「楽天プレミアムカード」はインビテーション(招待)不要で入会できる、楽天カードの最上位クレジットカード。「楽天ゴールドカード」とは、何が違うのだろうか?ポイント還元率や獲得数のシミュレーション、付帯保険や空港ラウンジ優待などメリットやデメリットを詳しく解説していこう。

目次
1,「楽天プレミアムカード」の基本スペックと審査基準
2,「楽天プレミアムカード」のポイントサービス、還元率
3,還元率・ポイント付与数をアップする7つの方法
4,「楽天プレミアムカード」の獲得ポイントシミュレーション
5,「楽天ゴールドカード」とどちらがお得?損益分岐点を紹介
6,「楽天プレミアムカード」の4つのメリット
7,「楽天プレミアムカード」の2つのデメリット
8,「楽天プレミアムカード」はどんな人におすすめ?

1,「楽天プレミアムカード」の基本スペックと審査基準――プラチナランクに近いスペック

「楽天ゴールドカード」と「楽天ブラックカード」の間のランクにあたるカードが「楽天プレミアムカード」だ。

楽天ブラックカードは実質的にはプラチナランクなので、このカードはゴールドカードとプラチナカードの中間ということになるが、世界1,300ヵ所の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」のサービスが付帯するなど、プラチナランク相当のサービスも一部含まれる。

具体的なメリットを見ていく前に、まずは基本スペックを確認しよう。

「楽天プレミアムカード」の基本スペック……4つの国際ブランドから選べる

国際ブランド VISA
Mastercard
JCB
アメリカン・エキスプレス
年会費 1万1,000円(税込)
ポイントサービス 楽天ポイント
通常ポイント還元率 1%
ポイント交換対象 楽天グループのサービスの支払いに充当
楽天Edy
ANAマイル
空港ラウンジサービス 国内主要32空港+海外2空港
プライオリティ・パス
(世界1,300以上の空港ラウンジを利用できる)
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内旅行傷害保険(自動付帯)
ショッピング保険(利用付帯)
追加カード 家族カード
ETCカード
電子マネー 楽天Edy

審査基準・審査難易度……年収250万円でも可能性あり

審査基準は公開されていないが、ネットの口コミ情報から推測すると、年収については250万円以上、20代なら年収200万円でも審査を通過することがあるようだ。勤続年数については、一般的に最低でも1年以上、できれば3年以上が望ましいとされている。

ただし、過去にクレジットカードやカードローン、携帯電話端末の分割払いなどの支払い・返済で延滞したことがあればクレジットヒストリーに傷が付くため、審査通過は難しくなる。

2,「楽天プレミアムカード」のポイントサービス、還元率――楽天市場なら常時5%還元

次に、「楽天プレミアムカード」の最大の特徴であるポイントサービス、還元率を詳しく紹介する。「楽天ポイント」は、どのくらい貯まるのだろうか?

貯まるポイントと還元率……還元率は1%で「楽天ポイント」が貯まる

貯まるポイントは「楽天ポイント」で、クレジット支払い100円ごとに1ポイント(1円相当)が貯まる。ポイント還元率は1%だ。

有効期限は、最後にポイントを獲得した月を含めた1年間。有効期間内に一度でもポイントを獲得すれば、所有するすべての通常ポイントの有効期限が延長される。カードを年に1回以上利用するなら、実質的に無期限と考えていいだろう。

注意しておきたいのは、「楽天ポイント」には通常ポイントと期間限定ポイントがあることだ。期間限定ポイントは、キャンペーンや楽天カードの特典として付与される。これは、その名のとおり有効期限が短いポイントだ。

ポイントの交換対象……楽天グループでの利用がメインに

ポイントは楽天市場をはじめとする楽天グループの各サービスで支払いに利用できるほか、楽天ポイントカード加盟店でも支払いに使える。また、スマホ決済「楽天ペイ」や電子マネー「楽天Edy」を経由して対象店舗での支払いにも使える。いずれも、1ポイント→1円相当として利用することになる。

