「審査に通るか不安…」という人にはアコム、「とにかく早く借りたい!」という人にはプロミスがおすすめだ。
アコムは、審査通過率39.7%(※)と大手消費者金融の中でも高水準で、初めての人や信用に自信がない人でも申し込みやすい。 一方のプロミスは、即日融資にも強く、審査が最短3分とスピード重視の人に向いている。
両社とも30日間無利息やWeb完結申し込みなど基本的な特徴は共通しているが、審査基準やスピード、サービスの細かな違いがある。 本記事ではそれらを徹底比較し、あなたに合った選び方を提示する。
アコムは審査に不安がある人、プロミスは1秒でも早く借りたい人におすすめ

ここではアコムとプロミスの特徴について、簡単にまとめています。
アコムとプロミスの差は融資のスピードと借入限度額にある。
融資のスピードではプロミスは最短3分での審査に対し、アコムは最短でも20分(※1)を要する。
借入限度額では、アコムが最高800万円、プロミスが最高500万円と、アコムのほうが高額な融資に対応可能だ。
また、審査通過率にも違いがあり、アコムが39.7%(※)、プロミスが37.8%とアコムのほうが審査に通りやすいと言える(2024年度の比較)。
※2 出典:アコムデータブック「2025年3月期決算」
ただし、無利息期間の開始日は、アコムが契約日の翌日だが、プロミスは初回借入日の翌日だ。先に契約だけ済ませて必要な時に借りるといった使い方ができるぶん、プロミスのほうが使い勝手が良いとも言えよう。
アコムのメリット・デメリット
- 借入限度額が1万円~800万円と業界最大級
- 初回契約時は30日間の無利息サービスを提供
- 最短20分(※)での審査・融資が可能
- 原則、勤務先へ在籍確認の電話なし
- 自社ATMが24時間営業
- 銀行カードローンと比較すると金利は高め
- 提携ATMの利用には手数料がかかる
プロミスのメリット・デメリット
- 最短3分での審査・融資が可能
- 18歳、19歳でも申込可能(高校生不可)
- 初回借入日の翌日から30日間の無利息サービス
- 原則、勤務先へ在籍確認の電話なし
- Vポイントが貯まる・使える
- 審査通過率がアコムより低め
- 借入限度額がアコムより低い
アコムとプロミスどっちがいい?審査や融資スピードなど徹底比較!

