収入のない専業主婦(主夫)がカードローンを利用するなら、銀行カードローンを選ぼう。「審査が甘い」「必ず借りられる」という広告は専業主婦には魅力的に映るが、多くは違法な誇大広告であり、悪質なヤミ金によるもの。実際、消費者金融カードローンでは、収入のない専業主婦が審査に通るのは非常に難しい。
一方で、銀行カードローンの中には、専業主婦でも利用可能なものがある。銀行カードローンは貸金業法の適用外であり、配偶者の収入をもとに審査されるケースもあるため、条件を満たせば借入が可能だ。商品の中には本人の情報だけで申し込めるものもあり、家族に知られずに借りられる可能性もある。
本記事では「必ず借りられる」という甘い言葉に惑わされず、専業主婦が安心して賢くお金を借りられるよう、銀行カードローンの選び方や家族にバレないためのポイント、注意点を具体的に解説する。
専業主婦がカードローンを検討する理由と「審査が甘い」「必ず借りられる」の真実
違法業者の「審査が甘い」「必ず借りられる」といった誘い文句は危険です。これらは誇大広告や闇金による勧誘であり、利用すれば犯罪などに巻き込まれる可能性があります。
専業主婦は子どもの教育費や家計の突発的な支出など、自身の判断でお金を用意したい場面も多い。その際、カードローンは有効な手段の一つだが、借入先を誤れば大きなリスクを伴う。
ここでは、専業主婦がカードローンを検討する背景とヤミ金の危険性について解説する。
お金に困った専業主婦の切実な声
専業主婦(主夫)は急な出費に直面することが多い。家族の医療費や教育費、親族の冠婚葬祭費など、家計には想定外の支出が生じやすい。
また、近年はインフレの影響も重なって、生活費が高くなっている。総務省の家計調査によれば、2人以上世帯の月間消費支出は2024年までの3年間で約7.6%増加しており、多くの家庭が収支のやりくりに苦労している。
【消費支出の月平均額(2人以上世帯)】
・2021年:27万9,024円
・2022年:29万865円
・2023年:29万3,997円
・2024年:30万243円出典:総務省統計局 家計調査
資金不足は「夫に相談して解消する」という方法もある。しかし、心配をかけたくないという思いや、夫婦間の金銭トラブルの回避などから、夫に内緒で解決したいという声もあるだろう。また、自身の裁量で使えるお金が欲しいというニーズも考えられる。
カードローンは融資までのスピードが早い。また、プライバシーが守られるため、周囲に知られることなくお金を借りられる。
「審査甘い」「必ず借りられる」はなぜ危険? 違法業者に注意
専業主婦(主夫)がお金を借りる際は、悪質な業者にだまされないよう細心の注意が必要だ。特に「審査が甘い」「必ず借りられる」といった広告には注意したい。こうした文言は違法であり、正規の金融業者が用いることはない。多くの場合、ヤミ金が専業主婦などを狙って仕掛けているものだ。
一般的に専業主婦は収入がないことから返済能力が乏しいとみなされ、融資の審査に通りにくい。そのため、専業主婦の中には「確実に借りられる」とうたう広告に引かれる人もいるだろう。しかし、ヤミ金は安易に応じた専業主婦に対して法外な利息を請求したり、取得した個人情報を悪用したりすることで、深刻なトラブルへと巻き込んでくる。
正規のカードローンに申し込む場合でも、業者を慎重に見極めることは欠かせない。専業主婦は審査の不安があっても、安全性を最優先に検討するのが大原則だ。
「審査なし・甘い」「必ず借りられる」はありえない
正規の金融機関は「必ず借りられる」といった広告を行わない。貸金業法では誇大広告が禁止されており、確実な融資を保証するような表現は明確に違法とされている。
実際、正規のカードローン業者は必ず審査を実施し、申込者の返済能力をもとに融資の可否を判断する。審査なしに貸し付けることは、法令上できない仕組みになっているのだ。
【貸金業法第16条(誇大広告の禁止)第2項第3号】
第十六条 貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。
三 借入れが容易であることを過度に強調することにより、資金需要者等の借入意欲をそそるような表示又は説明出典:貸金業法
そのため、「審査なし」「絶対に借りられる」といった広告は、正規業者のものではない。このような訴求を行っているのはヤミ金業者であり、連絡を取ると違法な契約や個人情報の悪用など、深刻なリスクに巻き込まれる恐れがある。
ヤミ金・悪徳業者の手口と危険性
ヤミ金は法外な金利の設定や、脅迫的な取り立てを行う。さらに、犯罪に加担させられる手口も報告されているため、絶対に連絡を取ってはならない。
そもそも、ヤミ金は貸金業の登録をせずに営業している。対して、正規の消費者金融は金融庁に登録し、貸金業法・利息制限法などのルールに基づいて営業している。ヤミ金に、こうした法令順守は一切期待できない。
項目 | 正規の消費者金融 | 闇金(違法業者) |
---|---|---|
運営形態 | 金融庁に登録された正規の貸金業者 | 無登録で営業する違法な業者 |
金融庁登録 | 登録あり (貸金業登録番号を取得) |
登録なし |
金利 | 利息制限法で定められた範囲内 (実質年率3.0%~18.0%) |
法外な高金利 (年利数百~数千%に及ぶことも) |
取り立て | 貸金業法に則った合法的な連絡・督促 (違法な取り立ては一切なし) |