「楽天ポイント」の用途をいくつか紹介しよう。

サービス・店舗名 サービス内容
楽天市場 ネットショッピングの支払いに充当
ふるさと納税 楽天市場内でのふるさと納税に充当
楽天トラベル 旅行の支払いに充当
楽天ブックス 本の代金に充当
楽天デリバリー 宅配ピザなどの支払いに充当
ラクマ ネットフリマの支払いに充当
楽天西友ネットスーパー 買い物の支払いに充当
楽天toto totoの購入代金に充当
楽天宝くじ 宝くじの購入代金に充当
楽天証券 金融商品購入に充当
楽天Edy 電子マネー「楽天Edy」に交換
楽天ペイ 決済時、自動的にポイントを使う設定ができる
楽天ポイントカード加盟店 加盟店での支払いに充当

この他、「楽天ポイント」はANAマイルに交換することもできる。交換レートは2ポイント→1マイルで、50ポイント以上2ポイント単位で交換できる。

通常ポイントと期間限定ポイントがある場合、期限が近いものから自動的に使われる。「楽天ペイ」を含め、楽天グループのサービス・楽天ポイント加盟店では「期間限定ポイント」も問題なく使える。

しかし、楽天EdyやANAマイルへの交換など利用対象によっては、期間限定ポイントを使えないことがあるので注意が必要だ。

3,還元率・ポイント付与数をアップする7つの方法……楽天グループの利用で圧倒的にポイントが貯まる

楽天カード発行のクレジットカードは、楽天グループのサービスを利用するとポイントアップする仕組みになっており、「楽天プレミアムカード」も例外ではない。還元率を高める7つの方法を見ていこう。

・方法1,楽天市場の利用で還元率5%に

「楽天プレミアムカード」を楽天市場で使う、ポイント還元率が5%になる。内訳は、以下のとおりだ。

ポイントの内訳 ポイント還元率 月間付与上限 備考
楽天市場利用ポイント 1% なし
楽天カード利用
通常ポイント
1% なし
楽天カード利用
特典ポイント
1% 合計1万5,000P 期間限定ポイント
楽天プレミアムカード
利用特典ポイント
2%

なお「楽天カード利用特典ポイント」と「楽天プレミアムカード利用特典ポイント」は、月間付与上限がある期間限定ポイントだ。それを差し引いても、合計5%の還元率というのは大きなメリットだ。

・方法2,誕生月の楽天市場利用はポイント1%加算

会員の誕生月に楽天市場と楽天ブックスでカードを利用すると、1%分のポイントが加算される(本会員のみ)。楽天市場では合計6%の還元率になるので、高額な買い物はなるべく誕生月に行うのが賢い。

・方法3,ライフスタイルに合わせて楽天グループの「選べるサービス」でよりお得に!

「楽天プレミアムカード」には、「選べるサービス」という仕組みがある。これは、3つのコースから1つ選ぶと、各コースで対象となっている楽天グループのサービスでポイントアップが適用されるというもの。各コースの内容は、以下のとおり。

コース名 優待内容
楽天市場コース 毎週火曜日・木曜日に楽天市場で買い物をすると
通常ポイント1%分が加算される
トラベルコース 楽天トラベルでオンラインカード決済すると
通常ポイント1%分が加算される
エンタメコース Rakuten TV、楽天ブックスでカードを利用すると
通常ポイント1%分が加算される

「楽天市場コース」を選択した場合、火曜・木曜の利用ならポイント還元率は合計6%になり、それが誕生月なら7%になるということだ。

「トラベルコース」には、空港・自宅間の手荷物宅配が無料になるクーポンや、国内宿泊の優待サービスが付帯する。

明細を確認し、自身が何にお金を使うことが多いかを把握した上で、マッチするコースを選択すれば、効率的にポイントアップを狙えるだろう。なお、どのコースも月額付与上限は1万ポイントなので注意してほしい。

・方法4,楽天ポイントカード加盟店でポイント2重取り!