どちらを選ぶかは、利用者のニーズや状況に応じて異なります。たとえば、収入の安定性に不安がある場合や、学生や新社会人などで初めてローンを検討する場合は、審査基準が比較的柔軟で通過率の高いアコムが安心です。利用条件や手続きのしやすさ、サービス対応時間などを比較し、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。
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金利(年率) | 年3.0%~18.0% | 年4.5%~17.8% |
審査時間 (融資) |
最短20分 (※1) |
最短3分 (※3) |
審査通過率 | 39.7% (2024年度) |
37.8% (2024年度) |
申込条件 | ・20歳~72歳 ・安定した収入と返済能力があり、 アコムの基準を満たす人 |
・18歳~74歳(学生不可) ・安定した収入がある人 ・プロミスの基準を満たす人 |
バレにくさ | 原則、電話に よる在籍確認なし |
原則、電話に よる在籍確認なし |
無利息期間 | 初回利用30日間 (※2) |
初回利用30日間 |
契約受付時間 | ・自動契約機(むじんくん)は9:00~21:00 ※年中無休(年末年始は除く) ・電話は9:00~18:00 |
Web/アプリ:24時間 (審査回答は9:00~21:00) |
提携ATM | ・全国の提携ATMで利用 ・返済が可能 ※提携ATMの詳細についてはアコムのホームページで確認 |
プロミスATM、三井住友銀行ATM、 提携ATM(コンビニATM等) |
アプリの有無 | 申し込みも借り入れ・ 返済も可 |
申し込みも借り入れ・ 返済も可 |
借入限度額 | 上限800万円 | 最高500万円 |
最低返済額 | レンジごとに一定割合 | 最終借入後残高スライド元利定額返済方式 (借入残高に応じて変動、例:10万円以下なら月2,000円~) |
レディースローン | なし | なし(女性向けダイヤルは有り) |
公式サイトURL | アコムの 詳細を見る |
プロミスの 詳細を見る |
※1 申込時間や審査により希望に添えない場合がある
※2 アコムでの契約がはじめての場合
※3 メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要
審査通過率|アコムの方が高いので不安な人におすすめ
項目 | ![]() |
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審査通過率 | 39.7% | 37.8% |
2024年度の審査通過率をみるとアコムが39.7%、プロミスが37.8%といずれも他の大手よりも高めだが、少しでも不安がある人はアコムを選ぶほうが無難だ。
申込条件|プロミスの方が緩めで18歳からOK!
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年齢条件 | 20歳~72歳 | 18歳~74歳(高校生不可) |
必要な条件 | 安定した収入があること | 安定した収入があること |
学生・主婦申込 | 条件次第で可能 | 条件次第で可能 |
アコムの申し込みは20歳~72歳が原則だが、プロミスは「18歳以上で安定収入があること」が条件となっており、大学生や新社会人でも申し込みやすい。
ただ、公式サイトを隅々まで確認すると、申込条件の表現が微妙に異なることがうかがえる。
会社名 | 公式サイトでの表記(抜粋) |
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アルバイト・パートの方もご利用いただけるアコムのカードローンは、 最短20分のスピーディーな審査で最短即日のお借入も可能です(※)。 ※ お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
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アルバイト・パート・派遣社員・契約社員の方も、審査のうえご契約いただけます。 また、現在お仕事をされている場合、主婦や学生の方も、審査のうえご契約いただけます。 |
両社ともアルバイト・パートが申込可能としているが、プロミスは派遣社員や契約社員、主婦、学生まで対象に含まれることを明言している。この点からも、プロミスの方が心情的に安心感があるかもしれない。
融資スピード|プロミスの方が速いので早く借りたい人におすすめ
アコムは最短20分で、プロミスは最短3分で即日振込も対応可能だ。スピード重視ならプロミスが優位だ。
ただし、楽天銀行の利用者ならアコムを検討してもいい。アコムの場合、楽天銀行の口座があると受付完了から最短10秒で振込が可能で、申込も24時間365日可能、最短1分で借り入れできるからだ。
無利息期間|どっちも30日間だがプロミスが自由度高い
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無利息期間 | 契約日の翌日から30日間 | 初回借入日の翌日から30日間 |
対象 | 初回契約者 | 初回契約者 |
無利息開始の違い | 契約日翌日から | 借入日翌日から |
アコムもプロミスも初めての利用なら30日間無利息が適用される。一見すると、差はないように見えるが、無利息期間の開始日が異なる。アコムが「契約日翌日から」なのに対して、プロミスは「借入日翌日から」なのだ。
契約してすぐ借りるなら1日の差で済むが、プロミスなら先に契約だけしておいて、必要な借り入れがある時に借りることができる。つまり、急な資金需要はないが、この先で必要になりそうだというケースには、プロミスのほうが自由度が高いと言える。
申込受付時間|どちらも24時間365日申し込み可!
項目 | ![]() |
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Web申込 | 24時間365日 | 24時間365日 |
自動契約機(無人機) | 9:00~21:00(年末年始除く) | 9:00~21:00 |
電話 | 9:00~18:00 | 9:00~18:00 |
Web申込ならアコム、プロミスとも24時間可能だ。自動契約機(無人店舗)や電話は時間制限があるが、即日融資を狙うなら早めの申し込みがベストだ。
借入限度額|アコムの方が高い
借入限度額の上限はアコムが800万円、プロミスが500万円だ。高額融資を希望するならアコムに軍配が上がる。
ただし、貸金業法の総量規制により、年収の3分の1を超える借り入れはできない。
総量規制とは?
借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐために設けられた新しい規制です。具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入れはできなくなる、という内容です。 例えば、年収300万円の方は、貸金業者から100万円までしか借りることができないということになります。出典:金融庁 貸金業法Q&A