違法な取り立て (深夜の訪問、脅迫、家族・職場への連絡など) |
法律遵守 | 貸金業法、利息制限法など国の法律を厳守 | 国の法律を無視 |
上限金利を超えると出資法違反
貸金業者は、利息制限法に基づき貸付け額に応じて15%~20%の上限金利で貸付けを行わなければならず、利息制限法の上限金利を超える金利は超過部分が無効・行政処分の対象、また、出資法の上限金利(20%)を超える金利は、刑事罰の対象となっています。出典:日本貸金業協会公式サイト
また、ヤミ金は「貸す」とうたいながら、実際にはお金を貸さないことも多い。目的は個人情報の収集であり、それが詐欺や別の犯罪に転用される恐れがある。契約や約束が守られる保証はなく、接触自体が危険だ。
お金を借りたい人は、必ず正規の貸金業者を選ぶべきだ。基本的に勧誘には警戒し、こちらから申し込むようにしたい。正規の業者は法令で定められた登録を行っており、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で確認できる。
なお、ヤミ金には名称や登録番号を詐称する手口もある。悪質な行為が判明した業者は、日本貸金業協会の「ヤミ金(悪質業者)の実例検索」を確認できる。この検索で出てくるような業者は、決して利用してはならない。
専業主婦でも借りられるカードローンとは? 賢い選択肢
専業主婦(主夫)でも借りられるカードローンは、銀行カードローンです。銀行カードローンは、専業主婦でも審査対象となる可能性があります。商品によっては、配偶者の収入をもとに申し込めるものもあるからです。
ここでは、銀行カードローンは専業主婦でも借りられる理由を解説します。また、「家族に知られたくない」ときに押さえておきたいポイントも紹介します。
専業主婦がカードローンを選ぶ際に重要な3つのポイント
専業主婦(主夫)がカードローンを選ぶ際には、次の3つを重視することが大切だ。家族に知られたくない人は、配偶者の同意が不要なもの、WEB完結で申し込めるものが望ましい。
- 銀行カードローンは「総量規制」の対象外
- 配偶者の同意や収入証明が原則不要であること
- WEB完結で申し込めるか
銀行カードローンは「総量規制」の対象外
銀行カードローンは「総量規制」の対象外であるため、収入のない専業主婦でも申し込める。
総量規制は、借入を年収の3分の1以下に抑制するルールだ。総量規制の目的は過剰な貸付を防止するためであり、貸金業者に義務付けられている。そのため、収入のない専業主婦は基本的に融資を受けることができない。
総量規制とは?
借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。
例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。出典:金融庁 貸金業法Q&A

しかし、銀行カードローンは総量規制の対象外だ。総量規制は貸金業法上のルールであり、銀行は管轄外だからだ。
つまり、銀行カードローンは専業主婦でも融資を受けられる見込みがある。実際、審査通過が条件だが、楽天銀行やイオン銀行は専業主婦でも申し込める旨を明示している。これらの銀行カードローンは、お金を借りたい専業主婦にとって有効な選択肢になるだろう。
【専業主婦の申し込みを受け付ける銀行カードローンの例】
・楽天銀行スーパーローン
・イオン銀行カードローン
・セブン銀行カードローン
・PayPay銀行カードローン
・SBI新生銀行カードローン
配偶者の同意や収入証明が原則不要であること
家族に知られずにお金を借りたいなら、配偶者の同意や収入証明が不要なカードローンを選ぼう。このようなカードローンは、手続きの過程で家族に知られる可能性が低くなるとともに、精神的な負担も減る。
配偶者の同意や収入証明が不要なのは、銀行カードローンだ。消費者金融系カードローンの場合は配偶者貸付という制度を利用するため、配偶者の同意が必須になる。しかし、銀行カードローンの中には、専業主婦本人の名義で契約できるものもある。このようなカードローンでは、配偶者の同意は必要ない。
ただし、専業主婦は利用限度額が低く設定されることが多い。例えば、楽天銀行スーパーローンの場合、最大で50万円までだ。多額の借入が必要な場合は、他の選択肢も検討したい。
WEB完結で申し込めるか
家族に知られることなくお金を借りたいなら、WEB完結に対応したカードローンを選ぶのが賢明だ。このようなカードローンは、スマートフォンだけで申し込みから契約まで完結でき、手続きの痕跡が残りにくい。
カードローンの申し込みには、店舗や自動契約機を使う方法もあるが、誰かに見られればカードローンを借りていると気付かれる恐れがある。郵送での申し込みも、自宅に届いた封筒から家族に知られるリスクがある。
WEB完結のカードローンは書類の提出や本人確認、契約手続きまでオンラインで完結するため、プライバシーを守りながら申し込める。専業主婦にとっては、自宅にいながら手続きができることも大きなメリットといえるだろう。
多くの銀行カードローンはWEB完結に対応しており、店舗に行かずに申し込める。家族に知られたくないなら、カードローンはWEB完結型を選びたい。
【銀行カードローンはキャッシュカード一体型がおすすめ】