「楽天プレミアムカード」を含め、楽天カード発行のクレジットカードは楽天ポイントカード機能も備えている。楽天ポイントカード加盟店ではカードを提示するだけでも、店舗ごとに設定された付与率でポイントが貯まる。さらに、クレジット払いならクレジット利用ポイントも貯まるので、いわゆる「ポイント2重取り」ができる。

各加盟店でクレジット払いした場合の還元率は、以下のとおりだ(一部抜粋)。

店舗名 倍率
マクドナルド 2倍
ミスタードーナツ
ロイヤルホスト
長崎ちゃんぽん リンガーハット
大戸屋
デイリーヤマザキ
吉野家 1.5%
ほっかほっか亭
くら寿司
すき家
ココス
ファミリーマート
サンドラッグ
ダイコクドラッグ
アルペン
スポーツデポ
ジュンク堂書店
アリさんマークの引越社 5%(月~木は9%)
出光サービスステーション 2Lにつき1ポイント+1%

マクドナルドやファミリーマート、ドラッグストアなど日常的に使うお店が揃っているので、楽天ポイントカード加盟店を意識するだけでも、ポイントの貯まり方はぐっと高まるだろう。加盟店の中には、ポイントが貯まるがポイントの利用はできない店舗も一部あるので注意したい。

・方法5,楽天カード優待店でもポイント倍付け

楽天カードには、「楽天ポイント加盟店」の他に「優待店」というものがある。優待店でクレジットカードを使うことでも、ポイントが倍付けになる。その一部を抜粋して紹介する。

店舗名 ポイント倍付け率
ドラッグイレブン 3倍
Menicon Miru
大丸・松坂屋 2倍
近鉄百貨店
ハート引越センター
庄や
鳥貴族
快活CLUB
得タク
てもみん
ENEOSサービスステーション 1.5倍

・方法6,SPUを活用してさらにポイントアップ

「楽天ポイント」には、SPU(スーパーポイントアッププログラム)というものもある。これは、楽天銀行などの楽天グループを利用することでポイントアップになる仕組みだ。

その一つに、楽天カードの引落口座を楽天銀行に設定した上で楽天市場を利用すると、クレジットカード利用分に1%分の期間限定ポイントが加算されるという特典がある。楽天銀行を引落口座とした「楽天プレミアムカード」で「楽天市場コース」を選ぶと、楽天市場では常時合計7%、誕生月なら8%の還元率になる。

その他、楽天市場を利用するときにスマホの「楽天市場アプリ」を使うと、さらに0.5%分の期間限定ポイントが加算されるので、楽天市場での買い物では常時7.5%の還元率になる。簡単にポイントアップを図れるので、積極的に利用したいところだ。

・方法7,各種キャンペーンを活用する

楽天市場をはじめとする楽天グループの各サービスと楽天カードは、常時さまざまな形でポイント倍付けキャンペーンを実施している。これを活用すると、エントリーするだけでさらなるポイントアップを図ることができる。

4,「楽天プレミアムカード」の獲得ポイントシミュレーション――実質還元率約2%に!

これらのポイントアップの方法を活用した場合、年間の獲得ポイントは実際どれくらいになるのかシミュレーションしてみよう。条件は、以下のとおりとする。

・年間クレジット利用額200万円

  • うち楽天市場利用額:月間2万円=年間24万円(「楽天アプリ」利用)
  • うち楽天トラベル利用額:年間30万円(「トラベルコース」適用)

・引落口座は楽天銀行

この条件の場合、年間獲得ポイントの内訳は以下のようになる。

ポイント付与対象 対象金額 ポイント還元率 獲得ポイント数
年間クレジット利用 200万円 1% 2万P
楽天市場利用分 24万円 4% 9,600P
「お誕生月サービス」適用分 2万円 1% 200P
「楽天アプリ」利用特典適用分 24万円 0.5% 1,200P
楽天銀行利用特典適用分 24万円 1% 2,400P
楽天トラベル利用分 30万円 1% 3,000P
「トラベルコース」適用分 30万円 1% 3,000P
合計 3万9,400P

