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一時的にお金を借りる7つの方法!すぐにお金を借りられる方法はどれ?

公開日:2025/01/07
一時的にお金を借りる方法は消費者金融や銀行のカードローン以外にもある。審査の有無や即日融資の可否など比較すべきポイントはあるが、重要なのは自身の生活に合うものを選ぶことだろう。本記事では一時的にお金を借りる方法について7つを紹介する。

一時的にお金を借りる方法7つ

1.一時的にお金を借りる7つの方法
(画像=MONEY TIMES編集部)

一時的にお金を借りる方法について、次の7つをそれぞれ解説する。

審査の有無 お金を借りるまでに
かかる日数
金利の有無
消費者金融カードローン 最短即日
銀行カードローン 1週間~
クレジットカードの
キャッシング

(すでに枠保有の場合)
即日
公的融資制度 即日ではない 無利子または低利息
家族や友人から借りる 即日の場合あり
生命保険の契約者貸付 即日
質入れ 即日

即日借入したいなら「消費者金融カードローン」

消費者金融カードローンは、消費者金融会社と契約をしたら専用カードが発行される。契約後はカードを使って引出や返済ができる。事前に審査が必要だが、最短20分で融資可能な消費者金融もあるため、急ぎで資金準備が必要な場合でも心強い。他のお金を借りる方法と比較した際、なんといっても融資のスピーディーさは大きな特徴だろう。

コンビニATMでカードが利用できる消費者金融も多いため、地域を選ばないこともメリットだ。デメリットとしては、総量規制の対象となるため、年収の3分の1を超えた借入ができない点がある。

消費者金融カードローンがおすすめなのは、急ぎで資金が必要な人だ。

できるだけ金利を抑えて借りたいなら「銀行カードローン」

銀行カードローンを提供しているのは、都市銀行や地方銀行、ネット銀行だ。消費者金融と比べて金利が低い特徴がある。一方で審査に時間を要するため、即日融資には対応していない。1週間以上かかることもあるほか、銀行に口座開設をしたうえでカードローンを申し込む必要があるなど、消費者金融のカードローンよりも借入までに時間と手間がかかる。

つまり、銀行カードローンは、時間的に余裕があり、低金利での借入を希望する場合におすすめだ。

審査なしですぐにお金が必要なら「クレジットカードのキャッシング」

クレジットカードのキャッシングとは

クレジットカードに付帯した現金の借入を指す。

クレジットカードの発行にあたりすでに審査を終えているため、キャッシング枠が付与されていればいつでもすぐに現金の引き出しが可能だ。

クレジットカードは保有していてもキャッシング枠がついていない場合もあるため、クレジットカードの利用明細などで確認しよう。通常、ショッピング枠とキャッシング枠がそれぞれ設けられており、キャッシング枠がついている場合には限度額の金額が明示されている。

もしキャッシング枠がついていない場合には、後付けもできるためクレジットカード発行会社へ申請しよう。ただし、キャッシングを利用するとショッピング枠が減らされることもある点には注意だ。

クレジットカードのキャッシングは、消費者金融や銀行のカードローンと比べて利用枠が小さい。したがって、消費者金融や銀行からの借入よりも少額の融資に向いていると言える。金利はキャッシングのほうが高い傾向にある。

クレジットカードのキャッシングがおすすめなのは、事前審査や在籍確認などをせず、すぐに資金が必要な人である。

国や地方自治体の公的制度「公的融資制度」

公的融資制度とは、国や地方公共団体から借り入れができる制度の総称だ。前述の民間金融機関からの借入とは違い、低金利または無利息での借り入れが可能だ。一方で原則としていずれも即日融資には対応しておらず、制度によっては借入できるのが数ヵ月後になることもある。

各制度の詳細や特徴を把握したうえで、利用を検討することをおすすめする。それぞれ詳しく紹介しよう。

● 生活福祉金貸付制度
● 緊急小口資金
● 総合支援資金

生活福祉金貸付制度

生活福祉金貸付制度は、低所得世帯・高齢者世帯・障害者世帯が対象で、経済的自立などを確保することを目的としている。銀行など民間の金融機関で融資を断られた場合でも、生活福祉金貸付制度なら審査に通ることもあるため、申請を検討してもいいだろう。

緊急小口資金

緊急小口資金とは

最大10万円で緊急的かつ一時的に資金が必要となった場合に「つなぎ融資」のように借り入れができる制度だ。

たとえば急なけがや病気で一時的な収入減を補うためや、失業、公共料金や税金滞納への充当などが該当する。

公的融資制度のなかでは、もっとも融資可能な日数が短いのが特徴だ。それでも通常で1週間はかかるため、やはり早めに申請するのがよいだろう。

総合支援資金

総合支援資金とは

失業などを理由に生活に困窮している人の生活再建を手助けし、社会福祉協議会やハローワークと連携して実施している制度である。

総合支援資金には「生活支援金」と「住宅入居費」「一時生活再建費」の3種類あり、それぞれ用途や融資条件が定められているのできちんと確認したい。いずれも連帯保証人を立てられる場合には無利子で利用でき、連帯保証人がいない場合は年1.5%となる。

生活支援費には次の2つの特徴がある。

● 期間は原則3ヵ月間(最大12ヵ月間まで延長可能)
● 生活再建までの生活費として月20万円まで(単身世帯の場合は月15万円以内)