銀行カードローンの多くはカードレス契約に対応していません。中には、契約後にローン専用のカードを自宅に郵送するものもあります。家族にカードを見られれば、カードローンの利用を知られることとなるでしょう。
家族に知られたくないなら、キャッシュカード一体型がおすすめです。ローンカードを発行せず、キャッシュカードで借りられるものです。通常、キャッシュカードは口座を開設すれば発行されるため、見られてもカードローンの利用は知られません。

専業主婦におすすめの銀行カードローン比較
専業主婦(主夫)が銀行カードローンを利用するなら、「専業主婦でも申し込める」と明言しているものを選ぼう。すべての銀行が専業主婦を受け入れているわけではないからだ。
次の7つの銀行カードローンは、いずれも専業主婦も利用できる旨を明言している。ここでは、それぞれの特徴を解説する。
楽天銀行スーパーローン
金利(年率) | 1.9%~14.5% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短即日~2営業日 |
電話による在籍確認 | あり(専業主婦は実施なし) |
無利息期間 | 30日 |
契約受付時間 | 24時間 |
WEB完結 | 可能(ローンカード郵送あり) |
アプリの有無 | あり |
借入限度額 | 800万円 |
公式サイトURL | https://moneytimes.jp/media_link/rakuten-loan_{media} |
楽天銀行スーパーローンは、収入がない専業主婦でも審査に通過する見込みがある。在籍確認の電話も、専業主婦の場合は実施されない。ただし、本来は62歳まで申し込めるが、専業主婦は60歳までだ。
【楽天ユーザーは審査が優遇】
楽天銀行スーパーローンは、楽天会員ランクに応じて審査を優遇しています。ダイヤモンドやプラチナなど、上位ランクの人は審査に通りやすく、おすすめです。

楽天銀行スーパーローンは、家族に知られずに利用したい人にも向いている。申し込みや契約、借入まで、すべてがWEBで完結する。店舗や専用の自動契約機は利用しないで済むため、カードローンの利用を知られるリスクが小さい。
さらに、楽天銀行スーパーローンは利用明細を発送していない。利用明細は会員サイトから確認する仕様なので、家族に見られる心配は少ない。
ただし、契約時はローンカードが自宅へ発送される。家族に知られたくないなら、契約時の書類は自身で確実に受け取るようにしたい。
イオン銀行カードローン
金利(年率) | 3.8%~13.8% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短5日程度(※1) |
電話による在籍確認 | あり |
無利息期間 | 30日 |
契約受付時間 | 24時間 |
WEB完結 | 可能(ローンカード郵送あり) |
アプリの有無 | なし |
借入限度額 | 800万円(専業主婦は50万円) |
公式サイトURL | https://www.aeonbank.co.jp/loan/card_loan/ |
※1.イオン銀行口座保有者は初回に限り最短翌日に振込
イオン銀行カードローンは専業主婦も対象だ。本人に収入がなくても、配偶者に収入がある人は50万円までの契約ができる。申し込みから契約まで、すべての手続きはWEBで完結する。ローンカードが自宅に届くが、本人のみが受け取れる仕組みになっているため、家族に見られる心配はない。
イオン銀行カードローンはイオン銀行ATMやコンビニATMなど、一般的なATMで借入ができる。専用機ではないため、周囲から見てもキャッシングとは気付かれにくい。操作を見られた場合でも、ローンの利用とは判断されにくいのが利点だ。
知られるリスクを減らしたい人は、イオン銀行の口座開設がおすすめだ。イオン銀行の口座を持っている人は、キャッシュカードや振込で借入ができる。預金の引き出しと同じ操作で利用できるため、ローンの利用と気付かれにくい。また、WEBでの借入もできるため、誰かに見られるリスクを抑えられる。
イオン銀行カードローンはイオン銀行に口座がなくても利用できるが、家族に知られたくない場合は開設しておくのが望ましい。借入方法の選択肢が増えることで、プライバシーをより守りやすくなるからだ。
セブン銀行カードローン
金利(年率) | 12.0%~15.0% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短翌日 |
電話による在籍確認 | 原則なし |
無利息期間 | ― |
契約受付時間 | 24時間 |
WEB完結 | 可能 |
アプリの有無 | あり |
借入限度額 | 300万円 |
公式サイトURL | https://www.sevenbank.co.jp/personal/netbank/deposit_loan/loan/ |
セブン銀行カードローンは専業主婦も対象としている。セブン銀行口座を持っているなど、申し込み条件を満たす人なら審査通過が期待できる。申し込み時は勤務先の情報入力は不要で、配偶者の年収や入社年月日を申告すればよい。なお、セブン銀行口座は最短10分で開設が可能だ。
【セブン銀行カードローンの申し込み条件】
・セブン銀行口座を持っている個人
・契約時で20歳以上~70歳未満
・一定の審査基準を満たしセブン銀行指定の保証会社の保証を受けられる