200万円の利用で、3万9,400ポイント(3万9,400相当)を獲得できることになる。ポイント還元率換算では1.97%、約2%だ。これは、超高還元率カードと言える水準である。

5,「楽天プレミアムカード」と「楽天ゴールドカード」どちらがお得?――楽天市場月間利用額6万1,111円が目安

クレジットカードを持つメリットはポイント還元だけではないが、「楽天プレミアムカード」を検討する際、ポイント加算分で年会費の元が取れるかどうかは気になるところだ。ここでは、ワンランク下の「楽天ゴールドカード」と比較して、損益分岐点を試算してみよう。

楽天グループや楽天ポイントカード加盟店以外の利用分に関しては、どちらのカードもクレジット利用のポイント還元率は1%なので、ここでは楽天市場の利用分のみで考えてみよう。

・年会費の差額と損益分岐点は8,800円

年会費は「楽天ゴールドカード」が2,200円(税込)、「楽天プレミアムカード」が1万1,000円(税込)なので、差額は8,800円。したがって、楽天市場で8,800円相当のポイントを獲得できる利用金額が、損益分岐点となる。

・プレミアムとゴールドの還元率の違いは何?

実は楽天市場利用分に関しては、「楽天ゴールドカード」の還元率は「楽天プレミアムカード」と同じく常時5%だ。異なるのは、後者では「楽天市場コース」を選ぶと1%分がプラスされることと、誕生月にも1%分がプラスされることだ。

そこで、「楽天プレミアムカード」ではそのメリットを生かすために「楽天市場コース」を選択し、楽天市場における年間利用額の20%を誕生月にまとめるとする。

・ポイント還元率の差は1.2%

上記の条件設定で各カードの楽天市場におけるポイント還元率を比較すると、以下のようになる。なお誕生月のポイントアップ分は、その月に年間利用額の20%を集約するとして年間の平均還元率を算出した。

楽天プレミアムカード 楽天ゴールドカード
楽天市場利用ポイント 1% 1%
楽天カード利用通常ポイント 1% 1%
楽天カード利用特典ポイント 1% 1%
楽天プレミアムカード/
楽天ゴールドカード利用特典ポイント
2% 2%
「楽天市場コース」適用分 1%
「お誕生月サービス」
適用分(年間に換算)
0.2%
合計 6.2% 5%

ポイント還元率の差は、1.2%ということになる。

・損益分岐点は年間73万4,000円ほど!月換算で約6万2,000円

年会費の差額8,800円と1.2%分のポイントが等しくなるのは、約73万3,333円。つまり、楽天市場の年間利用額がその金額を超えると、「楽天プレミアムカード」のほうがポイント還元率の点でお得ということになる。月間では約6万1,111円だ。

楽天市場の利用がこの金額に満たない人は、「楽天ゴールドカード」も候補に入れるといいだろう。ただし、「楽天プレミアムカード」には世界の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」や充実した旅行傷害保険といった「楽天ゴールドカード」にはないメリットがあるため、ポイント還元率だけでは判断できない。

次に、ポイント還元率以外の「楽天プレミアムカード」のメリットを紹介しよう。

6,「楽天プレミアムカード」の4つのメリット――世界の空港ラウンジ無料利用、最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険など

このカードを検討している人の多くはポイント還元率に注目していると思うが、それ以外にも際立った4つのメリットがある。

メリット1,世界1,300ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる……国内空港ラウンジサービスも

「楽天プレミアムカード」会員は世界148ヵ国、600を超える都市にある1,300ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティ・パス」のプレステージ会員と同等のサービスを受けられる。ラウンジに関しては、同伴者も1名1回3,000円(税別)で利用できる。

