今後の経済成長が期待でき、高配当銘柄も多いことから中国株取引が注目を浴びている。マネックス証券は、中国株取引の手数料が低水準で取扱銘柄数は2,000を超える、サービスやサポート体制も充実しているネット証券だ。今回は、マネックス証券で中国株取引を行う3つのメリットや、口座開設の手順などについて解説する。
目次
1,マネックス証券とは?
現物取引の手数料は110円(税込)から、信用取引は99円(税込)からで、投資信託の申込手数料や債券取引手数料は無料だ。
米国株の国内手数料は最低0ドルから、中国株の国内手数料は最低49.5香港ドル(税込)からとなっている。
国内株や米国株、中国株、投資信託、IPO、ETF、CFD、FX、債券、先物・オプションなど商品ラインナップが幅広く、さまざまな投資が可能だ。
評価機関から三つ星(最高ランク)の評価を得たコールセンターがあるので、初心者の方も安心して利用できます。
(出典=マネックス証券)
2,マネックス証券で中国株取引を行う3つのメリット
マネックス証券で中国株取引を行うメリットを知ると、他のネット証券との比較も行いやすくなる。
手数料・取扱銘柄・特定口座のメリットを詳しく見ていこう。
取引手数料が安い
マネックス証券の中国株取引の手数料は、以下のとおりだ。
取引手数料 | 約定金額(香港ドル)の0.25%(税込:0.275) |
最低手数料 | 45香港ドル(税込:49.5香港ドル)〈約630円(税込:693円)〉 |
最大手数料 | 450香港ドル(税込:495香港ドル)〈約6,300円(税込:6,930円)〉 |
他のネット証券と比較して安い手数料で取引ができるのは、マネックス証券で中国株取引を行うメリットといえます。
取扱銘柄が豊富
マネックス証券は、中国株の取扱銘柄が豊富である。
他のネット証券と比較しても数が多いので、さまざまな企業に投資できる。
マネックス証券は、主要ネット証券の中では中国株の取扱銘柄数が最も多いため、他のネット証券では取り扱っていない優良株に出会える可能性が高い。
銘柄分析ツールも用意されているので、条件に合った銘柄を見つけられるでしょう。
特定口座での取引が可能
特定口座を選べない証券会社において一般口座で中国株取引を行う場合は、損益計算などをすべて投資家自身で行う必要があるため、非常に手間がかかります。マネックス証券の中国株取引は特定口座にも対応しているため、確定申告の手間を省くことができます。
3,マネックス証券の中国株取引を他社と比較
以下の表は、楽天証券・SBI証券など主要ネット証券とマネックス証券における中国株取引条件を比較したものだ。
マネックス証券 | 楽天証券 | SBI証券 | |
取扱銘柄数 | 2,000銘柄超 | 約1,000銘柄 | 約1,400銘柄 |
取引手数料 | 約定金額の0.25%(税込0.275%) | 約定金額の0.5%(税込0.55%) | 約定金額の0.26%(税込0.286%) |
上限手数料 | 450香港ドル(税込495香港ドル) | 5,000円(税込5,500円) ※約定金額100万円以上の場合 | 470香港ドル(税込517香港ドル) |
下限手数料 | 45香港ドル(税込49.5香港ドル) | 500円(税込550円) ※約定金額10万円までの場合 | 47香港ドル(税込51.7香港ドル) |
ツール・アプリ | ・マネックス証券Webページ ・銘柄スカウター中国株 |
・楽天証券Webページ | ・SBI証券Webページ |
岡三オンライン証券 | SMBC日興証券 | GMOクリック証券 ※CFDでの取り扱い | |
取扱銘柄数 | ※当面の間、売却のみを取り扱う | - | 22銘柄 ※株式CFD |
取引手数料 | - | 約定金額の0.75%(税込0.825%) ※約定金額80万香港ドル未満の場合 約定金額の0.5%(税込0.55%)+2,000香港ドル(税込2,200香港ドル) ※約定金額80万香港ドル以上200万香港ドル未満の場合 | 無料 ※スプレッドあり |
上限手数料 | - | 約定金額の0.25%(税込0.275%)+7,000香港ドル(税込7,700香港ドル) | - |
下限手数料 | - | 50香港ドル(税込55香港ドル) | - |
ツール・アプリ | - | ・SMBC日興証券Webページ(オンライントレード) | ・はっちゅう君CFD ・GMOクリックCFD ・GMOクリック証券Webページ |