つまり、500万円(800万円)を借りるには原則として年収1,500万円(2,400万円)以上必要になる。ここでの借入限度額の上限は気にしなくていいだろう。
最低返済額|借入額によりどこが安いか異なる
借入先 | ![]() |
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---|---|---|
最低返済額 (10万円借りた場合) |
3,000円(※) | 4,000円 |
公式サイト | アコムの詳細を見る | プロミスの詳細を見る |
最低返済額は借入額や返済方式によって異なり、どの会社が一概に「最安」とは言えない。一般的に、少額の借入では返済額に大きな差はなく、例えば10万円を借りた場合の月々の最低返済額は各社とも4,000~5,000円程度が目安だ。
アコム・プロミスの返済金額に関するルールは以下のとおりだ。
アコムは契約限度額に応じて一定の割合が設定され、借入残高にその割合を掛けた金額が毎月の返済金額になる。
契約極度額 | 返済金額 |
---|---|
30万円以下 | 借入金額×4.2% |
30万円超~100万円 | 借入金額×3.0% |
100万円超 | 借入金額×3.0% 借入金額×2.5% 借入金額×2.0% 借入金額×1.5% |
プロミスでは、借入残高に一定の割合をかけた金額が毎月の返済金額になる(定額)。
借入後残高 | 返済金額 |
---|---|
30万円以下 | 借入後残高×3.61% |
30万円超~100万円 | 借入後残高×2.53% |
100万円超 | 借入後残高×1.99% |
プロミスは借入額に応じて一定額での返済方式を提示しているが、アコムは借入額が増えると月の返済額も比例して上がる。
毎月の負担を抑えたい人は、返済シミュレーションで比較するのが確実だ。
金利|上限金利はプロミスがわずかに低く返済負担を抑えられる
項目 | ![]() |
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---|---|---|
金利範囲 | 年3.0%~18.0% | 年4.5%~17.8% |
上限金利 | 18.0% | 17.8%(わずかに低い) |
アコムの金利は年3.0〜18.0%、プロミスは年4.5〜17.8%だ。上限金利の差は0.2%だが、少しでも利息を抑えたいならプロミスが有利となる。
在籍確認|どちらも原則電話なしでバレにくい
アコム、プロミスともに在籍確認は原則として「書類のみ」、つまり在籍確認の電話が原則なしということだ。
実際、プロミスでは公式サイトで「契約者の98%に在籍確認の電話を実施しなかった」という調査結果を公表している。

原則、お勤めされていることの確認はお電話では行いません。ただし審査の結果によりお電話する場合でも、お客さまの同意を得ずに実施することはございませんので、ご安心ください。 プロミスでは、実際に98%のお客さまには電話での在籍確認を実施しておりません。
※調査期間:2023年8月1日〜31日 調査対象:Webもしくは無人店舗でお申込後に、ご契約いただいたお客様出典:プロミス公式サイト
もちろん、両社とも審査状況によっては、電話による在籍確認が必要となるケースもある。その場合でも、両社ともに申込者の同意を得ずに実施することはない。かりに電話による在籍確認が行われる場合でも、両社とも会社名を名乗らないため、職場に借入を知られる心配は少ない。
ATMの数と手数料|プロミスは三井住友銀行ATMでも手数料無料
借入先 | ![]() |
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提携ATMの銀行 | 14行 | 14行 |
自社ATM | 539カ所 | 681カ所 |
公式サイト | アコムの詳細を見る | プロミスの詳細を見る |
ATMの利便性を重視するなら、プロミスが優れている。自社ATMが681カ所に設置されているだけでなく、三井住友銀行ATMと連携しており、手数料無料で借り入れ・返済が可能だ。提携ATMも充実しており、主要コンビニATM(セブン銀行・ローソン銀行など)を含む14行と提携している。
一方、アコムは提携ATMの金融機関がプロミスと並ぶ14行だが、地方銀行にも強みがある。都市部で無料ATMを重視するならプロミス、地方での使いやすさを求めるならアコムが有力だろう。
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セブン銀行 ローソン銀行 コンビニATM E-net 三菱UFJ銀行 イオン銀行 北海道銀行 北陸銀行 八十二銀行(※) 三十三銀行 広島銀行 西日本シティ銀行 福岡銀行 十八親和銀行 熊本銀行 ※借り入れのみ対応 |
セブン銀行 ローソン銀行 コンビニATM E-net 三井住友銀行 三菱UFJ銀行 イオン銀行 八十二銀行(※) 広島銀行(※) 福岡銀行 十八親和銀行(※) 熊本銀行 横浜銀行 西日本シティ銀行 ゆうちょ銀行 ※借り入れのみ対応 |
アコムとプロミスの口コミ・評判を比較

