイアウト率(※) | -5.63% |
| デモ口座 | 〇 |
| サポート体制 | 電話、フォーム、チャット(人、自動) |
| サポート電話受付時間 | 平日8時30分~17時 |
| 公式サイト | 公式サイト |
- 楽天ポイントで取引できる
- 発表予定の重要指標をチャート上に表示できる
らくオプは、気軽にバイナリーオプションを始めてみたい楽天ユーザーにおすすめです。
らくオプの最大のメリットは、楽天ポイントをバイナリーオプション取引の購入代金として1ポイント=1円で利用できるところだ。日常の買い物や楽天グループのサービス利用で貯めたポイントを使い、自己資金のリスクを負うことなく本番の取引を経験できる。
楽天ポイントで購入した取引で利益が出た場合、ペイアウト(払戻金)は現金でバイナリーオプション口座に入金される仕組みだ。これは実質的に、貯めた楽天ポイントを現金化できる手段ともいえる。
もちろん「らくオプ」にもデモトレードは用意されているが、「デモでは緊張感が足りないが、いきなり現金を使うのは怖い」と感じる初心者にとって、ポイント投資は本番環境を試す絶好の機会だ。バイナリーオプションは数百円から取引できるため、ポイントのみの取引も行いやすい。
また楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、楽天銀行の普通預金口座から「らくオプ」口座への資金移動(振替)が、24時間リアルタイム、手数料無料で行える。
らくオプの取引スペック自体は標準的ですが、楽天の各種サービスを頻繁に利用する人にとって、最もメリットの大きい選択肢といえるでしょう。
6位:みんなのFX「みんなのオプション」はシンプルでわかりやすい画面で操作性抜群
| 通貨ペア数 | 4種 |
|---|---|
| 最低取引数量 | 1枚 |
| 回号数/日 | 11回 |
| 取引時間 | 22時間 |
| 平均ペイアウト率(※8 | -8.23% |
| デモ口座 | ― |
| サポート体制 | 電話、フォーム |
| サポート電話受付時間 | 月~金曜の8~18時 |
| 公式サイト | 公式サイト |
- ブラウザ型ツールはスマホ最適化に対応
- ラダー取引に加えレンジ取引も提供
- 通貨ペアは厳選された4種類
みんなのFXの「みんなのオプション」は、取引ツールの操作性を最優先する人におすすめです。特にPC・スマホを問わず、1つの画面で情報収集から発注、口座管理までを完結させたいトレーダーにとって、その使いやすさは大きなメリットです。
その理由は、インストール不要のブラウザ型ツール「オプショントレーダー」の設計にある。
このツールは、取引画面内でチャートと目標レート(ラダー)を同時に表示できるだけでなく、保有中のポジションや取引履歴の確認、入金や出金といった口座管理の手続きまで完結するように作られている。
オプショントレーダーは、スマートフォンやタブレットでも利用できる。画面サイズに合わせて表示が最適化されるため、PC版とほぼ同じ機能を外出先でもストレスなく利用でき、相場の分析や取引判断に集中しやすい。
みんなのオプションが取り扱う通貨ペアは4種だ。今回紹介する6社のなかで銘柄数が最も少ないが、円建ての米ドル円・ユーロ円・ポンド円と、米ドル建てのユーロ米ドルの主要通貨ペアがそろっている。
4種は取引全体の90%超を占めており、代表的な銘柄に絞ったラインアップといえるでしょう。
出典:金融先物取引業協会 個人向け店頭バイナリーオプション取引月次データファイル
バイナリーオプション(BO)は国内業者がおすすめ!海外業者との違いを徹底比較
バイナリーオプションは金融庁から認可を受け、万が一、事業者が破たんしても資金が返金される安全な国内の事業者を選ぶべきです。海外の業者は詐欺や出金拒否といったトラブルに巻き込まれる危険性が高いためです。
SNSやネットなどで海外の無登録業者を推奨する情報が散見されますが、違法に取引を誘引する手口であると考えられるため十分に注意しましょう。
バイナリーオプションは、なぜ国内のサービスを選ぶ必要があるのか、海外業者との違いを押さえつつ解説する。
安全性:国内業者は金融庁の認可を受け運営されており信託保全がある
国内業者を選ぶべき最大の理由は、その圧倒的な安全性にあります。なぜなら、国内業者は日本の法律によって厳しく規制・監督されており、投資家保護の仕組みが確立されているからです。一方で、海外の無登録業者はこれらの法規制がなく、利用には極めて高いリスクが伴います。
国内業者の安全性は、「金融庁による認可・監督」と「資産の信託保全」という2つの仕組みによって担保されている。
日本国内でバイナリーオプションのような金融サービスを提供するには、金融庁の認可を受け法令上の登録を受ける必要がある。この記事で紹介しているGMOクリック証券や楽天証券などは、すべてこの正式な登録業者だ。
さらに、登録後もサービスが適切に運営されているか、国や法令上の規制団体(金融先物取引業協会)から監督を受ける義務もある。
お客様とのお取引が適切に行われているか、会員内部のチェック体制の充実を図ります。具体的には、お客様に提示、約定する価格や判定価格、権利行使価格の設定が適切であったのか、適宜、取引を執行する部門以外の部門(第三者部門)がデータをもって点検します。
出典:金融先物取引業協会
国内事業者は破たんリスクも低い。自己資本規制比率など、健全な財務水準を維持するよう法令で定められている。
さらに、万が一事業者が破たんしても、法令に従い顧客の資産は明確に分けて保管されているため、その債務に顧客の資金が使われることはなく、安全に返金されるのだ。
通貨関連店頭バイナリーオプション取引の証拠金は、FXと同様に、会員の財産とは別に区分管理し、お預かりする金銭は信託会社において金銭信託いたします。
出典:金融先物取引業協会
海外の無登録業者は、これらの仕組みが一切なく行政上の監督も及んでいません。国内事業者と比べ安全性は極めて低いため、利用しないようにしましょう。
海外は税金が高くなる可能性がある
税制面においても、海外業者は国内業者に比べて不利になる。なぜなら、海外と国内では、適用される課税方式が違ううえ、海外業者の場合は損失の繰り越しができないためです。特に、継続的に利益を狙う場合や、本業の所得が高い人ほど、海外業者を利用するデメリットは大きくなります。