「プライオリティ・パス」のプレステージ会員の年会費が通常429米ドルであることを考えると、これだけでカード年会費の元が取れることになる。

この他に楽天カードのサービスとして、国内32空港と海外2空港(ハワイ・ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港、韓国の仁川空港)の空港ラウンジも無料で利用できる。国内の対象空港は以下のとおりだ。

新千歳空港 函館空港 旭川空港 青森空港
秋田空港 仙台国際空港 新潟空港 富山空港
小松空港 成田国際空港 羽田空港
(国内線)
富士山
静岡空港
中部国際空港
セントレア
関西国際空港 神戸空港 伊丹空港
岡山空港 米子鬼太郎空港 広島空港 出雲縁結び空港
山口宇部空港 高松空港 徳島
阿波おどり空港
松山空港
北九州空港 福岡空港 大分空港 長崎空港
阿蘇
くまもと空港
宮崎
ブーゲンビリア空港
鹿児島空港 那覇空港

これに対し、「楽天ゴールドカード」では国内空港ラウンジ、仁川とハワイの海外空港ラウンジが年2回まで無料で利用できる。旅行によく行く人は「楽天プレミアムカード」のほうがお得感があるだろう。

メリット2,楽天市場で送料が実質無料となる「楽天プレミアム」が1年間適用……通常年会費3,900円(税込)のサービスが無料に

カード入会から1年間限定で「楽天プレミアム」が無料で適用される。「楽天プレミアム」とは通常3,900円(税込)の年会費がかかるサービスで、以下の3つの特典を受けられる。

サービス概要 内容
送料分ポイント還元 楽天市場の利用における送料分相当が
ポイントで還元される(一部対象外商品あり)。
送料無料商品の場合はポイントが2倍に。
2,000円以上の購入時に毎月10回まで適用される
楽天グループ優待 楽天トラベル、楽天ブックス、
楽天TVでポイントが2倍に
会員限定クーポン 楽天プレミアム会員限定のお得なクーポンが提供される

楽天市場をよく利用する人にとって、送料は無視できないコストだ。それが1年間実質無料になるのは、「楽天ゴールドカード」にはない魅力と言える。

なお、1年経過後は有料になる。1年間無料で利用してみて「楽天プレミアム」の年会費3,900円以上のメリットを感じたら、年会費を支払って利用継続するといいだろう。このトライアルを無料でできるのは、大きなメリットだ。

メリット3,最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険、年間300万円限度のショッピング保険が付帯

「楽天プレミアムカード」には、海外・国内旅行傷害保険とショッピング保険(動産総合保険)が付帯する。

・旅行傷害保険は最高5,000万円が自動付帯

旅行傷害保険は海外・国内ともに最高5,000万円の補償で、旅行代金のカード払いの有無にかかわらず適用される自動付帯だ。

ただし、海外では「傷害死亡・後遺障害」の内訳が「自動付帯分4,000万円、利用付帯分1,000万円」となっているため、旅行代金をカードで支払っていない場合は最高4,000万円となる。

保険内容の詳細は、以下のとおり。

海外旅行傷害保険(自動付帯)

補償内容 保険金額
傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円
※自動付帯分4,000万円、利用付帯分1,000万円
傷害治療費用 300万円
疾病治療費用 300万円
賠償責任 3,000万円
携行品損害
※1点または1対あたり
10万円限度、免責金額3,000円
50万円
※ 自動付帯分30万円、利用付帯分20万円
救援者費用 200万円

国内旅行傷害保険(自動付帯)

保険金の種類 保険金額
傷害死亡保険金 5,000万円
傷害後遺障害保険金 最高5,000万円
入院保険金(※) 日額 5,000円
手術保険金(※) 入院保険金日額の10倍または5倍
通院保険金(※) 日額3,000円
(※)事故発生日を含め6日経過後になお入院・通院の状態にある場合に限る

一方「楽天ゴールドカード」で付帯するのは、最高2,000万円の海外旅行傷害保険のみ。こちらは利用付帯なので、海外旅行の機会が多い人は「楽天プレミアムカード」のほうが安心だ。