アコム、プロミスの実際に使い勝手はどうなのでしょうか。ここでは利用した人の声を聞いてみましょう。
アコムの評判・口コミ
利用者の口コミ情報によると、アコムは審査が早く、即日融資が可能だが、金利の高さに注意が必要だという声が多い。
申し込みから融資までのスピードが速く、最短10分程度で指定口座に振り込まれたという意見もあった。特に、急ぎでお金が必要なときに24時間オンライン申し込みができる点や、スマホアプリの使いやすさを評価する声も多い。
一方で、はじめは無利息期間があっても、通常金利に戻ると返済の負担が大きくなり、「少額ずつの返済では利息が膨らみ、一生返済し続けるような気がした」という声もあった。
また、「利用限度額が低く、計画的に返済しないと厳しくなる」との意見や、「カスタマーサポートの対応にばらつきがある」と指摘する人もいた。

N.Nさん|女性|40代|神奈川県
インターネットから申し込みして10分程度で指定口座に振り込まれた。簡単に借りられて返済もインターネットから手軽に手続きできるので、良かったです。気軽に借りれるため罪悪感がないところと、金利が高いのでなるべく早めに完済できる計画性を練った上で借りないと利子がどんどん膨らむので、少額返済だと一生返済し続けないといけない恐怖感がある。

ままやさん|男性|50代|東京都
審査が早いのは良かったです。とにかく急いで必要だったから、なるべく早く簡単に申し込みができて、早く使えるのは良いと思います。金利が高いです。はじめに金利がゼロ(※)だったから油断していました。普通の、金利になったら、かなり高いから返済がかなりきつかった。

nkさん|女性|20代|東京都
アコムの良い点は、審査が迅速で、最短20分融資(※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。)が可能なところです。また、24時間オンラインで申し込みでき、使いやすいアプリも提供されています。柔軟な返済プランも魅力です。アコムの悪い点は、金利が高めであることです。また、利用限度額が低い場合があり、返済が難しくなる可能性もあります。さらに、カスタマーサポートの対応にばらつきがあることも懸念されます。
プロミスの評判・口コミ
利用者の口コミ情報によると、審査から融資までのスピードが速く、10分程度で借りられたという意見が目立つ。また、在籍確認がない場合もあり、手間がかからずスムーズに利用できたとの声もあった。
さらに、24時間いつでも入金や返済が可能な点や、コンビニATMが使える点も利便性が高いと評価されている。加えて、返済でvポイントが貯まるのが嬉しいという意見もあった。
一方で、金利が高いため、返済の負担を感じたという声も多かった。「返済しても利息ばかりで、なかなか元本が減らなかった」との指摘があり、長期間利用する際には注意が必要だ。
また、「長年利用しても金利の優遇がなかった」「おまとめ返済を提案されたが、金利が1%しか下がらずメリットを感じなかった」という意見もあり、金利面での不満を持つ利用者も少なくないようだ。

syさん|男性|30代|兵庫県
無料期間が長くて、在籍確認もなくて、困ってる時にとても助かりました。余計な手間もなくて、スムーズに借りることができました。特にありません。私にとってはいいことしかありませんでした。困ってる時によく親身に対応してくれるし、スムーズに借りることができました。

TKさん|男性|50代|栃木県
審査が短く10分程度で融資をうけることができてスピード感があった。 コンビニのATMでも借り入れや返済ができて便利であった。金利が高く、返済が利息分ばかりになりなかなか元本がへらなかったこと。 長年利用しても金利の優遇が受けられなかったこと。

kkさん|女性|40代|東京都
審査も入金もスピーディー。入金、返済については24時間対応なのも急遽現金が必要になったときに助けられてよかった。返済するとVポイントがたまるのも良い。利が高い。他社とのおまとめ返済の提案をもらったが、金利が1%しか下がらずメリットを感じなかったため利用には至らなかった。
アコムは審査通過を優先する人におすすめ