バイナリーオプションは、利益を得ると一般に雑所得に分類される。同じ雑所得でも、国内業者の場合は特例により申告分離課税が適用されるが、海外業者の利益は総合課税になる。
税率は原則として分離課税が一律で約20%だが、総合課税は約15~55%の累進課税だ。どちらが有利かは、状況によって異なり、総合課税は他の所得と含め税率が決定されるため、もともと所得が高い人は税率が高くなりやすい。
海外業者が税制面で最も不利なのは、損失の繰り越しができないところだ。国内バイナリーオプションは、損失を翌年から最長3年間繰り越せる。たとえば30万円の利益を得たとき、前年に20万円の損失を出しているなら、利益10万円(30万円-20万円)に対する税金だけで済む。
しかし海外バイナリーオプションは損失の繰り越しの対象外であるため、30万円の利益すべてに対して税金がかかってしまう。
1年では海外業者のほうが税金を抑えられる場合でも、取引年数が長くなるほど手元に残る金額に大きな差を生むため、複数年で考えると不利になりやすくなるのです。
取引ルール:国内業者は「ハイロー」のような短期取引がない
国内と海外では、提供されている取引ルール(取引時間や判定方法)が根本的に異なります。海外業者でよく見られる「30秒後」のような超短時間で結果が判明する、いわゆる「ハイロー」取引は、国内業者には一切存在しません。
なぜなら国内業者は金融庁や金融先物取引業協会の厳格なルールにより、投資家を過度な投機から保護することが義務付けられているからだ。
ハイローは広義のバイナリーオプションの一種で、特に発注時レートからの上下を予測するもの(アット・ザ・マネー)のことを呼ぶ。
ハイローは数十秒や数分のように非常に短い時間で判定を受けられる傾向にあるため、取引を繰り返しやすくギャンブル性が高くなりやすい。そのため投資家保護の観点から国内業者には、以下のような規制が課せられている。
・取引時間(回号)は最低でも2時間以上を確保すること
・1日の取引回数(回号数)にも上限を設けること
・ペイアウト倍率(払戻しの倍率)を固定せず、市場の変動に応じて決めること
出典:金融先物取引業協会
国内事業者は、単に自社の利益を追求するだけでなく、個人投資家を保護する義務もある。ハイローのようにギャンブルとの境目が薄いサービスを提供しないのは、その役割を果たしているためだ。
海外のような刺激的な短期取引を求める人には、国内業者は物足りなさを感じるかもしれませんが、より落ち着いて相場を分析し、資産運用の一環として取り組みたい人にとっては安全な環境が整備されています。
ツール:国内業者が提供する分析チャートは高機能
取引ツールの品質においても、国内業者は海外業者を圧倒しています。国内業者の多くは、もともとFX向けに高度なツールを開発していることが多く、バイナリーオプションでも分析に利用できるためです。
海外の無登録業者が提供するツールは、単に上がるか下がるかを選択するためだけの簡易的なインターフェースに過ぎず、相場分析機能が乏しい場合が多い。
それに対し、たとえばGMOクリック証券の「プラチナチャート」や外為どっとコムの「G.comチャート」など国内業者のツールは、本来プロのトレーダーが使うことを想定して作られている。
チャート分析ツールは、主に描画機能と価格指標(テクニカル指標)の表示機能が搭載されている。描画機能はチャート上に任意の図形を表示させるもので、トレンドの把握などに利用する。価格指標の表示は、価格の方向感や過熱感を可視化してくれる。
バイナリーオプション取引が「勘」で行うギャンブルではなく、為替相場の値動きを分析・予測する「投資」であることを考えれば、高度な分析ツールは不可欠だ。
国内業者はGMOクリック証券が専用のスマホアプリを提供しているように、各社がPC(ブラウザ版)でもスマホでも、本格的な分析ができる環境を整備している。
単にボタンを押すだけのギャンブルではなく、根拠を持った取引を行いたいのであれば、高機能な分析ツールがそろっている国内業者を選びましょう。
トラブル:海外業者は出金拒否のリスクが頻発
海外業者を利用する最大のリスクは、深刻な金銭トラブルに巻き込まれることです。「出金拒否」「解約できない」「突然連絡が取れなくなる」といった詐欺的な被害が頻発しており、お金を取り戻せる可能性は極めて低いでしょう。
海外の無登録業者は、法的な要件を満たしておらず、行政の監督を受けていない。特に海外拠点は実態の把握が困難で、トラブル解決のハードルは非常に高い。
金融庁や国民生活センターといった公的機関も、相次いで注意喚起を行っている。
無登録業者と取引した場合は、トラブルが生じても無登録業者への追及は極めて困難です。取引を始める前に、取引の相手が金融商品取引法の登録を受けている業者であることを必ず確認してください。
出典:金融庁
海外業者は、日本の法律を守らず無登録で営業している時点で、彼らが顧客の資産を誠実に管理するとは考えにくい。金融庁も「無登録業者への追及は極めて困難」と明言しているとおり、一度トラブルになれば泣き寝入りになるケースがほとんどだ。
バイナリーオプション取引を行う際は、リスクを回避し、自身の資産を守るためにも、必ず金融庁の登録を受けた安全な国内業者を選びましょう。
バイナリーオプション業者の4つの選び方
バイナリーオプションは、正規の国内事業者で行うことが前提です。そのなかから、さらに絞り込む際は、最低取引金額や銘柄数などを基準に選びましょう。
ここでは「初心者が自分にあったサービスを選ぶ」という視点から、比較すべき4つのポイントについて解説する。
最低取引金額が小さい
初心者がバイナリーオプション業者を選ぶときは、最低取引金額が小さいほうがおすすめです。最初から大きな金額での取引は心理的な負担が重いため、まずは数百円程度で試せる環境が練習と経験を積むのに最適だからです。
もっとも、バイナリーオプションは少額で取引しやすいサービスだ。IG証券を除き、国内事業者はすべて1枚あたりのペイアウトは1,000円で、購入額はすべて1,000円未満になる。1枚のみなら数百円で取引を始められる。