上記のとおり、マネックス証券の中国株取引手数料は低水準である。
取扱銘柄数や手数料を考えると、マネックス証券の中国株の取引環境は魅力的です。
4,中国株取引の基礎知識
ここでは、中国株取引にあたって覚えておきたい取引所や株の種類、代表的な指数について解説する。
マネックス証券で株が買える中国の取引所一覧
マネックス証券では、香港証券取引所(メインボード)の上場株式、GEM(成長企業市場)の上場株式とETF(上場投資信託)の売買が可能だ。
香港証券取引所における株の区分
中国株は、以下の5種類に分けられる。
- A株
- B株
- H株
- レッドチップ
- その他(香港株)
香港証券取引所ではH株、レッドチップ、その他(香港株)、上海証券取引所と深セン証券取引所ではA株とB株の取引が行われる。
それぞれの特徴は、以下のとおりだ。
株の種類 | 特徴 |
H株 | 香港証券取引所に上場する中国本土で登記された中国企業。中国本土で事業を展開しながら香港証券取引所に上場している銘柄。国有企業が多い。H株の「H」は、香港(Hong Kong)の頭文字 |
レッドチップ | 香港や台湾、マカオなど中国本土以外を登記地とする企業の株。中国本土に事業資産があり、海外登記で香港証券取引所に上場している。 |
その他(香港株) | H株とレッドチップどちらにも属さない。香港の地場企業や海外の香港上場企業などが該当する。 |
中国株の代表的な指数
指数 | 内容 |
香港ハンセン指数 | 香港を代表する恒生銀行のグループ会社「ハンセン指数サービス」が算出している株価指数。メインボードの最大50銘柄で構成される時価総額加重平均型株価指数。 |
中国企業指数 | 香港証券取引所に上場する中国本土の株の動向を示す指数。H株、レッドチップ、民営企業銘柄の中から選ばれた株で構成される。2000年1月3日を基準値(2,000)として算出。 |
香港レッドチップ指数 | レッドチップの中から選ばれた銘柄で構成される指数。2000年1月3日を基準値(2000)として算出。 |
香港GEM指数 | 香港証券取引所がアメリカの格付機関スタンダード&プアーズと共同開発した指数。年に4回(3月、6月、9月、12月)構成銘柄を入れ替えている。 |
これらの指標を見ることで、中国株の動向を確認でき、今後の予測もしやすくなるでしょう。
5,中国株取引のメリット
中国株取引のメリットは、経済規模の拡大が見込まれるため、今後も株式市場の成長が期待できることだ。
また、値動きが大きい傾向があり、高配当銘柄も多い。
円資産とのリスク分散ができ、株価が上がらなくても為替変動で資産価値が上昇することもある。
中国株取引のメリットについて、さらに詳しく見ていこう。
経済規模の拡大が見込まれる
中国株取引のメリットは、経済成長が期待できることです。人口は14億を超えており、この10年で5%以上増加しています。(出典=楽天証券)
平成の30年間で香港ハンセン指数は約10倍、上海総合指数は約30倍以上に上昇するなど、株式市場は長期的に良好なパフォーマンスを見せている。
今後も経済規模の拡大が見込まれるため、株価上昇が期待できるのが中国株の魅力です。
値動きが大きい
長期的に保有するのもよいが、デイトレードやスイングトレードなど、比較的短いスパンでも十分な売却益を狙える。
ただし、値動きが大きいと損失リスクも大きくなるため、事前の相場分析や慎重な投資判断が大切です。
配当金が高い
金融や通信・インフラ系などでは配当利回りが5%以上の銘柄が多数あるため、株を保有しているだけで一定のリターンを期待できる。
以下の表は、主な高配当銘柄の直近配当利回りである。
銘柄 | 直近配当利回り |
中国銀行 (バンク・オブ・チャイナ) | 8.77% |
中国工商銀行 (インダストリアル・アンド・コマーシャル・バンク・オブ・チャイナ) | 7.63% |
中国移動 (チャイナ・モバイル) | 6.96% |
上記以外にも、高配当銘柄はたくさんあります。中国株は高配当が期待できるため、長期保有の戦略も取りやすいでしょう。
円資産とのリスク分散が可能
中国株を取引することは、リスク分散にもつながる。
日本円の価値が下落しても、中国通貨の価値が維持または上昇すれば、全体的な資産価値の下落を防げる。