初めてのカードローンや信用に不安がある人にはアコムが向いています。高い審査通過率と三菱UFJグループの安心感は大きな魅力です。
「審査に通るか不安……」という人には、アコムのカードローンが最もおすすめだ。前述のとおり、アコムは2025年3月期の決算資料によると、審査通過率が39.7%と、他の大手消費者金融と比べても高い水準にある。
また、アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に属する企業であり、金融大手グループの一員という信頼性と安定感も利用者にとって大きな安心材料になるだろう。初めてカードローンを利用する人にとって、ブランドの信頼性は重要な選択基準だ。
さらに、アコムでは原則として在籍確認の電話なし、Web完結申込が可能な点も利便性が高い。誰にもバレずに借りたい、というニーズにも配慮した設計となっている。審査の柔軟さと利用者ファーストの姿勢から見ても、「審査に不安があるが確実に借りたい」という人には、アコムが最適な選択肢となるだろう。
プロミスは1秒でも早く借りたい人におすすめ

プロミスは大手消費者金融の中でも最も融資スピードに優れており、「今すぐ借りたい」というニーズに強く応える消費者金融です。
プロミスの最大の特徴は、やはり融資まで最短3分という業界最速のスピードだ。申込対象が18歳からと若年層もカバーしているだけでなく、アルバイト・パート、派遣社員、契約社員、主婦や学生も申込可能であることを公式サイトに明記するなど、門戸の広さも魅力だ。 さらに、無利息期間は「初回借入日の翌日から30日間」と無駄がなく、必要なタイミングで確実に利息負担を減らせる点も魅力。三井住友銀行ATMとの連携で手数料無料の利便性も高い。スピード・効率・利便性を重視するなら、プロミスが有力な選択肢となる。
アコムとプロミス両方借りるのはあり?

アコムとプロミスの両方から同時に借りることは金額によっては可能ですが、推奨できません。理由は、複数の消費者金融からの借入は「多重債務」と見なされ、信用情報にネガティブな影響を及ぼすリスクがあるからです。
信用情報機関にはすべての申し込み・借入状況が記録されており、消費者金融はそれをもとに審査を行う。そのため、短期間に複数社から借りようとすれば「お金に困っている」と判断され、審査落ちや希望限度額の減額につながるリスクが高まる。
特に、数日〜数週間の間に2社以上へ申し込みを行うと、「申し込みブラック」と呼ばれる状態になり、今後のローン審査に大きく影響する可能性がある。これにより、一定期間は新たな借入ができなくなるおそれもある。
ただし、どうしても資金が必要な緊急時には、両社からの借入を検討するのも一つの選択肢ではある。その場合は、借入の理由や目的、返済能力をしっかり把握し、「毎月の返済に無理がないか」「収入と支出のバランスは取れているか」といった観点から冷静に判断すべきだ。複数社から借りる際は、返済スケジュールや金利も複雑になるため、借入管理アプリや家計簿ツールなどを使って徹底的に把握することが重要になる。
また、借入前に「おまとめローン」や「借り換えローン」など、借入件数を減らしつつ利息負担を軽減する方法がないかも検討してみてほしい。安易な多重債務は、返済困難に陥る大きなリスクを伴う。両社を利用するにしても、あくまで計画的に、そして最終的には一本化や完済を目指す意識が必要だ。
注意点 | 必ずやること |
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借りる前に本当に必要か見極める | まずは「本当にそのお金が必要なのか」 「借りずに解決する方法はないか」を冷静に検討する |
返済計画を具体的に立てる | 借り入れる前に、毎月いくら返済できるのか、 いつまでに完済できるのかを具体的に計画する |
複数社からの借り入れを避ける | 複数社から借り入れると、返済管理が複雑になり、 多重債務に陥りやすくなる。できるだけ1社に絞る |
【審査落ち対策】アコム・プロミスどちらも審査に落ちたらどうする?

