仮想通貨を扱う取引所は国内だけで23社あり、それぞれ特徴や手数料、扱う銘柄数も異なる。日本ではbitFlyerやZaifなど大手取引所に目が行きがちだが、ビットコインが生まれてから既に10年、市場には様々な業種から参入が相次ぎ、マーケットも変わろうとしている。

当記事では、取引所選びにおける重要な指標をもとに5つの取引所を選別した。有望な取引所が揃っているので、今後の投資判断に活かしてみよう。

仮想通貨取引所選びの大前提

仮想通貨取引所はどこを選ぶか。取引所は仮想通貨を買える場所、ビットコインやイーサリアムなど希望する銘柄を買えればどこを選んでも変わらないように思える。

しかし、仮想通貨取引所は大手だから安心というわけではなく、自分の資産を安全に運用したければ、しっかりと選別する必要がある。

取引所の良し悪しを見極めるには以下の指標を使った。

・金融庁の「仮想通貨交換業者」認定済み
・セキュリティ体制
・サービスの使いやすさ
・取引規模(ボリューム)
・扱っている銘柄

盗難事件が起きたCoincheckは「みなし業者」、つまり金融庁の交換業者には登録されていなかった。交換業者に登録されているから必ずしも安全というわけではないが、金融庁が設定する安全基準やセキュリティ体制の審査に合格している点を考えると、金融庁のお墨付きを受けている取引所を選ぶのは最低条件だ。

また、いくらセキュリティ体制が万全でも使い心地が悪ければ論外だ。取り扱っている銘柄数、取引規模もしっかりと調べておきたい。通貨の種類が多ければリスクを分散できるし、規模の大きさは流動性リスクを避けることにつながる。

ここからは上記の指標を参考に、数ある取引所から5つの取引所をピックアップした。すべて国内取引所なので、日本人投資家に使いやすいと言える。

仮想通貨の5取引所を比較

仮想通貨取引所は、できるだけ複数の口座を持っておくことがおすすめだ。取引所間の価格差を利用した売買(アービトラージ取引)が可能となり、取引所の破たんリスクを抑えることもできる。

ここでは以下5つの取引所を紹介している。

・bitFlyer(ビットフライヤー)
・Zaif(ザイフ)
・Bitbank(ビットバンク)
・QUOINEX(コインエクスチェンジ)
・BTCBOX(BTCボックス)

それぞれの特徴を比較してみよう。

取引所名 bitFlyer Zaif Bitbank QUOINEX BTCBOX
金融庁登録
運営会社 株式会社bitFlyer テックビューロ株式会社 ビットバンク株式会社 QUOINE BTCボックス株式会社
運営形態

取引所
販売所

取引所
販売所
取引所 取引所 取引所
銘柄数 14種 5種
(トークンも5種)
6種 5種 4種
取扱銘柄 BTC
ETH
BCH
MONA
ETC
LTC
LSKなど13銘柄
BTC
ETH
BCH
XEM/NEM
MONA
その他ザイフトークンなど
BTC
ETH
XRP
BCH
LTC
MONA
BTC
ETH
BCH
XRP
QASH
BCH
ETH
BCH
LTC
取引手数料 ビット:0.01~0.15%
アルト:0.2%
ビット:無料
アルト:0.1%
無料 ビット:無料
アルト:0.25%
ビット:0.05%
アルト:0.1%
入金手数料 無料(銀行振込手数料は必要)
出金手数料 550~770円 350~756円 540円 400円 400~750円
最大レバレッジ 2倍 25倍 20倍 25倍 5倍

(BTC=ビットコイン、ETH=イーサリアム、XRP=リップル、XEM/NEM=ネム、BCH=ビットコインキャッシュ、ETC=イーサリアム・クラシック、MONA=モナーコイン、LTC=ライトコイン、LSK=リスク、QASH=キャッシュ。手数料のビットはビットコイン、アルトはその他のコイン)

bitFlyer(ビットフライヤー)――国内最大手の取引所

bitFlyerは、国内最大の取引所として豊富なユーザー数を抱える。2018年2月には、Spreen社が世界で最も高度なセキュリティ体制を持つとしてbitFlyerを1位(※1)に認定。

*※1 Sqreen 社調べ。世界140の仮想通貨取引所を対象に調査。(出典=Spreen社


Zaif(ザイフ)――自動積立など独自サービス目立つ

Zaifは、自動積立サービスなど独自の取り組みが目立つ。仮想通貨資産運用に適した取引所だ。

ビットコインやイーサリアムなど5種類の仮想通貨の他にも、トークンと呼ばれる5種類の銘柄を購入できる。販売所形式にも対応しており、Zaifから直接売り買いが可能。

セキュリティ……2段階認証、SMS認証、マルチシグ、コールドウォレット、セキュリティ対策室

Bitbank(ビットバンク)――リップルの取引量が多い

Bitbankは定期的にキャンペーンを開催しており、期間内であれば取引手数料は一切発生しない。最も低コストで取引できる取引所と言っていいだろう。

Bitbankの特徴はリップルの取引量が多いこと。国内取引所でリップルを買おうとするとスプレッド手数料の高い販売所形式がほとんどだが、Bitbankなら取引所形式でコストを抑えてリップルを入手できる。

セキュリティ……2段階認証、SMS認証、マルチシグ、コールドウォレット、顧客財産の分散管理

QUOINEX(コインエクスチェンジ)――実は取引量が日本一

QUOINEXは、2018年8月20日時点の取引量が日本一を記録。世界では19位だ(同日でbitFlyerは40位)。QUOINEXが独自に発行したQASHという通貨も見逃せない。

セキュリティ……2段階認証、4段階出金プロセス、顧客財産の分散管理、アクセスIPアドレス区別化、コールドウォレット、マルチシグ

BTCBOX(BTCボックス)――アルトコインの手数料が安い

BTCBOXは、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)が0.1%の取引手数料で購入できる点が最大の特徴だ。海外取引所並みの低コストでアルトコインを手に入れられる。

また、セキュリティ対策も徹底。国内取引所の中でも安全性に秀でた取引所と言える。

セキュリティ……2段階認証、SMS認証、SSL対応、コールドウォレット、マルチシグ、24時間監視体制、定期的な棚卸管理

SBIグループなどの動きも今後目が離せない

国内最大手のbitFlyerやZaifは既に認知度も高いが、それを追う形で続々と有望な取引所の出現が後を絶たない。また、仮想通貨市場に参入を発表したYahoo!やSBIグループなどの動きも目が離せないだろう。

文・柳本幸大(フリーライター)

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