FXブロードネットは数あるFX会社の中でも、トップクラスの狭いスプレッドで高い評価を得ている。今回はFXブロードネットのメリット・デメリットや、スプレッド、スワップポイント、自動売買システム「トラッキングトレード」の特徴などを解説する。

目次
1,FXブロードネットの特徴は?
2,FXブロードネットのスプレッドやスワップポイントは?
3,FXブロードネットの4つのメリット
4,FXブロードネットの4つのデメリット
5,FXブロードネットはどんな人におすすめ?

1,FXブロードネットの特徴は?

FXブロードネットは、独自の自動売買システムと取引コストの安さが特徴のFX会社である。
基本情報と特徴を紹介しよう。

自動売買システム「トラッキングトレード」の満足度が高い

FXブロードネットでは、独自の自動売買システム「トラッキングトレード」が用意されている。トラッキングトレードとは、プログラムによる24時間体制の市場価格チェックや自動売買といったメリットがあるシステムで、これを使うことでトレーダーは情報収集やチャートチェックの時間を短縮できる。

この自動売買システムによって、時間がなくてFXをなかなか始められない初心者の人も、気軽に始められるのではないだろうか。

FXブロードネットの基本情報

まずは、FXブロードネットの会社情報とFXサービスの取引ルールを見ていこう。

FXブロードネットの基本情報一覧(2020年10月5日)

会社情報 会社名 株式会社FXブロードネット
設立 1993年9月22日
資本金 3億円
自己資本規制比率 644.0%(2020年8月31日現在)
口座開設数 20万1,366口座(2019年12月末現在)
信託保全 株式会社三井住友銀行への
金銭信託により同社の財産と区分管理
口座 口座開設手数料 無料
口座管理手数料 無料
入出金・振替 入金方法 日本円
クイック入金手数料
(即時入金)
無料
マッチキング入金手数料 有料
出金日数 平日の17時までに
出金を依頼した場合は、
原則として翌日(金融機関の営業日)
から2営業日後まで
出金手数料 無料
クイック入出金
提携金融機関数
8行
ツール PC版取引ツール FXブロードネットTrader
ダウンロード版・ブラウザ版
スマホ版取引ツール FXブロードネット for iPhone
FXブロードネット for iPad
FXブロードネット for Android
FXブロードネット for Tablet
取引 通貨ペアの種類 24通貨ペア
最低取引単位

・ブロードコース
(ブロード1、ブロード20、
ブロード25、ブロード25MC、
ブロード25Sコース)
1ロット=1万通貨
※南アフリカランドは10万通貨

・ブロードライトコース
(ブロード20ライト、ブロード25ライト、
ブロード25ライトMC、
ブロード25ライトSコース)
1ロット=1,000通貨
※南アフリカランドは1万通貨

注文1回当たりの
取引上限

・ブロードコース
100ロット

・ブロードライトコース
300ロット

レバレッジ倍率

・ブロード1コース
評価残高のおおむね1倍のトレードができる

・ブロード20(ブロード20ライト)コース
評価残高のおおむね1~20倍の
トレードができる

ブロード25(ブロード25ライト)コース
評価残高のおおむね1~25倍の
トレードができる

ブロード25MC
(ブロード25ライトMC)コース
評価残高のおおむね1~25倍の
トレードができる

ブロード25S(ブロード25ライトS)コース
評価残高のおおむね1~25倍の
トレードができる

取引手数料 無料
ロスカット手数料 無料
注文方法の種類 成行注文(クイックトレード)・
指値・逆指値・IFD・OCO・IFDO ・
トレール・トラッキングトレード
スリッページ
追加証拠金
入金猶予期限
毎日の値洗いレート に基づき以下より
算出され通貨ペア、
取引コースごとに異なる。
[値洗いレート]×[1ロットあたり数量]
÷[コース最大レバレッジ]
ロスカット
発動水準
コースごとに有効証拠金が取引証拠金の
設定割合を下回ると発動
【ブロード1コース】取引証拠金の 1%
【ブロード20
(ブロード20ライト)コース】
取引証拠金の 8%
【ブロード25
(ブロード25ライト)コース】
取引証拠金の 20%
【ブロード25MC
(ブロード25ライトMC)コース
取引証拠金の 20%
【ブロード25S
(ブロード25ライトS)コース)】
取引証拠金の100%
利益と課税 雑所得
申告分離課税となり一律20.315%
サポート体制 ・メール
・電話での問い合わせ:平日9時~17時
※公式サイトを基に筆者作成

2,FXブロードネットのスプレッドやスワップポイントは?