住宅入居費は、敷金、礼金など住宅の賃貸契約を結ぶための資金として、40万円までの貸付をする。

一時生活再建費は、就職活動や技能習得、家賃や公共料金などの滞納の立て替え払い、債務整理の費用などについて60万円までの融資を実施する。

すぐに返せるなら「家族や友人からお金を借りる」

すぐ返せるなら、家族や友人から一時的にお金を借りる方法もある。個人間の信頼に基づく貸し借りであるため、金融機関のような審査もない。

とはいえ、同じ相手から貸し借りを繰り返すと信頼を失いかねない。たとえ毎回すぐに返済していたとしても、何度もお金を無心するようでは不審がられるだろう。やむにやまれず、急を要する場合は、家族や友人を頼ることを考えてもいいかもしれない。

生命保険に加入しているなら「生命保険の契約者貸付」

生命保険の契約者貸付とは

たとえば解約返戻金がある生命保険商品など、契約者貸付に対応する保険に加入している場合に利用できる制度だ。

貸付制度なので所定の金利は発生するが、金融機関からの貸付よりも低金利で利用できる。

もちろん事前審査や在籍確認はなく、保険会社や金融機関の営業時間内であれば即日融資が受けられる。解約返戻金が発生する生命保険商品であっても、契約者貸付制度に対応していない場合もあるので事前に確認することをおすすめする。

ただ、生命保険の本来の意義を考えると、利用しすぎは控えたほうがよいだろう。契約者貸付を受けている場合、本当に保険が必要な時に給付金が満額受け取れないこともあるからだ。どうしても他に借入先がない場合などは慎重に契約者貸付を検討するようにしよう。

審査なしですぐにお金が必要なら「質入れ」

質入れとは

所有物を担保にして貸付を受ける方法だ。

個人の信用情報は一切関係なく、質入れをする物品の価値に対して借入可能額が変動する。

質入れの方法は、質屋に物品を持ち込みその場でお金を借りる流れだ。取り決めた期間までに、貸付金額と利息を返済すれば担保にした物品は手元に戻ってくる。利息や貸付金の返済ができない場合には、預け入れた物品は「質流れ」という状態になり戻ってこない。質流れの状態になれば、同時に貸付契約も終了となるため返済義務もなくなる。

質入れは、担保として価値がありそうな物品を所有している場合や、個人信用情報が不安な場合に検討することをおすすめする。

【ケース別】一時的にお金を借りるためのおすすめの方法

2.一時的にお金を借りる7つの方法
(画像=MONEY TIMES編集部)

一時的にお金を借りるおすすめの方法をケース別に紹介する。

即日で一時的にお金を借りられるおすすめの方法は?

即日で一時的にお金を借りられるおすすめの方法は、消費者金融のカードローンとクレジットカードのキャッシングだ。いずれもコンビニなど提携先ATMで引き出しが可能なため利便性が高い。

あわせて、質入れ可能な物品を所有している場合には質店の利用も検討するとよいだろう。

1ヵ月だけお金を借りたいときにおすすめの方法は?

1ヵ月だけお金を借りたいときにおすすめの方法は、消費者金融のカードローンや緊急小口資金の利用だ。

消費者金融のカードローンは、会社によって無金利期間が設けられている。無金利期間を活用すれば、1ヵ月だけの借り入れを無金利で利用することも可能だ。緊急小口資金は上限10万円だが、1ヵ月限定で急な資金難であれば利用を検討し、社会福祉協議会へ相談するとよいだろう。

ただし融資までには短くても1週間ほどかかるため早めに手続きをしよう。

無職の人が一時的にお金を借りられるおすすめの方法は?

無職の人が一時的にお金を借りられるおすすめの方法は、公的融資制度だ。失業や病気療養などが理由で無職になっている場合には、居住している地域の市町村やハローワーク、社会福祉協議会に相談の上なんらかの公的融資制度が使えないか相談してみるとよいだろう。

ほかにも生命保険の契約者貸付や質入れは、審査不要で一時的に借り入れができる。

審査が不安な人が一時的にお金を借りられるおすすめの方法は?

審査が不安な人が一時的にお金を借りられるおすすめの方法は、生命保険の契約者貸付と質入れだ。これらはそもそも審査がないため、気にせずに利用できる。

しかし担保にできる物品がない場合や、契約者貸付制度が使えない場合には、公的融資制度の利用を検討しよう。融資が受けられるかどうかの要件を満たす必要はあるが、一時的な借り入れをして生活再建がはかれると判断されれば融資を受けられる可能性は高い。

一時的にお金を借りる際に絶対にやってはいけないこと

3一時的にお金を借りる7つの方法
(画像=MONEY TIMES編集部)

お金がどうしても必要な状況でも絶対にやってはいけないことは、闇金からお金を借りることだ。無審査で即日融資などという触れ込みは信用してはいけない。

闇金とは

貸金業の登録の有無にかかわらず、刑罰が課される出資法の上限金利を超える金利で金銭貸付を行う違法な金融業者のことである(出典:金融広報中央委員会)。

なによりも取り立てがすさまじく、本人だけでなく家族や職場にも被害が及ぶこともある。それでも闇金への借り入れを考え始めた時点で、すでに債務超過状態に陥っている可能性もある。その場合は行政や弁護士会などの債務相談を利用して解決法を探すのも有効だ。

お金を借りる7つの方法と状況に応じた最適な選び方

4.一時的にお金を借りる7つの方法
(画像=MONEY TIMES編集部)
一時的にお金を借りる方法として、消費者金融や銀行のカードローンが広く知られています。

しかし状況によっては借りられない場合もあるため、本記事を参考にしてカードローン以外の借入方法も知っておくと安心だ。

特に公的融資制度は低金利や無利子での借入も可能で、民間の金融機関で断られた場合でも借入できる場合がある。クレジットカードのキャシング枠がある場合はすぐに利用可能であり、質入れでも即日手元に資金を得ることができる。

お金を借りるための選択肢を十分に理解し、闇金などの違法な借入には絶対に手を出さないようにしよう。

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