・外国籍の方は永住者であること
セブン銀行カードローンはアプリに対応しており、申し込みから借入までをWEB完結できる。手続きはスマートフォンで行えるため、家族に知られるリスクが小さい。すでに口座を開設している人はローンカードの発送もなく、キャッシュカードまたはアプリを使ってATMでお金を借りられる。
新たに口座を開設した場合はキャッシュカードが自宅に届くが、ローンカードではないため見られても不審に思われることは少ない。家族に秘密で利用したい専業主婦でも、安心して受け取れる仕組みになっている。
PayPay銀行カードローン
金利(年率) | 1.59%~18.0% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短即日 |
電話による在籍確認 | あり |
無利息期間 | 30日 |
契約受付時間 | 24時間 |
WEB完結 | 可能 |
アプリの有無 | あり |
借入限度額 | 1,000万円 |
公式サイトURL | https://moneytimes.jp/media_link/paypay_bank_{media} |
PayPay銀行カードローンは、配偶者に安定収入があれば専業主婦でも申し込め、審査通過も十分に見込める。利用にはPayPay銀行の口座が必要だが、カードローンと同時に口座開設を申し込めるため、手間は少ない。
PayPay銀行カードローンは、申し込みから借入までをアプリで完結できる。自宅に郵送物が届くことがないため、家族に知られるリスクが小さい。また、ATMでお金を借りる際に使用するのはキャッシュカードであるため、家族に知られにくい点も安心材料となる。
PayPay銀行カードローンは、審査が最短当日で完了するスピード感が魅力だ。振込による融資はPayPay銀行口座に即時入金されるため、急ぎの時でも安心だ。特に急ぐ場合は「初回自動借入」を指定すれば、契約完了と同時に希望額が入金される。
PayPay銀行カードローンは、月々の返済額を選べることも特徴だ。返済額の小さい「ゆとりコース」か、多めに返済する「標準コース(A)」または「標準コース(B)」を随時選択できる。状況に合わせて返済額を決められるため、家計のやりくりに貢献するだろう。
SBI新生銀行カードローン
金利(年率) | 4.5%~14.8% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短翌日 |
電話による在籍確認 | あり |
無利息期間 | ― |
契約受付時間 | 21時50分(第3日曜日は19時) |
WEB完結 | 可能(ローンカード郵送あり) |
アプリの有無 | ― |
借入限度額 | 500万円 |
公式サイトURL | https://www.sbishinseibank.co.jp/retail/card_loan/splus/ |
SBI新生銀行カードローンは、本人に収入がない専業主婦でも、配偶者に安定した収入があれば審査通過の見込みがある。審査が不安な人は、配偶者の収入や勤続形態などを入力して簡易的に診断できる「お借入診断」を活用するとよい。
夫に内緒で借りたい専業主婦にとって、SBI新生銀行カードローンは使いやすい。契約までの手続きはWEBで完結でき、キャッシングはコンビニATMなどから可能だからだ。
借入までWEBで完結したい人は、SBI新生銀行の口座を開設しておきたい。インターネットバンキングを利用すれば、WEBでの銀行振込で借入や返済が可能になる。なお、SBI新生銀行の口座がなくてもカードローンの利用は可能だ。
ただし、SBI新生銀行カードローンは契約が50万円超だと収入証明書の提出が必要になるため、注意が必要だ。家族に知られたくないなら、申し込みは50万円以下で行うようにしたい。50万円以下なら、本人確認書類と住所確認書類だけで申し込める。
横浜銀行カードローン
金利(年率) | 1.5%~14.6% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短即日 |
電話による在籍確認 | 原則なし |
無利息期間 | ― |
契約受付時間 | 24時間 |
WEB完結 | 可能(ローンカード郵送あり) |
アプリの有無 | あり |
借入限度額 | 1,000万円 |
公式サイトURL | https://www.boy.co.jp/kojin/card-loan/yokohama/index.html |
横浜銀行カードローンは専業主婦でも申し込みが可能だ。配偶者に安定した収入があれば、本人に収入がなくても利用できる。
横浜銀行カードローンは周囲に知られたくない人にもおすすめだ。申し込みが60万円未満なら収入証明書類の提出は不要で、原則として在籍確認の電話もない。また契約や借入はWEBで完結できる。利用明細も、電子交付に切り替えれば自宅へ発送されない。
ただし、契約時に送られる書類には注意が必要だ。横浜銀行はローンカードを契約後に発送する。封筒に「カードローン」の記載はないが、開封されると内容が知られてしまう恐れがある。家族に知られたくない人は、自分で確実に受け取るようにしたい。
【横浜銀行カードローンの郵送物一覧】
・横浜銀行カードローンカード
・横浜銀行カードローンご利用の手引き
・サービス案内チラシ など