ただしIG証券は、ペイアウトが最小単位(0.1ロット)あたり1万円だ。価格は0~100のポイント(%)表示で、取引時は最大損失額(1万円×購入ポイント%)を拘束する仕組みになっている。購入価格が10ポイントなら1,000円、50ポイントなら5,000円が拘束され、これが取引額に相当する。
| 業者名 | 1Lotあたりのペイアウト | 購入金額の目安(1Lot) |
|---|---|---|
| GMOクリック証券 | 1,000円 | 50~999円 |
| GMO外貨 | 1,000円 | 40~990円 |
| IG証券 | 1万円 ※1 | 約100~9,900円(※1) |
| 外為どっとコム | 1,000円 | 40~1,000円未満 |
| 楽天証券 | 1,000円 | 1,000円未満 |
| みんなのFX | 1,000円 | 50~990円 |
最低取引金額は、IG証券がやや大きく他社は数百円になります。少額での取引を重視するなら、バイナリーオプションはIG証券以外の事業者が選択肢になるでしょう。
取引ツールやスマホアプリの操作性が高い
バイナリーオプションは、取引ツールの操作性が高いものがよいでしょう。バイナリーオプションは判定までの時間が短いため、分析から発注までの操作がスムーズに行えるかが重要です。外出先でも安定した環境で取引したいのであれば、専用のスマホアプリがあるとよいでしょう。
バイナリーオプションは国内すべての事業者が取引ツールを提供しているが、スマホアプリを提供しているのはGMOクリック証券だけだ。GMOクリック証券のアプリは、5種の描画機能、13種のテクニカル機能などのチャート分析機能があり、本格的な分析を行える。
GMO外貨や外為どっとコムなどの5社は、ブラウザ版ツールのみの提供だが、いずれも画面最適化に対応しており、スマートフォンでも十分に取引できる。
取引ツールは、チャート分析機能を搭載していることがある。チャート上に任意の図形を表示する描画ツールや、価格指標(テクニカル指標)の表示が一般的だ。また雇用統計といった経済指標の公表スケジュールの表示機能もあるため、自身に合った機能を搭載したツールを選ぶようにしよう。
取引ツールの機能例
・GMOクリック証券(アプリ):5種の描画機能、13種のテクニカル機能
・楽天証券(ブラウザ):発表予定の経済指標のチャート表示
・外為どっとコム(スマホ版ブラウザ):経済指標カレンダーの表示
通貨ペアや銘柄数が豊富
バイナリーオプションは取り扱う銘柄数の多さもポイントです。値動きの異なる銘柄を取引できれば、それだけ取引のチャンスが広がるためです。
バイナリーオプションは、主に2つの通貨を組み合わせた通貨ペアが対象だ。通貨は発行国の経済構造や金融政策の違いから、値動きが異なる。
たとえば「米ドル/円」がほとんど動かない(レンジ相場)時間帯でも、「ポンド/円」は活発に動いている(トレンド相場)といったことは日常的に発生する。
バイナリーオプションは通貨ペア以外を対象にすることがあり、為替とはさらに異なる値動きとなることが期待される。為替以外の資産はGMOクリック証券とIG証券が提供しており、株価指数や商品先物が取引できる。
| GMOクリック証券 | GMO外貨 | IG証券 | 外為どっとコム | 楽天証券 | みんなのFX | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 為替 | 5銘柄 | 8銘柄 | 7銘柄 | 5銘柄 | 5銘柄 | 4銘柄 |
| 株価指数 | 2銘柄 | ― | 10銘柄 | ― | ― | ― |
| 商品先物 | ― | ― | 3銘柄 | ― | ― | ― |
| 計 | 7銘柄 | 8銘柄 | 20銘柄 | 5銘柄 | 5銘柄 | 4銘柄 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
この表からわかるとおり、「為替(通貨ペア)をとにかく多く取引したい」のであればGMO外貨が最適だ。一方で「為替だけでなく、日経平均やNYダウといった株価指数、さらには金や原油といった商品(コモディティ)まで幅広く取引したい」のであれば、IG証券が選択肢になる。
無料で練習できるデモ取引がある
初心者は、デモ取引のある事業者を検討しましょう。資金を投じる前にバイナリーオプションを体験できるため、仕組みを理解して実際の取引に進むことができます。
デモ取引は仮想の資金を使って、本番とほぼ同じ環境で取引の練習ができるサービスだ。現金を一切使わないため現実に損失が生じることはなく、バイナリーオプションの仕組みやツールの操作感を納得いくまで試せる。
デモ取引は、みんなのFXを除く事業者のすべてが対応している。IG証券は事前登録が必要だが、その他は誰でもすぐに利用が可能だ。
| GMOクリック証券 | GMO外貨 | IG証券 | 外為どっとコム | 楽天証券 | みんなのFX | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| デモ口座 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ― |
| 登録の要否 | 不要 | 不要 | 必要 | 不要 | 不要 | ― |
| 仮想資金 | 1,000万円 | 300万円 | 6,000万円 | 300万円 | 100万円 | ― |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
バイナリーオプション(BO)とは?FXとの根本的な違い
バイナリーオプションとFXの根本的な違いは、取引でのリスクの範囲です。どちらも為替を扱いますが、FXは利益も損失も無限大になる可能性があるのに対し、バイナリーオプションは損失が購入金額に限定されるところが決定的に異なります。
この仕組みの違いを理解することは、自身のリスク許容度に合った投資法を選ぶための第一歩になる。ここでは、バイナリーオプションの基本的な仕組みと、FXとの違いを分かりやすく解説していく。
バイナリーオプションの仕組み
バイナリーオプションは、特定の時刻に価格があらかじめ定められた水準を「上回るか・下回るか」を予測する取引です。予測に基づき、投資家は「チケット」と呼ばれる権利を購入します。
予測が的中すれば、決められた金額(ペイアウト)を受け取れ、予測が外れれば支払ったチケット代金(購入額)の全額が損失になる。