中国は今後も経済成長も見込まれており、株式市場の成長が期待できる。
また中国はマーケットが大きいため、今後もアリババやテンセントなどの巨大企業が誕生する可能性がある。
中国株をポートフォリオに組み入れることで、資産のリスク分散ができます。
為替差益を得られる可能性がある
為替差益とは、為替変動によって生じる利益のことだ。
このように、為替変動によって為替差益を得られる可能性があることは、中国株取引のメリットといえます。
6,中国株取引のデメリット
中国株取引には多くのメリットがあるが、国策の影響が大きく、企業情報を入手しづらいといったデメリットもある。
また、中国が発表するデータは、以前から信ぴょう性を疑う声が多い。
為替差損が出る可能性もあるため、注意が必要だ。
ここでは、中国株取引のデメリットについて確認していこう。
政策の影響が大きい
長期にわたり
アメリカとの貿易交渉が中国経済に影響を与えていますが、中国株を取引する際は、中国政府がどのような政策を取っているのかを確認しておく必要があります。
情報を入手しにくく、その信ぴょう性にも疑問がある
中国株取引のデメリットは、情報を得にくい上にその信ぴょう性にも疑問があることだ。
中央政府と地方政府が発表するデータにおいて、整合性が取れないこともたびたび指摘されている。
国が発表するデータの信ぴょう性が疑わしいため、国のデータをもとに今後の展開を予測することは難しいといえます。
為替差損が出る可能性がある
中国株の投資には人民元や香港ドル、米ドルを使うため、それぞれの為替動向も注視する必要がある。
中国株取引は、為替差益が出る可能性ある一方で為替差損が生じる可能性もあることを理解し、リスクを管理する必要があります。
7,マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順
どちらの口座も、開設費用や維持費用はかからない。
すでに証券総合取引口座を開設している場合は、外国株取引口座にWebで申し込んだ日の翌日から中国株取引を始められるだ。
マネックス証券で中国株取引を行うまでの手順は、以下のとおりだ。
・1.証券総合取引口座を開設
①「証券総合取引口座を開設する」をクリック
マネックス証券のサイトにアクセスをして、「証券総合取引口座を開設する」をクリックする。
②メールアドレスを入力
規約を確認して、メールアドレスを入力する。
③受信したメール内のURLをクリック
マネックス証券からメールが届くので、メール内のURLをクリックする。
④必要事項の入力
入力した内容をもとに審査が行われるため、間違いがないように入力しよう。
⑤必要書類の提出
必要書類はオンラインで提出できる。
「個人番号カード(マイナンバーカード)」または「運転免許証+通知カード」を提出する。
⑥口座開設完了メールの受信
審査が終了して問題がなければ、マネックス証券から「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」のメールが届く。
⑦マネックス証券マイページへログイン
ログインIDとパスワードを入力すると、マネックス証券マイページにログインできる。
・2.外国株取引口座を開設
①マイページへログイン
IDとパスワードを入力して、マイページにログインする。
②外国株取引口座開設の申し込み
「外国株取引口座を開設する」をクリックして申し込む。
外国証券取引口座約款や取引ルールを確認し、問題がなければ承諾する。
③外国株取引口座のID・パスワードの発行
発行されたIDとパスワードでログインする。
・3.外国株取引口座へ入金(振替)する
証券総合取引口座から外国株取引口座へ入金(振替)する。
円から外貨へ為替振替をするか、円貨決済の自動連携を利用する。
・4.取引をする
外国株のトップ画面から外国株管理サイトを開き、「外国株取引」の「中国株取引」を選択する。
「銘柄一覧」から希望の銘柄を選択し、買付ボタンをクリックする。
注文数を指定して取引パスワードを入力すれば、注文が完了する。
8,マネックス証券の中国株取引についてよくあるQ&A
ここでは、マネックス証券の中国株取引についてよくあるQ&Aを紹介する。他のネット証券と比較する際の参考にしてほしい。
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