なお、横浜銀行カードローンは地域が限定されている。住所および勤務先が、東京都か神奈川県、あるいは群馬県の一部(前橋市、高崎市、桐生市)のいずれかにある人が対象だ。また、横浜銀行の口座開設も必要となる。
静岡銀行カードローン(セレカ)
金利(年率) | 1.5%~14.5% |
---|---|
審査時間(融資) | ― |
電話による在籍確認 | ― |
無利息期間 | 60日間 |
契約受付時間 | 24時間 |
WEB完結 | 可能(ローンカード郵送あり) |
アプリの有無 | あり |
借入限度額 | 1,000万円(主婦は50万円) |
公式サイトURL | https://www.shizuokabank.co.jp/seleca/index.html |
静岡銀行カードローンは、専業主婦でも配偶者の収入で申し込める。契約額が50万円以下なら原則として収入証明書は不要で、本人確認書類のみで申し込める。申し込みは全国から可能で、静岡銀行の営業外エリア外も対象。ただし、利用にはインターネット支店の口座開設が必要だ。
借入や契約の利便性も、静岡銀行カードローンの強みだ。申し込みから契約までをすべてWEB上で完結でき、借入もインターネットバンキングから操作できる。申し込み時に口座振込を選択すれば、契約完了日に希望金額が即時に入金される。
静岡銀行カードローンは家族に知られたくない人にも配慮されている。契約後に郵送されるカードはキャッシュカードと一体型であるため、ローン利用とはわかりにくい。発送方法は本人限定郵便なので、家族が受け取ってしまう心配もない。
静岡銀行カードローンはコストを抑えたい人に向いている。初回契約から60日間は利息が免除されるからだ。例えば、50万円を金利14.5%で借りると、60日間の利息は約1万1,918円となる。これが免除されるため、負担を抑えつつ借入が可能だ。
消費者金融の「配偶者貸付」とは? メリット・デメリット
専業主婦(主夫)が消費者金融カードローンを利用するには配偶者貸付という制度が必須だが、メリットとデメリットがある。ここでは、メリットとデメリットを併せて解説する。
配偶者貸付の仕組みと利用条件
配偶者貸付は、貸金業法の総量規制における例外制度の一つだ。本人に収入がない専業主婦でも、配偶者に収入があれば、夫婦の合算年収をもとにお金を借りられる。例えば、夫の年収が600万円であれば、年収の3分の1にあたる最大200万円までの借入が可能になる。
総量規制では貸金業者からの借入額は年収の3分の1が上限とされ、通常は収入のない人は借入ができない。しかし、配偶者貸付制度を使えば配偶者の収入を合算して審査されるため、専業主婦でも利用できる可能性がある。
配偶者貸付とは
配偶者貸付とは、貸金業法に準えたお手続きによりご本人様と配偶者様の合算年収の3分の1までお借入れが認められるご契約です。
ベルーナノーティスを含む貸金業者からのお借入れの場合、貸金業法の総量規制が適用されるため、お借入上限額はご本人様の年収の3分の1までとなります。
しかし、配偶者貸付は総量規制の例外貸付として認められているため、ご収入が少ない方や専業主婦の方でもお借入れが可能となります。(審査の結果、ご希望に添えない場合もございます。)ご契約にあたりましては配偶者様のご同意が必要です。
ただし、配偶者貸付を利用する際には配偶者の同意が必要だ。契約時には、配偶者の同意書や収入証明など、法令で定められた書類を提出しなければならない点にも注意したい。
【配偶者貸付の利用条件】
・配偶者の収入を証明する書類の提出
・夫婦関係を証明する書類の提出
・配偶者の同意書の提出
夫の同意が必要な理由と夫にバレる可能性
配偶者貸付を利用する場合は、配偶者の同意が必要だ。貸金業法および内閣府令で定められており、同意書の取得や収入証明書類の提出が法令で義務付けられている。これはすべての貸金業者に共通するルールであり、例外はない。
貸金業者は配偶者の同意が得られた場合にのみ、配偶者貸付を提供できる仕組みになっている。そのため、専業主婦が夫に内緒で申し込むことは制度上不可能だ。申し込み時には夫の収入証明を用意する必要があり、審査時には夫の勤務先へ在籍確認の電話が入る可能性もある。
「配偶者貸付」は確かに専業主婦でも借りられる制度だが、夫の同意が必須だ。どうしても内緒で借りたい場合は、配偶者貸付以外の手段を検討する必要がある。
専業主婦が利用できる消費者金融はほぼない現状と注意点
専業主婦が消費者金融から借りるには、「配偶者貸付」を利用するしかない。しかし、配偶者貸付を提供している消費者金融は少ないのが現状だ。
実際、大手5社(※)はいずれも実施していない。日本信用情報機構(JICC)によると、配偶者化貸付は残高ありで1,681件と、貸金業法上の登録(同1,702.6万件)の1万分の1にも満たない。(2025年5月末。出典:日本信用情報機構 信用情報に関する統計)
制度上は可能でも、現実には専業主婦が消費者金融を利用するのは困難といえる。
夫にバレずに借りるためのポイントと注意点
専業主婦(主夫)は消費者金融よりも銀行のほうがお金を借りやすいことは説明したとおりです。では、「夫に内緒にしたい」という視点ではどうでしょうか。この場合、家族に知られにくい方法で借りる工夫が求められます。
ここでは、夫に知られずに借りるために知っておきたいポイントを解説します。
郵送物なし、電話連絡なしで借りられる?