たとえば米ドル円で「150円を上回る」というポジションを建てた(チケットを買った)とき、判定時間において150円を超えていた場合はペイアウトの対象だ。一方、予想が外れ150円を下回っていた場合、ペイアウトは一切なく、購入額の全額が損失になる。
国内業者のペイアウトは1枚あたり1,000円に固定されていることが多い。購入代金は1,000円未満で、条件が厳しいほど(成立の可能性が低いほど)安くなる。
たとえば購入代金300円でペイアウトを受ければ、1枚あたりの利益は700円だ。10枚のポジションを持っていた場合、7,000円の利益になる。
バイナリーオプションの判定は、取引時間の終了時に行われる。取引時間は1回(1回号)あたり2~3時間で、1日に10~12回の開催がある。注文は、各回号の取引終了の1~2分前まで発注でき、チケットは回号をまたがず、取引の終了時間ですべて決済される。
FXとの4つの違い
バイナリーオプションとFXは、どちらも為替レートなどを対象にすることが多いため混同されがちです。しかし特に「損益の確定方法(リスクとリターンの範囲)」が根本的に異なります。
FXは利益も損失も無限大になる可能性があるが、バイナリーオプションは利益も損失も「購入時に確定した範囲内」に収まる。
| バイナリーオプション | FX | |
|---|---|---|
| 対象 | 為替、株価指数、商品市況 | 為替 |
| 損益 | 二者択一 (オール・オア・ナッシング) |
相場に比例 |
| 証拠金 | 原則不要 | 必要 |
| 満期 | あり (最短2時間程度の回号ごと) |
なし (長期保有できる) |
FXの場合、利益は相場の上昇に比例して増える。レートの上方向にポジションを建てた場合、相場が上昇するにつれ利益は大きくなる。反対に相場の下落は損失要因で、損失額は相場が下落するほど大きくなる。
一方、バイナリーオプションの損益は固定的だ。同じくレートの上方向にポジションを建て、目標を大きく超えて相場が上昇したとしても、ペイアウトは固定されているため超過分が利益に反映されることはない。反対に損失も限定されており、相場が逆の方向に進んでも、損失額は取引額に限定される。
つまりバイナリーオプションは損益が「二者択一」で、固定的な利益または損失を受ける「オール・オア・ナッシング」の取引だ。一方、FXの損益は連続的でグラデーションのように相場に準じて変動する。
バイナリーオプションは証拠金が不要だが、FXは必要という点も大きな違いだ。FXは担保として証拠金を入金してレバレッジをかけるため、相場が急変すると証拠金以上の損失が発生し、追加の支払いを求められるリスクがある。
一方、バイナリーオプションは証拠金が不要で、最大損失は最初に支払ったチケットの購入金額のみだ。予測がどれだけ大きく外れても、購入金額以上の支払いを請求されることは一切ない。
またバイナリーオプションとFXは、取引期間にも違いがある。FXは満期がないため、長期保有もできる。一方、バイナリーオプションは最長およそ2時間で満期が到来し、ポジションが強制的に解消されるため長期保有はできず、常に短期で決着させることになる。
初心者が知っておきたいバイナリーオプションの3つのメリット
バイナリーオプションのメリットは、少額から取引ができ、損失が購入金額に限定されるところです。ルールもシンプルでわかりやすく、初心者でも始めやすいでしょう。
ここでは初心者が知っておきたいバイナリーオプションのメリットを解説していく。
数百円からの少額取引が可能で始めやすい
バイナリーオプションは、少額で取引できることがメリットです。国内業者の多くは、原則として最低数百円から取引を始められるため、大きな資金を用意するのが難しい人や、まずは少額から試してみたいという初心者に最適です。
国内業者のバイナリーオプションは、IG証券を除き、1枚あたりのペイアウトが1,000円に固定されている。そのため購入価格は必ず1,000円未満になる。さらに購入価格は、現在のレートに対し条件が厳しいほど安くなり、100円前後まで下落することもある。
バイナリーオプションは最低1枚から取引できるため、数百円から取引が可能だ。増額も数百円単位ででき、取引金額を細かく調整できる。
損失が購入金額に限定され追証のリスクがない
バイナリーオプションは追証の心配がないことも大きなメリットです。損失は最初に支払ったチケットの購入金額に限定されるため、強制的な追加入金を求められることはありません。
追証は、証拠金を追加で入金することだ。FXのようなデリバティブ取引は、担保として証拠金を入金するケースがある。このケースでは評価損が証拠金から除かれるため、保有中のポジションに対して証拠金の担保能力が不足する事態が発生する。
この場合、大きく2つの対策がある。ポジションを解消するロスカットか、証拠金の追加入金(追証)だ。ロスカットは追加の入金が不要だが、損失が確定する。損失を確定させず、ポジションを維持したいなら追証を選択するしかない。
一方、バイナリーオプションは追証がない。
バイナリーオプションの最大損失は購入額に限定される仕組みで、仮に相場が予想の逆に動いたとしても、購入額を超えて損失が発生することはありません。このため、強制的なロスカットは発生せず、追証も生じないのです。
ルールがシンプルで損益がわかりやすい
バイナリーオプションの取引ルールは、他の金融商品と比べて非常にシンプルでわかりやすいのもメリットです。投資家が行うべき判断は「目標レートを判定時刻までに上回るか、下回るか」ということだからです。
FXや株式投資では「いつ買うか」だけでなく、「いつ売るか(利益確定)」「いつ諦めるか(損切り)」という出口戦略を自分で判断しなければならない。利益も損失も制限がないため、このような判断が初心者には難しい。
一方、バイナリーオプションは、チケットを購入した時点で「利益額(ペイアウト額-購入額)」と「最大損失額(購入額)」が自動的に確定する。
判定時刻になればポジションは強制的に決済されるため、FXのような利確や損切りのタイミングで悩み続ける必要がない。
このように損益の範囲と取引の終わりがあらかじめ決まっているため、初心者でも取引ルールが理解しやすい。