アコムやプロミスの審査に落ちてしまうと、「もう借りられないのでは…」と不安に感じるかもしれません。しかし、審査に落ちたからといって、すぐにあきらめる必要はありません。
審査落ちには必ず理由があるものだ。原因を特定して適切な対策を講じれば、別のカードローンでの借り入れや、時間を置いて再申し込みで審査通過する可能性も十分にある。
審査に落ちる主な原因と次の対策
アコムやプロミスの審査に落ちる理由には、いくつかの共通したパターンがある。
もっとも多いのが「収入が不安定」のケースだ。アルバイトやフリーランスなどの場合、収入額だけでなく、毎月の安定性が重視されるため、月ごとに大きくばらつきがある場合は審査で不利になることがある。申込前には、収入が安定していることを証明するために、過去2〜3カ月の給与明細や振込履歴を準備しておくとよい。
次に「すでに他社から多額の借り入れがある」場合も、審査落ちの大きな要因となり得る。貸金業法では、年収の3分の1を超える貸付が原則禁止されているため、他社借入額がすでに多いと新たな貸し付けができない場合がある。自分の借入総額や利用限度額を事前に確認し、可能であれば一部返済してから申し込むのが望ましい。
また、「信用情報に延滞履歴がある」場合も注意が必要だ。過去に返済遅延や携帯料金の未納などがあった場合、信用情報にその記録が残り、審査に不利となる。とくに延滞が直近であるほど影響は大きい。延滞情報は5年間ほど保存されるため、記録が残っている間は審査通過が難しくなる傾向がある。
気になる人は「下記の信用情報の開示方法」に記した情報機関に問い合わせて、情報を取り寄せることをおすすめする。
こうした不安がある場合は、いきなり申し込むのではなく、各社が提供している「簡易審査(事前診断)」を活用するのが有効だ。
アコムとプロミスの「簡易審査」はこちら!
アコム「お借入可能か簡単3秒診断」
プロミス「お借入診断」
年齢・年収・他社借入状況などを入力するだけで、おおまかな通過可能性が分かる。さらに、収入証明書や在籍確認書類をあらかじめ用意しておくことで、審査を有利に進められる可能性が高まる。
また、信用情報機関に問い合わせることで、自身の信用情報を開示することもできる。具体的な開示方法は以下のとおりだ。
信用情報機関名 | 概要 | 問い合わせ先 | 自分で情報開示 する方法 |
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CIC (株式会社シー・アイ・シー) |
クレジットカード会社、 信販会社、銀行、 農協などが加盟 |
全国共通ダイヤル:0570-666-414 | 手数料500円。オンライン開示が 2025年4月30日から休止中のため、 基本的に郵送開示。 本人確認書類として、 3カ月以内の印鑑証明書 もしくは住民票の原本が必要。 |
JICC (株式会社日本信用情報機構) |
消費者金融、クレジットカード会社、 信販会社、銀行や信用金庫、 信用組合などが加盟 |
サポートダイヤル:0570-055-955 オペレーター受付時間:月曜日~金曜日 (祝日・年末年始除く) 10時~16時 |
Web(スマホアプリ)で開示。 郵送開示も可能。 手数料1,000円。 スマホアプリの場合、 最短で1〜3営業日で開示可能。 |
KSC (全国銀行個人信用情報センター) |
銀行、信用金庫、 信用組合、農協などが加盟 |
フリーダイヤル:0120-540-558、 携帯電話等から:03-3214-5020 |
インターネットで開示。 マイナンバーカードを用いた Web上での本人確認が必要。 手数料1,500円。 最短3~5営業日で 開示可能だが、 即日開示は不可。 郵送開示も可能。 事務所窓口での受付は 行っていない。 |
アコム・プロミス以外の選択肢!おすすめカードローン3選
もしアコムやプロミスの審査に落ちてもあきらめることはない。ここでは他の大手消費者金融を紹介する。自分の借入・返済計画と照らし合わせて、最適なところを見つけてほしい。
アイフル|柔軟な審査がいい人におすすめ