カードローンは郵送物なし、電話連絡なしで借りられる。家族に知られずにカードローンを利用したい場合は、WEBでの申し込みが安全だ。WEBで申し込むと店舗に行く必要がなく、郵送物や電話連絡も最小限に抑えることができる。
家族に知られるのを避けたい人は、カードレス契約やキャッシュカード一体型の銀行カードローンを選ぶと安心だ。特にカードレスはカードなしで利用できるため、ローンの利用に気付かれるリスクをより抑えられる。
また、自分の携帯電話のみを連絡先として指定しておけば、督促の電話によって家族にバレる可能性も低下する。自宅の固定電話は避け、個人携帯のみを登録しよう。
審査に通過するために知っておきたいこと
カードローンの審査に通過するには、信用情報の状態と正しい申し込みが重要だ。信用情報には過去の返済履歴や他社からの借入額、延滞歴などが記録されており、審査時に必ずチェックされる。延滞の記録があると、返済能力が疑われて審査に通りづらくなる。
【信用情報の例】
・本人の情報(氏名、住所、勤務先、運転免許証の交付番号など)
・ローンやクレジットの契約年月日
・ローンやクレジットの貸付金額および残高
・ローンやクレジットの返済の遅延の有無
また、申し込みの際は情報を正確に入力・記載する必要がある。情報の不一致や誤りがあると審査が止まったり、虚偽申告と見なされたりする恐れもある。特に収入のない専業主婦は返済能力が低く評価されやすいため、希望借入額は必要最小限に抑えるのが望ましい。
カードローン利用中のプライバシー保護
カードローンを利用すると、利用明細が自宅へ郵送されることがある。家族に内緒なら、利用明細が郵送されないものを選びたい。利用明細書の郵送がないカードローンは、WEB上の会員サイトやアプリで確認できることが多い。
【利用明細が郵送されない銀行カードローンの例】
・楽天銀行スーパーローン
・イオン銀行カードローン
・セブン銀行カードローン
・PayPay銀行カードローン
・SBI新生銀行カードローン
カードローンでは、返済方法もプライバシーに関係する。口座引落の場合は、通帳にローン会社の名前が残ることがある。ATMからの現金返済ならこれを避けられるが、レシートの処分を失念すると家族に見られる可能性は残る。
口座引落の場合は、自分だけが管理する銀行口座を指定することが大切だ。家族も管理できる口座だと、返済履歴から借入が発覚する恐れがある。ATM返済の場合は、レシートを確実に処分する必要がある。
カードローン以外の選択肢も検討しよう! 専業主婦が利用できる資金調達方法
借入は、カードローンに限られるわけではありません。別の方法でも融資を受けることは可能です。収入のない専業主婦(主夫)でも、融資の見込みがあるものは少なくありません。
ここでは、専業主婦も申し込めるカードローン以外の借入方法を解説します。
方法 | メリット | デメリット | 利用条件 | 注意点 |
---|---|---|---|---|
配偶者貸付 | 配偶者の収入合算 で借入可能 |
配偶者の同意が必須で、 内緒で借りられない |
配偶者に安定収入があること、 婚姻関係の証明 |
夫婦関係悪化 リスクがある |
生命保険の 契約者貸付制度 |
審査不要、 最短即日融資の可能性あり、 保険契約を継続できる |
所定の利息が発生、 解約返戻金がある 貯蓄型保険のみ |
貯蓄性のある生命保険に 加入していること |
借入額と利息が 解約返戻金を超えると 保険失効リスクがある |
定期預金 担保貸付 |
低金利、 審査不要 |
定期預金の90%まで など限度額あり、 利息負担が発生 |
金融機関に定期預金を 預け入れていること |
定期預金の利子より 支払利息が高くなる 可能性がある |
生活福祉 資金貸付制度 |
無利子または低利子、 生活再建支援 |
融資まで時間がかかる (最短1ヵ月程度)、 利用条件が厳しい |
低所得世帯、 高齢者世帯、 障害者世帯など |
申請窓口は社会福祉協議会で、 必要書類が多い |
審査なしで借りられる可能性がある方法
審査のない融資で代表的なのは、以下のとおりだ。
- 銀行の定期預金担保貸付
- ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付け
- 生命保険の契約者貸付制度
これらは、あらかじめ保有している資産を担保とするため貸し倒れリスクが小さく、審査は行われない。
また、担保型の融資は金利が比較的低い。例えば、銀行やゆうちょ銀行の担保貸付は預金利率に年0.5%程度を上乗せした金利、生命保険の契約者貸付は年1.5~3.0%程度で利用可能だ。ただし、返済が滞ると担保資産が失われる可能性があることには注意したい。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付は、審査なしでお金を借りられる。利用者が定期貯金や定期貯金を保有していれば、それを担保に借入ができる。借入はATMなどから通常貯金を引き出す形で行われ、返済は通常貯金へ預け入れる形で完結する。