バイナリーオプションでは雇用統計といった重要指標や中央銀行の政策などの重要イベントを知っておきましょう。これらの公表後は相場の急変動が想定され、取引時間が短いバイナリーオプションでも、影響を受けやすい傾向にあります。重要イベントは取引ツールなどで確認できます。
バイナリーオプションの5つのデメリットと危険性
バイナリーオプションは、利益が限定的であることや、ギャンブルに陥りやすい性質があるなど、取引開始前に必ず把握しておきたい重要なデメリットがあります。
バイナリーオプションは「損失が限定的」「少額から取引できる」といったメリットがある一方で、その仕組み自体が持つデメリットや危険性も正しく理解しておくことが必要だ。
ここでは、初心者が知っておくべき5つのデメリットを、その対策とあわせてわかりやすく解説する。
一攫千金は狙えず利益が限定される
バイナリーオプションは損失が購入額に限定される一方で、利益も購入時に確定した以上の金額は得られないというデメリットがあります。FXのように一攫千金を狙うことは仕組み上、不可能です。
たとえば、FXの場合、1米ドル150円で買ったあと、相場が急騰して1米ドル155円になれば、その5円の値幅に応じた大きな利益が得られる。
しかしバイナリーオプションは、予測が的中しさえすれば判定レートが目標レートを0.1銭のようにわずかに超えても、5円のように大幅に超えても、受け取れるペイアウトは固定(国内業者の多くは1,000円)で変わらない。
バイナリーオプションでは、場の大きな変動を正確に読み切ったとしても、得られる利益が限定されてしまう点は、大きなリターンを狙いたい人にとって明確なデメリットになるでしょう。
ギャンブル的な取引に陥る危険性がある
バイナリーオプションは、仕組みがシンプルであるがゆえにギャンブル的な取引に陥りやすいこともデメリットです。これは、損失を取り返そうと冷静な判断を失った状態になる危険性があるということです。
この危険性は、以下の3つの特徴が組み合わさることで発生しやすくなる。
・ルールが単純:「上がるか下がるか」の二者択一でわかりやすい
・結果がすぐわかる:国内業者でも最短1,2分程度で結果が判明する
・少額取引:数百円から取引できるため、1回あたりの心理的ハードルが低い
これらが組み合わさり「負けた分をすぐに取り返したい」という心理が働き、相場分析を伴わない勘での取引を繰り返してしまいがちだ。
そのため1回の損失は少額でも、それを何度も繰り返した結果、気づけば大きな損失を抱えてしまうケースが懸念される。
国内業者が取引時間を最低2時間以上と定めているのは、海外業者のように30秒のような超短期取引による過度なギャンブル化を防ぐためだ。
射幸性が高く、損失を被るおそれ
バイナリーオプションは…(略)…安いオプション料に惹かれペイアウトを受け取る可能性が低い取引を選好し、短時間で損益結果が判明するために、安易に何度も取引を行ってしまうおそれがあります。そして、短期間に繰り返し取引した結果、多額の損失を被るおそれがあります。出典:金融庁
しかし規制だけでは過剰な取引を完全に防ぐことはできないため、最終的には投資家自身の冷静な判断と資金管理が求められます。
勝率5割では負ける
バイナリーオプションは、平均的には損失に傾きやすいデメリットがあります。
指定したレートの「買い」か「売り」のいずれかはペイアウトの対象のため、勝率が5割と誤認しやすい。しかし、実際は実質的な取引コストであるスプレッドが存在するため、確率がちょうど50%ではトータルで必ず損失になり、顧客全体で見ると損失に傾きやすい仕組みになっている。
事実、金融先物取引業協会が公表する月次データによれば、取引をした顧客の7~8割が損失となっている。
スプレッドとは、同一レートに対して上回るチケットと、下回るチケットの合計購入額と、ペイアウト額(1,000円)の差額のことだ。
たとえば目標レートに対し、上方向と下方向にそれぞれ200円と900円の価格提示があるとき、その合計は1,100円になる。
この場合、顧客からは1,100円が集まるが、業者は必ずどちらかの顧客に1,000円を支払うだけだ。この差額の100円が事業者側の取り分となり、実質的なコストになる。
バイナリーオプションはスプレッドが存在するため、投資家は常に50%をわずかでも上回る勝率を維持しなければ資産を増やしていけないのです。
海外の無登録業者による詐欺や出金トラブルのリスク
バイナリーオプションは、違法な海外業者によるトラブルも多いです。これはバイナリーオプション自体のデメリットではないですが、初心者は特に注意が必要です。
バイナリーオプションの国内正規の事業者は6社で、うち外資系はIG証券のみだ。そのIG証券も親会社こそ海外企業だが、日本法人として法令上の登録を受けている。
それ以外の海外に拠点を置いて日本語で勧誘してくる業者は、すべて国内の登録がない違法な存在だ。
これらの業者は、日本の法律を守る資格も意思もなく行政の監督も一切受けていない。違法な業者に顧客の資産を誠実に管理したり、適正なサービスを提供したりすることは全く期待できない。
むしろ無登録の業者は、出金拒否や口座凍結といった詐欺的なトラブルに巻き込まれる可能性が極めて高い。
バイナリーオプションは、必ず国内事業者を選択するようにし、海外業者は決して利用しないようにしましょう。
柔軟な損切りが困難!途中決済(転売)の制約
バイナリーオプションは、FXのような「柔軟な損切りが難しい」というデメリットがあります。
国内業者は、すべて判定時刻前にポジションを終了(決済)できる「途中売却(転売)」機能を提供している。取引時間の1~2分前までに購入したポジションを事業者に買い戻してもらうなどし、解消する。
この途中売却は、市場価格で決済するFXとは根本的に異なる。バイナリーオプションの転売価格は業者が提示するスプレッドが含まれた不利な価格に従うしかなく、投資家が自由にリスクをコントロールするのが難しいからだ。
この仕組みを、具体的な金額で見てみよう。
<購入時>評価損からスタート
たとえば150円を上回るチケットを500円で購入したとする。 その直後、すぐに転売しようとしても、業者の買取価格は手数料が引かれるため、400円なのような購入額より安い価格が提示される
<予測が外れた場合>