業界でトップクラスとされるFXブロードネットのスプレッドやスワップポイントについて、詳しく見ていこう。

FXブロードネットのスプレッド 人気通貨ペアは業界トップクラスの狭さ

FXブロードネットは現在、米/ドル円のスプレッドにおいて0.2銭を実現している。ユーロ/米ドルやユーロ/円、豪ドル/円などのスプレッドも、業界でトップクラスだ。

ゼネラルリサーチ株式会社が2018年2月に実施したイメージ調査で「FXサービス取引コスト満足度第1位」に選ばれるなど、スプレッドに関しては実際の利用者からの評判も良い。主要通貨ペア別のスプレッドを、DMM FX・GMOクリック証券FXネオと比較してみよう。

主要通貨ペア別スプレッド一覧表(2020年10月5日)

通貨ペア FXブロードネット DMM FX GMOクリック
証券FX ネオ
USD/JPY(米ドル/円) 0.2銭 0.2銭 0.2銭
EUR/JPY(ユーロ/円) 0.5銭 0.5銭 0.5銭
GBP/JPY(英ポンド/円) 1.0銭 1.0銭 1.0銭
AUD/JPY(豪ドル/円) 0.6銭 0.7銭 0.7銭
NZD/JPY(NZドル/円) 1.3銭 1.2銭 1.2銭
CHF/JPY(スイスフラン/円) 3.8銭 1.7銭 1.8銭
CAD/JPY(カナダドル/円) 4.8銭 1.7銭 1.7銭
EUR/USD(ユーロ/米ドル) 0.5pips 0.4pips 0.4pips
GBP/USD(英ポンド/米ドル) 2.6pips 1.0pips 1.0pips
AUD/USD(豪ドル/米ドル) 1.9pips 0.9pips 0.9pips
NZD/USD(NZドル/米ドル) 2.7pips 1.6pips 1.6pips
USD/CHF(米ドル/スイスフラン) 2.8pips 1.6pips 1.6pips
USD/CAD(米ドル/カナダドル) 3.9pips 1.8pips
EUR/GBP(ユーロ/英ポンド) 2.9pips 1.0pips 1.0pips
EUR/AUD(ユーロ/豪ドル) 6.8pips 1.5pips 1.5pips
EUR/NZD(ユーロ/NZドル) 8.2pips 3.5pips
EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン) 2.8pips 1.8pips 1.8pips
GBP/AUD(英ポンド/豪ドル) 7.6pips 1.6pips 1.6pips
GBP/CHF
(英ポンド/スイスフラン)
6.3pips 2.8pips 2.8pips
AUD/NZD(豪ドル/NZドル) 7.1pips
EUR/CAD(ユーロ/カナダドル) 4.9pips
GBP/NZD(英ポンド/NZドル) 12.1pips
AUD/CHF(豪ドル/スイスフラン) 3.7pips
ZAR/JPY(南アフリカランド/円) 16.4銭 1.0銭 1.0銭
※公式サイトを基に筆者作成(2020年10月5日作成)

主要取扱通貨ペア別のスワップポイント

スワップポイントは、FX会社によって大きく変わる。FXブロードネットではどのような額に設定されているのか、DMM FXと比較してみよう。

FXブロードネット/DMM FX 取扱通貨ペア別のスワップポイント比較表

通貨ペア FXブロードネット DMM FX
買スワップ 売スワップ 買スワップ 売スワップ
USD/JPY
(米ドル/円)
4 -40 7 -10
EUR/JPY
(ユーロ/円)
-35 1 -8 5
GBP/JPY
(英ポンド/円)
1 -36 7 -10
AUD/JPY
(豪ドル/円)
1 -38 0 0
NZD/JPY
(NZドル/円)
1 -37 5 -8
CHF/JPY
(スイスフラン/円)
-28 0 -16 13
CAD/JPY
(カナダドル/円)
1 -36 2 -5
EUR/USD
(ユーロ/米ドル)
-39 5 -22 19
GBP/USD
(英ポンド/米ドル)
-31 0 -8 5
AUD/USD
(豪ドル/米ドル)
2 -34 0 0
NZD/USD
(NZドル/米ドル)
0 -31 1 -4
USD/CHF
(米ドル/スイスフラン)
1 -30 18 -21
USD/CAD
(米ドル/カナダドル)
-16 0 1 -4
EUR/GBP
(ユーロ/英ポンド)
-22 10 -18 15
EUR/AUD
(ユーロ/豪ドル)
-42 20 0 0
EUR/NZD
(ユーロ/NZドル)
-27 3 -19 16
EUR/CHF
(ユーロ/スイスフラン)
5 -45 7 -10
GBP/AUD
(英ポンド/豪ドル)
-26 3 0 0
GBP/CHF
(英ポンド/スイスフラン)
0 -34 20 -23
ZAR/JPY
(南アフリカランド/円)
40 -160 6 -9
※2020年10月5日時点の数値
※公式サイトを基に筆者作成
※FXブロードネットの「ZAR/JPY」は10万通貨単位の値