担保貯金自動貸付は総合口座を開設し、対象の貯金を担保として預け入れることが条件だ。融資額は担保残高の90%以内で、上限は1口座あたり300万円までとなっている。
メリットは金利の低さだ。金利は担保貯金の金利に上乗せされる。上乗せは担保が定額貯金なら0.25%、定期貯金なら0.5%とカードローンに比べて負担が小さい。
デメリットは担保貯金が解約される可能性があることだ。期限内に返済しない場合は担保貯金の払戻金で弁済され、残額が通常貯金に振り替えられるため注意したい。
生命保険の契約者貸付
生命保険の契約者貸付は、解約返戻金を担保にして融資を受けられる制度で、審査は不要だ。借入可能金額は保険契約ごとに異なるが、解約返戻金の6~9割程度が上限となっている物が多い。金利は年1.5%~3.0%が相場で、他の借入手段と比較すると低めだ。
【契約者貸付の金利の例】
・日本生命:年2.40%
・第一生命:年3.00%
・住友生命:年1.55%
メリットは、保険を解約せずに資金を調達できること。解約返戻金は、保険を解約すれば出金できるが、その保険に再び加入できる保証はない。年齢を重ねるため、基本的には再加入のハードルが上がる。契約者貸付を利用すれば、保険を維持したまま資金を用意できる。
デメリットは、利息が元金に組み込まれて膨らみやすいことだ。返済のない利息は元金に組み入れられるため、返済しない限り元金は増え続ける。そして、元金の増加に伴い、新たに生じる利息も増加する仕組みだ。いわゆる「複利」の借入であり、長期の利用には向かない。
国や自治体の公的支援制度
公的な支援制度も資金調達方法の一つだ。生活が苦しく、カードローンといった民間の融資も受けられない人のために、国は生活再建のための制度を用意している。公的支援制度には次のようなものがある。
制度名 | 概要 | 窓口 |
---|---|---|
自立相談支援事業/ 家計改善支援事業 |
生活再建の立案および支援、 公的なサービスや貸付のあっせん |
自立相談支援機関 |
生活福祉 資金貸付制度 |
経済的自立に向けた無利子 または低利の融資 |
社会福祉協議会 |
母子父子寡婦福祉 資金貸付金 |
母子・父子家庭、および寡婦に 対する無利子または低利の融資 |
市区役所、町村役場 |
公的支援制度は、誰もが受けられるものではない。財源が公費であるため、審査はかなり厳しい。また、審査には一定の時間を要する。気軽に利用する制度ではなく、どうしても生活ができない人のための制度といえる。
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度は公的な融資制度だ。低所得者などを対象に、生活費や教育費などの資金を貸し付ける。原則として保証人が必要だが、保証人なしの融資も受け付けている。
生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度は、低所得者、高齢者、障害者などが、安定した生活を送れるよう、都道府県の社会福祉協議会が資金の貸付けと必要な相談や支援を行う制度です。出典:政府広報オンライン
メリットは負担が小さいことだ。返済義務はあるが、金利は無利子または年1.5%とコストが小さい。また、返済開始まで一定の猶予があり、完済までの期間も比較的長く設定されている。
貸付限度額 | 金利 | 返済開始 | 返済期間 | |
---|---|---|---|---|
総合支援資金 (生活支援費) |
月15万円(※1) | 無利子(※2) | 最終貸付日から 6ヵ月以内 |
返済開始から 10年以内 |
福祉資金 (福祉費) |
580万円 | 無利子(※2) | 貸付日または 最終貸付日から6ヵ月以内 |
返済開始から 20年以内 |
教育支援資金 (教育支援費) |
月3.5万~6.5万円 (※3) |
無利子 | 卒業後6ヵ月以内 | 返済開始から 20年以内 |
※1.単身世帯(2人以上世帯:月20万円)
※2.保証人あり(保証人なし:年1.5%)
※3.高校:月3.5万円、高専・短大:月6万円、大学:月6.5万円(特に必要なら各上限の1.5倍)
デメリットは融資のハードルが高いことだ。審査は厳しく、確実に融資を受けられるわけではない。また慎重な審査を要するため、融資実行まで1ヵ月程度かかることが多い。
家族や友人に相談する
専業主婦(主夫)が資金に困った時は、家族や友人に相談することも有効な選択肢だ。家族や友人なので事情を理解してもらいやすく、相談することで精神的な負担も軽くなる。場合によっては金銭以外のサポートやアドバイスも受けられ、家計の立て直しにつながることも考えられる。
メリットは柔軟な対応が期待できることだ。金融機関と異なり審査が不要で、信用情報も考慮されない。金利なしで融資を受けられることもあるだろう。
デメリットはトラブルに発展しやすいことだ。金銭の貸し借りは人間関係に影響しやすく、返済が滞れば関係が悪化する恐れがある。トラブル防止のため、返済は確実に行うことが大切だ。また、認識の違いを避けるため、相談時には借用書を作成しておきたい。