相場が予測と逆に動き、このままでは0円になる可能性が高いと判断された場合、業者が提示する転売価格は100円、50円と急速に0円に近づいていく。 FXなら少ない損失損切りできる場面でも、バイナリーオプションでは、購入額のほとんどを失うか、全額を失うかの選択を迫られやすく、柔軟なリスク管理が行いにくい。
<予測が当たった場合>
逆に、予測通りに相場が動き、このままなら1,000円のペイアウトが受けられそうだと判断されると、転売価格は800円などに上昇する。ここで次のようなジレンマが生まれる。
・今、転売する: 利益300円(800円 - 500円)を「確実」に手に入れられる
・満期まで待つ: 利益500円(1,000円 - 500円)を得られる可能性があるが、判定直前に相場が反転すれば500円の全額損失のリスクもある。
このように満期まで待てば利益は最大化できますが、判定直前に相場が反転すれば購入代金の全額を失うリスクもあります。この特有の仕組みが、初心者にとって損切りや利益確定の判断を難しくしているのです。
国内バイナリーオプションの口座開設のやり方!3つの共通ステップ
国内の業者でバイナリーオプションを始める手順はシンプルです。主な流れは「メインとなるFX口座の申し込み」「知識確認テストの受検」「入金して取引開始」という3つのステップです。
バイナリーオプションは金融商品であるため厳格なルールが定められているが、申し込み自体はスマートフォン一つで完結する場合がほとんどだ。
この記事で紹介しているGMOクリック証券や外為どっとコムなども、基本はこの流れに沿っている。これから取引をスムーズにスタートできるよう、各ステップで具体的に何を行うのかをわかりやすく解説していく。
1.公式サイトにアクセスし「FX口座」の開設を申し込む
バイナリーオプション取引を始めるための第一歩は、提供している業者の公式サイトにアクセスし、FX口座を開設することが一般的です。国内業者が提供するバイナリーオプションの多くは、FX取引サービスの「追加オプション」という位置づけで提供されています。
そのため基本的には、まずFX口座の開設と審査が必須になる。
ただしIG証券は、バイナリーオプション口座を直接申し込み、みんなのFXは口座開設し、ログイン時に必要事項を別途入力すれば、「みんなのオプション」が利用できる。いずれにせよ専用の口座と審査が必須であることに変わりはない。
手続きは、各社の公式サイトから申し込みフォームに必要事項(氏名、住所、年収、投資経験など)を入力し、本人確認書類を提出するのが基本的な流れだ。
申し込み時に必要な書類は「マイナンバー確認書類」と「本人確認書類(運転免許証など)」の2点だ。
この申込み内容に基づき、各社は所定の審査を行う。中には、口座開設の条件として、金融資産要件を定めている場合があるため、事前に確認が必要だ。
| 業者名 | 年齢条件 | 金融資産要件 | 取引経験要件 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| GMOクリック証券 | 80歳以下の成人 | 100万円以上 ※1 |
デリバティブ取引または 類する取引の経験1年以上 |
公式サイト |
| GMO外貨 | 80歳以下の成人 | 明記なし | 明記なし | 公式サイト |
| IG証券 | 20歳以上 80歳未満 ※2 |
明記なし | 明記なし | 公式サイト |
| 外為どっとコム | 18歳以上 80歳以下 |
明記なし | 明記なし | 公式サイト |
| 楽天証券 | 18歳以上 80歳未満 |
100万円以上 | 明記なし | 公式サイト |
| みんなのFX | 20歳以上 80歳未満 ※3 |
明記なし | 明記なし | 公式サイト |
※2 口座開設の申込受付は74歳以下
※3 みんなのオプションの場合。みんなのFX口座は18歳以上80歳未満(高校生不可)
近年は、郵送物の受け取りを待たずに手続きが完了する「スマホでの本人確認(eKYC)」が主流だ。これにより、申込みから取引開始までの時間が大幅に短縮されている。
| 業者名 | スマホ本人確認 | 最短取引開始日 | 口座申込ステップ | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| GMOクリック証券 | ◯ | 最短当日 | FX口座開設後、外為オプション口座の 追加申込が必要 |
公式サイト |
| GMO外貨 | ◯ | 最短当日 | FX口座開設後、オプトレ! 口座の追加申込が必要 |
公式サイト |
| IG証券 | ◯ | 最短1営業日 | バイナリーオプション口座として 直接申込が可能 |
公式サイト |
| 外為どっとコム | ◯ | 最短当日 | FX口座開設後、外貨ネクストバイナリー口座の 追加申込が必要 |
公式サイト |
| 楽天証券 | ◯ | 最短翌営業日 | 楽天FX口座開設後、 らくオプの利用申込が必要 |
公式サイト |
| みんなのFX | ◯ | 最短当日 | 口座開設し、ログイン時に 必要事項を入力 |
公式サイト |
国内正規業者の6社は表のとおり、すべてスマホ本人確認に対応しており、審査がスムーズに進めば申し込み当日から取引を開始できます。まずは各社の公式サイトから、申し込み手続きを進めましょう。
STEP2:口座開設後、知識確認テストを受ける
口座開設後、または申し込みと同時に「知識確認テスト」を受験します。これは、バイナリーオプション取引を始めるすべての人に義務付けられているステップです。
なぜならバイナリーオプションは、仕組みが単純に見える半面、投資元本の全額を失うリスクを伴うデリバティブ取引(金融派生商品)だからだ。
業者は金融庁のガイドラインに基づき、投資家がその特性やリスクを正しく理解しているかを確認しなければならない。
ただしテストの難易度を過度に心配する必要はない。テストは各社のマイページ上でオンライン受検するのが一般的で、形式も選択式が中心だ。
内容は、各社が事前に用意している取引ルールやリスクに関する説明資料をしっかりと読めば、十分に合格できるレベルに設定されている。
万が一、不合格となった場合でも基本的には翌日以降などに、合格するまで再度挑戦できる。
これは落とすための試験ではなく、あくまで「リスクを理解しました」という確認のためのステップだといってよいでしょう。