・動産総合保険(ショッピング保険)

カードで購入した商品(1個1組1万円以上の商品)が破損・盗難・火災など偶然の事故により損害をこうむった場合の保険。商品購入日から90日以内に、年間300万円を限度として補償される(自己負担額:1回の事故につき3,000円)。

「付帯保険」ではないが、楽天カード独自の補償サービスとして「商品未着あんしん制度」というものもある。これは、楽天市場の利用において商品が届いていないにも関わらず店舗側と連絡が取れなくなった場合、調査の上で請求を取り消ししてくれるというものだ。

メリット4,各種トラベルサービスを利用できる……ハワイに2ヵ所の専用ラウンジ

こちらは「楽天ゴールドカード」を含めた楽天カード共通の特典で、海外旅行で便利な各種サービスを受けることができる。主なサービスは以下のとおり。

サービス名 内容
トラベルデスク 世界38拠点の現地デスクで、パスポートやカードの紛失など
緊急時対応のほか、現地観光情報の紹介、
レストランやオプショナルツアーの予約などに対応
Wi-Fiレンタル優待 海外用ポケットWi-Fiが20%オフ
海外レンタカー優待 ハーツレンタカーが事前予約割引料金よりさらに10%オフ
手荷物宅配優待 空港-指定場所間の宅配料金が最大300円オフ
防寒具一時預かり
サービス優待
1着10%オフ
楽天カード
ワイキキラウンジ
「Tギャラリア ハワイ by DFS」
にある専用ラウンジを無料で利用できる
楽天カード
アラモアナラウンジ
「アラモアナセンター」にある
専用ラウンジを無料で利用できる

グループ内に「楽天トラベル」を持つだけあって、海外旅行系のサービスが充実している。

7,「楽天プレミアムカード」の2つのデメリット――年会費相当のメリットを得られない人も

クレジットカードを申し込む際は、デメリットも確認しておきたい。特に「楽天プレミアムカード」のように年会費がかかるカードなら、より慎重に検討すべきだ。

デメリット1,特典・サービスはあまり充実していない

「プライオリティ・パス」を含む空港ラウンジサービスを除けば、その他のトラベルサービスは一般カードにあたる年会費無料の「楽天カード」でも利用できるものだ。そのため、海外旅行にあまり行かない人や、空港ラウンジを利用しない人にとっては、特典・サービスが特に充実したカードとは言えない。

デメリット2,年会費が比較的高い

デメリット1にも関係するが、特典・サービスの内容からすると年会費が比較的高く感じられるかもしれない。

楽天市場など楽天グループのサービスをよく利用する人なら年会費の元を取りやすいが、その場合でも、利用の仕方によっては「楽天ゴールドカード」のほうがお得というケースもあるだろう。

8,「楽天プレミアムカード」はどんな人におすすめ?「楽天経済圏」での支払いが多いなら

「楽天経済圏」における消費の多い人なら、「楽天プレミアムカード」は間違いなくお得なクレジットカードと言える。

「楽天ゴールドカード」とどちらを選ぶか迷っているなら、海外旅行の頻度と楽天市場などの利用額で判断すればいい。海外旅行が多く、空港ラウンジの利用を希望しており、かつ楽天市場など楽天グループの年間利用額が多いなら「楽天プレミアムカード」を選ぶべきだ。

また楽天系のカードは「楽天プレミアムカード」が申し込み可能な最上位で、この上のグレードに招待制の「楽天ブラックカード」が存在する。このブラックカードのインビテーションをもらうためには「楽天プレミアムカード」でクレヒスを積んでいくことが条件とされていることから、「楽天ブラックカード」を狙っている人にとっては第一候補となりそうだ。

加えて1万円前後の年会費で「プライオリティ・パス」のサービスが付帯するクレジットカードは少ないので、このカードよりも年会費が高い「プライオリティ・パス」付帯のクレジットカードからの乗り換え候補としても検討したい。

執筆・モリソウイチロウ

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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