金利(年率) | 年3.0%~18.0% |
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審査時間(融資) | 最短18分 |
審査通過率 | 33.2%(2024年度) |
バレにくさ | 原則、電話による在籍確認なし |
無利息期間 | 初回利用30日間 |
契約受付時間 | ・無人契約機:9:00~21:00 ・電話:9:00~18:00 |
アプリの有無 | 申し込みも借り入れ・返済も可 |
借入限度額 | 最高800万円 |
公式サイトURL | アイフルの詳細を見る |
アイフルは大手銀行グループに属さない、独立系の消費者金融ということもあり、独自の審査基準を持っているとされる。2024年度の審査通過率も33.2%高めで、他社で審査に落ちた人でも通過する可能性が期待できる。
審査から融資まで最短18分とスピードも申し分なく、初回利用時の30日間無利息期間や電話による在籍確認も原則なしとされているなど、プライバシーにも配慮されている。
レイク|利息負担を抑えたい人におすすめ

金利(年率) | 年4.5%~18.0% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短25分 |
審査通過率 | 20.9%(2024年度) |
バレにくさ | 原則、電話による在籍確認なし |
無利息期間 | 初回利用60日間・365日間(※4) |
契約受付時間 | ・Webは21:00まで(※5) ・無人契約機&電話9:00~21:00(※6) |
アプリの有無 | 申し込みも借り入れ・返済も可 |
借入限度額 | 最高500万円 |
公式サイトURL | レイクの詳細を見る |
※4 無利息期間は初めての利用時のみ適用。
(1)365日間無利息の条件:Webでの申込で、契約額が50万円以上で契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録が完了すること
(2)60日間無利息の条件:Webでの申込で、契約額が50万円未満であること
※5 日曜日は18:00まで
※6 日曜日は19:00まで
レイクは、利息の負担をできるだけ抑えたい人に適しているカードローンだ。
アコムやプロミスと比較した場合のメリットは、無利息期間の長さにある。 アコムやプロミスは契約日または借入日の翌日から30日間だが、レイクでは契約額50万円未満なら60日間、契約額50万円以上365日間が適用される。
無利息期間 | 申込方法 | 契約額 | その他の条件 |
---|---|---|---|
365日間 | Web | 50万円以上 | 契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録を完了すること |
60日間 | Web | 50万円未満 | ー |
つまり、少額を長期間無利息で借り入れたい場合は、レイクが有利になる。
SMBCモビット|絶対バレたくない人におすすめ

金利(年率) | 年3.0%~18.0% |
---|---|
審査時間(融資) | 最短30分(※) |
審査通過率 | 非公開 |
バレにくさ | Web完結申込なら原則電話連絡なし |
無利息期間 | なし |
契約受付時間 | Web/アプリ:24時間 (オペレーター対応は初めての利用なら9:00~21:00、 利用中なら9:00~18:00) |
アプリの有無 | 申し込みも借り入れ・返済も可 |
借入限度額 | 最高800万円 |
公式サイトURL | SMBCモビットの詳細を見る |
※ 申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合がある
SMBCモビットは、電話連絡・郵送物を一切省略できる「WEB完結申込」が強みだ。三井住友銀行の口座と勤務先の給与明細があれば、原則として在籍確認の電話なし・自宅への郵送物なしで手続きが完結する。職場や家族に絶対バレたくない人には最適だ。
金利や限度額はアコム・アイフルとほぼ同等で、即日融資にも対応している。しかも、三井住友銀行のATMなら手数料無料で借入や返済が可能だ。
注意!アコムとプロミスに同時申し込みはNG?
アコムとプロミスの両方に同時に申し込むのは、原則として避けるべきだ。なぜなら、信用情報機関にはすべての申し込み履歴が記録され、短期間に複数社へ申し込むと「申し込みブラック」と見なされるリスクがあるからだ。
金融機関は「急いでお金を必要としている=返済能力に不安がある」と判断しやすくなり、結果的に審査に落ちる確率が高まってしまう。特に1週間以内に複数社に申し込んだ場合は、たとえ返済能力が十分でも否決される可能性がある。
万が一どちらかに落ちてしまった場合でも、焦ってすぐに次へ申し込むのではなく、少なくとも1カ月以上の期間を空けるのが理想的だ。その間に、信用情報を整えたり、他社借入を減らしたりすることで、次の審査に通る可能性を高めることができる。申し込みは戦略的に行うことが大切だ。
アコム・プロミスに関するよくある質問(Q&A)

文・MONEY TIMES編集部