STEP3:テスト合格後、取引スタート
知識確認テストに無事合格すれば、いよいよ取引を開始できます。あとは、取引に必要な資金(チケット購入代金)を、開設した口座へ入金(またはメインのFX口座から振替)すれば、実際の注文ができる。
入金方法としては、提携金融機関のインターネットバンキングを経由し、原則24時間・手数料無料で即座に資金を反映できる「クイック入金(ダイレクト入金)」が最も便利だ。
もちろん銀行窓口やATMからの振込もできるが、反映までに時間がかかったり振込手数料が自己負担になったりする場合がある。
初心者のように、いきなり自己資金で本番取引に臨むのが不安な場合は「デモトレード」の活用をおすすめする。これは、仮想の資金を使って本番とほぼ同じ環境で取引を練習できるサービスだ。
| 業者名 | デモトレードの有無 | 登録の要否 | 最小取引単位(1Lot) | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| GMOクリック証券 | ◯ | 不要 | 50~999円 | 公式サイト |
| GMO外貨 | ◯ | 要申込 | 40~990円 | 公式サイト |
| IG証券 | ◯ | 要登録 | 約100~9,900円 (※1) | 公式サイト |
| 外為どっとコム | ◯ | 不要 | 40~1,000円未満 | 公式サイト |
| 楽天証券 | ◯ | 要口座開設 | 1,000円未満 | 公式サイト |
| みんなのFX | × | ― | 50~990円 | 公式サイト |
表のように、みんなのFXを除く5社ではデモトレードが提供されている。
特にGMOクリック証券や外為どっとコムは口座開設前でも登録不要で試せるため、操作感を確認するのに最適だ。
まずは、デモで値動きのクセをつかみ、自信がついたら少額から本番の取引へ移行しましょう。
バイナリーオプション(BO)おすすめランキングの根拠
この記事で紹介したバイナリーオプションおすすめランキングは、信頼性・取引環境・初心者向けサービスの3領域を設け、合計60点満点で採点しています。
信頼性は、金融庁の登録があることで一律に加点している。取引環境は回収率(ペイアウト率)の実績、ラインアップ、取引時間、取引ツールなどで構成した。初心者向けサービスは、最低取引数量やサポート体制などを評価した。
| 大項目群 | 総配点 | 評価項目(小項目) | 個別配点(最大) |
|---|---|---|---|
| A群 信頼性 |
5点 | 金融庁登録・信託保全 | 5点 |
| B群 取引環境 |
40点 | ||
| 回収率―平均値 | 5点 | ||
| 回収率―中央値 | 3点 | ||
| 回収率―変動幅(安定性) | 4点 | ||
| 回収率―標準偏差(安定性) | 3点 | ||
| 通貨ペア数 | 5点 | ||
| バイナリーオプション種類 | 3点 | ||
| 回号数/日 | 7点 | ||
| 1日の取引時間 | 2点 | ||
| 1回号の取引時間 | 2点 | ||
| 1回号の注文最終受付時間 | 1点 | ||
| オプション種類(為替) | 2点 | ||
| 取引ツール | 2点 | ||
| 独自機能、 バイナリーオプション専門性 |
1点 | ||
| C群 初心者向けサービス |
15点 | ||
| 最低取引数量 | 5点 | ||
| サポート体制 | 5点 | ||
| デモ口座 | 3点 | ||
| 学習コンテンツ | 2点 | ||
| 合計 | (合計60点) | 60点 |
<総合ランキング>
総合ランキングは、上記の総得点順で作成した。1位はGMOクリック証券となり、みんなのFXは最下位、その他4社は42~43点でおおむね横並びの結果になった。
| 順位 | 業者名 | 総得点(60点満点) | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| 1位 | GMOクリック証券 | 46点 | 公式サイト |
| 2位 | GMO外貨 | 43点 | 公式サイト |
| 3位 | 外為どっとコム | 42点 | 公式サイト |
| 3位 | IG証券 | 42点 | 公式サイト |
| 3位 | 楽天証券 | 42点 | 公式サイト |
| 6位 | みんなのFX | 33点 | 公式サイト |
<取引環境>
取引環境はGMOクリック証券が1位、2位がIG証券だった。
| 順位 | 業者名 | 総得点(60点満点) | 公式サイト |
|---|---|---|---|
| 1位 | GMOクリック証券 | 30点 | 公式サイト |
| 2位 | IG証券 | 29点 | 公式サイト |
| 3位 | GMO外貨 | 28点 | 公式サイト |
| 4位 | 楽天証券 | 26点 | 公式サイト |
| 5位 | 外為どっとコム | 22点 | 公式サイト |
| 6位 | みんなのFX | 20点 | 公式サイト |
GMOクリック証券は、実績ペイアウト率が6社の中で最高水準かつ最小のばらつきで高得点を獲得した。IG証券は、業界最多の取扱銘柄や業界最長の取引時間などが高得点の理由になっている。
みんなのFXは実績ペイアウト率が6社で最低水準となり、ばらつきも大きかった。さらに銘柄の取り扱いの少なさもあり点が伸びなかった。
| 回収率―平均 (%) |
回収率―中央値 (%) |
回収率―変動幅 (ポイント) |
回収率―標準偏差 (ポイント) |
通貨ペア数 | 株価指数・ 商品 |
回号数/日 | 1日の 取引時間 |
1回号の 取引時間 |
注文最終 受付時間 |
オプション種類 (為替) |
取引ツール (為替) |
独自機能 | 公式サイト | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| GMOクリック証券 | 94.35 | 94.65 | 3.24 | 1.07 | 5種 | 株価指数2種 | 10回 | 8:00~29:00 (21時間) |
3時間 | 2分前 | ラダー | ブラウザ、アプリ | 描画ツール、 テクニカル分析 (アプリ) |
公式サイト |