不要品を売却する
資金調達では、不用品の売却も視野に入れたい。フリマアプリやリサイクルショップを活用すれば、比較的簡単に売却できる。実店舗ならその日に売却金を得られることも多いため、急ぎの時にも向いている。
メリットは比較的リスクが低いことだ。借金ではないため、利息や返済の負担が生じない。カードローンと異なり、家計を圧迫せずに資金を調達できることは、不用品売却の強みだ。
デメリットは、調達できる金額が読みにくいことだ。買い取りには相場があり、高値で売却できるとは限らない。まとまった資金が必要な場合は、売却金でも足りないこともあるだろう。
注意したいのは確定申告だ。不用品の売却は譲渡所得に該当する場合がある。生活に必要なものは課税対象外だが、金地金や貴金属などは課税対象だ。税金が生じた場合は、原則として確定申告を行う必要がある。(出典:国税庁 譲渡所得の対象となる資産と課税方法)
カードローンを賢く利用するためのQ&A
カードローンは収入証明書が必要になる場合もある。消費者金融カードローンの場合は、50万円超の申し込みで提出するよう貸金業法で定められている。なお、申し込みが50万円以下でも、他社の借入額と合わせて100万円を超える場合は提出が必要だ。
銀行カードローンは貸金業法の対象外だが、同じく50万円超の申し込みでは収入証明書の提出が求められる場合が多い。
銀行カードローンは、消費者金融カードローンと比べると審査に時間がかかる傾向がある。最短即日に審査が完了する銀行もあるが、融資までは一般的に最短翌日~数営業日かかる。
審査に、さらに長い時間がかかることもある。申し込みが集中している時は、通常よりも審査に時間を要する。また、申し込みに不備があれば手続きを進められないため、審査が長くなることが想定される。
銀行カードローンは総量規制の対象外なので、専業主婦でも申し込める。しかし、多くの銀行カードローンは即日融資に対応しない。したがって、専業主婦は即日融資を受けることは困難だ。
なお、一部の銀行カードローンは即日融資に対応している。例えば、楽天銀行スーパーローンは最短で申し込んだ日に融資を受けられる。
滞納には、新規の借入が難しくなるというデメリットもある。返済履歴は信用情報に登録され、他のクレジット会社やローン会社も把握することができる。そのため、信用情報に滞納の記録があれば審査に悪影響を与える。
さらに滞納が続く場合はカードローンの契約が解消され、残高の一括返済を求められることもある。
カードローンの申し込み情報は、信用情報に6ヵ月間登録される。この期間内に別のカードローンに申し込むと、審査では複数の申し込みをしていることが把握される。
複数のカードローンに申し込むと、申込者が困窮していると思われかねない。返済能力が低いと判断されるため、審査では不利に働く。多重申込を疑われれば、過剰融資を避けるために、審査を通さないとの判断になりやすい。
次に家計を一緒に見直して返済計画を立て、「返済の見通しが立っている」ことを示すと安心してもらえるだろう。どうしても返済が難しい場合は、債務整理や借り換えも視野に入れ、夫と協力して早期完済を目指したいところだ。
債務整理を視野に入れているなら、弁護士や司法書士に相談したい。相手と直接交渉する任意整理や、自己破産といった裁判所を介した手続きを依頼できる。「法テラス(日本司法支援センター)」では、無料相談や弁護士費用の立て替えを行っている。
まとめ:専業主婦でも安心して利用できるカードローンを選ぼう
お金を借りたい専業主婦は、「審査が甘い」「必ず借りられる」といった情報に注意してほしい。カードローンには必ず審査があり、誰でも借りられるわけではない。このような宣伝文句を掲げる業者は違法業者である可能性が高いため、決して利用してはならない。
安全性を重視する専業主婦には、銀行カードローンが有力な選択肢となる。本人に収入がなくても、配偶者に安定した収入があれば申し込めるものが多い。しかも、配偶者の同意が不要なものもあるため、夫に知られずに借りたい場合でも使いやすい。
カードローン以外の資金調達方法に目を向けることも大切だ。公的支援や不要品の売却なども視野に入れ、自分に合った方法で資金調達を実現しよう。
カードローンを利用する場合は、返済計画をしっかり立ててから申し込むことが何よりも重要だ。返済に行き詰まると、家計だけでなく人間関係にも影響を及ぼす。返済に困った場合は、早めに専門機関へ相談することも大切だ。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
【夫にバレたくないなら申し込みは50万円以下で】
貸金業法は、50万円超の申し込みでは収入証明書の提出を義務付けています。銀行カードローンは貸金業法の対象外ですが、同様のルールを設けているものが少なくありません。
家族に知られたくないなら、カードローンは50万円以下で申し込むようにしましょう。