 

FXブロードネットの主要取扱通貨ペア別スワップポイントはDMM FXに比べると低いが、低すぎるというわけでもない。スプレッドを徹底的に狭くすることで、売買取引で利益を出しやすくすることを重視し、その分スワップポイントがユーザーにとって厳しめに設定されているのだろう。

3,FXブロードネットの3つのメリット

サービス内容は、FX会社によって異なる。FXブロードネットのメリットを見てみよう。

メリット1, 人気の通貨ペアの取引コストの安さ

FXの取引コストには、取引手数料とスプレッドがある。FXブロードネットは取引手数料が無料なので、取引コストはスプレッドのみだ。

収益を積み上げるためには、取引コストの低い会社を選ぶのが得策である。その観点では、業界随一といわれるFXブロードネットの取引コストの安さは、注目すべきメリットといえる。

他社と比較すると、主要通貨ペアのスプレットはおおむね狭く、コスト重視のトレードを意識するならFXブロードネットは有力候補になるはずだ。

メリット2,アプリも高機能でスマホ取引の人にも心強い

FXブロードネットの取引ツールは、多くのデバイスに対応している。中でもスマホ専用のアプリは、iPhone版であればワンタップで発注ができ、11種類のチャートを使える。外出時でも即座に発注できるので、非常に便利だ。

Android版は機能性や操作性に重点を置き、取引画面は非常に見やすく設計されている。

ニュースも24時間入ってくるので、チャンスを逃すことなく取引を楽しめるはずだ。

メリット3,自動売買「トラッキングトレード」を利用できる

独自の自動売買システムである「トラッキングトレード」では、指定した範囲内で自動的にIFDO注文が繰り返される。FXに適した発注戦略を誰もが利用できる仕組みにしたもので、システムがレートの変動を細かく追跡してくれるため、トレーダーが本来自分で行うべき局面の見極めや、発注操作を繰り返すといった時間を短縮することができる。しかもラッキングトレードは、口座を開設した人なら無料で利用できる(取引手数料は別途かかります)。

公式サイトによれば、2014年10月15日から2020年9月30日までに本番口座において設定されたトラッキングトレードの設定ごとの利益実績は83.6%だ。

4,FXブロードネットの4つのデメリット

もちろん、FXブロードネットにもデメリットはある。ここでは、FXブロードネットの主なデメリットを紹介しておこう。

デメリット1,スワップポイントが高くない

前述のとおり、FXブロードネットのスワップポイントは業界のトップ水準ではないので、スワップポイントをメインに利益を出したい人には不向きだ。裏を返せば、長期保有によるインカムゲインではなく、売買でキャピタルゲインを獲得したい人に向いているといえる。

デメリット2,電話サポートの受付時間が限定される

FXブロードネットの電話サポートの受付時間は、平日9時から17時までだ。他社は土曜日も対応しているところもあるので、これはデメリットといえるだろう。

ただし、専用フォームによるメールでの問い合わせは24時間受け付けている。電話サポートが終わってしまった場合は、対応に時間がかかるかもしれないが専用フォームから問い合わせをしてみよう。

デメリット3, 自動売買ツールの利用には手数料がかかる

FXブロードネットでは他のFX会社と同様に、通常の取引であれば手数料は発生せず、利用者が負担するのはスレプッドのみだ。しかし自動売買ツールを利用すると、スプレッド以外にも手数料が発生する。このことは、事前に認識しておいたほうがよいだろう。

手数料はブロードコースで片道200円、ブロードライトコースで片道20円かかる。

デメリット4,高金利通貨の取扱いが少ない

FXブロードネットは、高金利通貨の取扱いが少ない。人気が高いトルコリラやメキシコペソは取り扱っておらず、高金利通貨は南アフリカランドのみである。このような通貨を取引したい場合は、別のFX口座を検討しなくてはならない。

5,FXブロードネットはどんな人におすすめ?

スワップポイントが業界トップクラスではなく、高金利通貨の取扱いも少ないため、FXブロードネットは他社と比べて見劣りしてしまうこともある。特にスワップポイントを目的として口座開設を検討している場合は、最適な選択とはいえない。

一方でブロードライトコースを選択すれば1,000通貨単位で取引ができ、人気の通貨ペア(米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円など)のスプレッドは業界最狭水準だ。少額で取引を始められ、取引コストも抑えられることが最大の魅力だろう。また自動売買システムを使用すれば、自分の時間と労力を節約しながら、資産運用ができる。

「売買で利益を上げたいが、仕事で忙しくて時間がない……」という人は、検討する価値のあるFX会社だ。

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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)
 

近藤真理
監修者・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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