| IG証券 | 93.76 | 93.55 | 12.70 | 3.71 | 7種 | 株価指数10種、 商品3種 |
12回 (最多) |
1:00~24:00 (23時間) |
2時間 | 2分前 | ラダー | ブラウザ | ペイアウト10倍 | 公式サイト |
| GMO外貨 | 92.56 | 92.46 | 6.43 | 1.75 | 8種 | ― | 11回 | 7:25~29:25 (22時間) |
2時間 | 1分前 (唯一) |
ラダー、レンジ | ブラウザ | ― | 公式サイト |
| 楽天証券 | 94.37 | 94.63 | 5.02 | 1.78 | 5種 | ― | 10回 | 8:20~28:20 (20時間) |
2時間 | 2分前 | ラダー | ブラウザ | 経済指標スケジュールの チャート表示、 楽天ポイント |
公式サイト |
| 外為どっとコム | 92.33 | 92.36 | 5.01 | 1.20 | 5種 | ― | 10回 | 8:20~28:20 (20時間) |
2時間 | 2分前 | ラダー | ブラウザ | ― | 公式サイト |
| みんなのFX | 91.77 | 92.55 | 11.60 | 3.92 | 4種 | ― | 11回 | 8:10~30:10 (22時間) |
2時間 | 2分前 | ラダー、レンジ | ブラウザ | ― | 公式サイト |
<初心者向けサービス>
初心者向けサービスが1位の外為どっとコムは、サポート体制や学習コンテンツが充実しており、この領域で満点を獲得した。
| 順位 | 業者名 | C群:初心者向け (得点) |
公式サイト |
|---|---|---|---|
| 1位 | 外為どっとコム | 15点 | 公式サイト |
| 2位 | GMOクリック証券 | 11点 | 公式サイト |
| 2位 | 楽天証券 | 11点 | 公式サイト |
| 4位 | GMO外貨 | 10点 | 公式サイト |
| 5位 | IG証券 | 8点 | 公式サイト |
| 5位 | みんなのFX | 8点 | 公式サイト |
IG証券は最低取引数量が他社よりも大きいこと、みんなのFXはデモ口座がなかったことが原因で点数を落とした。
| 最低取引数量 | サポート体制 | デモ口座 | 学習コンテンツ | 公式サイト | |
|---|---|---|---|---|---|
| 外為どっとコム | 1枚 | 電話:7~23時、フォーム、 チャット(自動)、遠隔サポート |
あり | 動画セミナー・ 攻略記事あり |
公式サイト |
| GMOクリック証券 | 1枚 | 電話:8~17時、 フォーム |
あり | 標準 | 公式サイト |
| 楽天証券 | 1枚 | 電話:8時30分~17時、 フォーム、チャット (人、自動) |
あり | 標準 | 公式サイト |
| GMO外貨 | 1枚 | 電話なし、フォーム | あり | 標準 | 公式サイト |
| IG証券 | 10枚相当 | 電話:9~18時、フォーム | あり (要登録) |
IGアカデミー充実 | 公式サイト |
| みんなのFX | 1枚 | 電話:8~18時、フォーム | なし | 標準 | 公式サイト |
バイナリーオプションに関するよくある質問
一方、バイナリーオプションは損益が固定されているため、最大利益も限定的だ。ペイアウト額は1枚あたり1,000円に固定されており、値動きの大きさは損益に直接の影響がない。FXは価格変動がないと利益を得にくいため、相場が横ばいの展開ではバイナリーオプションのほうが利益を得やすい。
FXは相場の変動期におすすめだ。FXは値幅を取る取引であり、値動きは利益の源泉になるため、相場が大きく動く「トレンド相場」で有利だ。長期保有もできるため、利益を伸ばす選択もできる。
バイナリーオプションは、相場の停滞期に検討したい。FXの場合、変動が小さいと値幅を取りづらいが、バイナリーオプションならキャッシュアウトは固定されるため、値動きの大きさは利益に関係がない。FXでは利益が出しにくい、値動きが小さい(横ばい)相場でも、目標レートを少しでも超えさえすれば固定のペイアウトが得られる。
・外為どっとコム
・GMOクリック証券
・楽天証券
・GMO外貨
・IG証券
・みんなのFX
上記は行政の監督も継続して受けるため、適正なサービスが担保されている。
一方、海外の無登録業者は、法令上の要件を満たさないまま、違法に国内向けサービスを提供している。これらは悪質な業者であり、トラブルに巻き込まれる危険性が高い。
もう1つは、国内業者であっても仕組みが単純に見えることから冷静な分析を怠り、ギャンブル的な取引に陥りやすい危険性がある点だ。
高水準のペイアウトを受けられる可能性もあるが、失敗すれば購入額の全額を失う。一般的な金融商品は、基本的に資金の全額を失うケースは少ない。
ただし国内業者は、ギャンブル性を排除するようルールが設計されている。たとえば取引時間を最低2時間以上と定め、海外のような超短期取引(30秒や1分)は禁止されている。
国内事業者はすべてがスマートフォン向けのサービスを提供している。多くはブラウザ型の取引ツールだが、スマートフォン画面に最適化されている。GMOクリック証券は専用のスマートフォンアプリも用意しており、より安定した取引環境が整っている。
1つは、金融庁の認可がない海外の無登録業者による詐欺や出金拒否といったトラブルが多発しており、それと同一視されていることだ。
もう1つは、安全な国内業者であっても取引の仕組みが「0か100か」であるため、冷静な分析を怠るとギャンブル的な取引に陥る危険性があることだ。
もう1つは、年齢や投資経験、金融資産など各社所定の審査基準を満たすことだ。たとえばGMOクリック証券の場合、100万円以上(年収200万円未満の場合は300万円以上)の金融資産を持っていることが必要だ。
国内バイナリーオプションは、極端に高いペイアウト率が禁じられている。投資者保護の観点から、過剰な取引の誘引を防止する目的がある。
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
このツールには分析ツールも搭載されており、チャート上の描画や指標の表示もできるため、より高度な取引ニーズにも応えられるでしょう。