クレジットカード番号の見方や意味――16桁の法則、会社識別番号、悪用されないための仕組みなど

2020.2.25
FINANCE
(写真=79photo Studio/Shutterstock.com)
(写真=79photo Studio/Shutterstock.com)
クレジットカードの券面にある14~16桁のカード番号。この番号は一定の法則に基づいて決められている。今回はクレジットカード情報の中でも、国際基準によって定められた重要なカード番号について、セキュリティにも関係するその秘密に迫ってみよう。
 
目次
1,クレジットカードの券面の番号の記されていること
2,クレジットカードの裏面にある番号は?
3,クレジットカード番号の法則 桁数、1桁目、最後の桁に注目
4,カード券面に関する最近の動きは?

1,クレジットカードの券面にある番号には何が記されているか

クレジットカードの券面を見ると、さまざまな文字や数字、ロゴなどが記され、それがどのような機能を持つカードなのかを示している。まず、表面で目立つのは
  • カード名
  • カードの国際ブランドのロゴ(Visa、MasterCard、JCBなど)
  • カード番号
  • カード名義人のローマ字表記
  • カード有効期限
有効期限は多くの場合「月/年」の順番で記され、たとえば、2020年3月までなら「03/20」という表記になる。ネットショッピングなどで有効期限を入力する場合、このカードの表記順に合わせることが多いので間違えないようにしたい。

そのほか、電子マネー機能やポイントカード機能が付帯していればそれを示すロゴも、キャッシュカード一体型では銀行口座番号も記されている。

カード番号、名前、有効期限はエンボス(凹凸)加工で印字されているが、これはかつて、店舗でクレジットカード利用するときに、エンボス加工部分を紙に転写していたため。最近は転写することはほとんどなくなり、カード面に凹凸のないエンボスレスカードも普及しつつある。

2,クレジットカードの裏面にある番号はセキュリティコード

カードの裏面には、3桁のセキュリティコードが印字されている(アメックスはカードの表面に4桁のセキュリティコードを印字)。セキュリティコードとは、ネットショッピングのときにカードの現物が手元にあることを証明するために、カード番号や有効期限とは別に入力を求められる数字のことだ。

この番号はネットショッピングの拡大を背景に導入された。ネット上の決済ではサインを求められることもないため、クレジットカード番号が盗まれてしまえば、悪用される可能性がある。ネット上のセキュリティレベル向上させ、悪用を防ぐ仕組みだ。

また、クレジットカードにポイントカード機能や電子マネー機能が付帯している場合、それらの番号やバーコードもウラ面に印字されていることがある。

3,カード番号の法則 先頭6桁がカード種類、7桁目以降が会員個別番号

このように重要な情報が記されているクレジットカードだが、とりわけ大切なのがカード番号だ。この番号にはある規則があり、まったくランダムに割り振られているわけではない。

桁数はブランドごとに16桁、15桁、14桁

日本で発行されているクレジットカードの多くはカード番号が16桁だが、アメックスは15桁、ダイナースクラブは14桁。カード番号は数個ごとに区切られており、
  • Visa、MasterCard、JCBは「4・4・4・4」=16桁
  • アメックスは「4・6・5」=15桁
  • ダイナースクラブは「4・6・4」=14桁
となっている。桁数や区切り方は違っていても、番号の付け方はいずれも「ISO/IEC 7812」と言う国際規格に準拠しており、先頭から6桁でカードの発行会社や具体的な種類が分かるようになっている。

つまり、同じ種類のカードなら先頭から6桁までは同じで、7桁目以降が会員個別の口座番号となる。なお、最後の数字はチェックデジットと呼ばれるものだ。

1桁目は主要産業識別子――発行会社の業態が分かる

先頭から6桁は「BIN(銀行識別番号)」または「IIN(発行者識別番号)」と呼ばれており、中でも先頭の1桁目は「MII:主要産業識別子」となっている。これはカード発行会社の産業分類によって数字が異なる。

<MIIによる産業分類>
番号数 産業
0 ISO予約値
1 航空
2 航空、その他
3 旅行・娯楽、銀行・金融
4 銀行・金融
5 銀行・金融
6 銀行・運送
7 石油、その他
8 医療、通信、ヘルスケア、その他
9 国別に割当
まず、ISO予約値と定義されているのが「0」、空港関連と定義されているのが「1」と「2」。

金融関連と定義されている、先頭が「3」「4」「5」のクレジットカードは数多く発行されている。たとえば、JCB、アメックス、ダイナースクラブカードはT&E関連と定義され、先頭が「3」。Visaは「4」、MasterCardは「5」で、銀行・銀行関連とされている。以下に、クレジットカードのBIN(IIN)の一例を示そう。

《「3」から始まるBIN(IIN)》
3528-24 SAISON郵貯 JCB
3540-23 JCBコーポレート一般
3541-01 JCB GOLD プロパー
3691-16 Diners 一般
3695-63 Diners コーポレート
3761-04 AMEX
3761-07 AMEX GOLD

《「4」から始まるBIN(IIN)》
4205-23 AEON-VISA
4297-69 楽天カード VISA
4980-03 三井住友カード(旧クラシックカード)

《「5」から始まるBIN(IIN)》
5252-15 SAISON-MASTER
5302-30 三井住友カード ゴールド
5436-16 アコム-Master

「6」は金融・銀行関連のほか運輸分野として定義されており、イオンプロパーカードや高島屋ゴールドカード、伊勢丹 アイカードなどがこれに当たる。そして石油関連と定義されている「7」は、クレジットカードではなく主にETCカードに割り当てられている。

また、ヘルスケアや医療、通信関係に定義されている「8」、国ごとに割り当て可能とされている「9」に関しては、一部ETCカードに割り当てられているが、メジャーなカードにはあまり見られないようだ。

カード番号の最後の桁はチェックデジット――入力ミスをチェックするための数字

カード番号の最後の桁はいずれのカードでも、番号の入力ミスなどを検知するための数字「チェックデジット」となっている。入力したカード番号の入力ミスがあれば、チェックデジットと照らし合わせて、それが判明する仕組みだ。

チェックデジットで入力ミスが100%判明するわけではないが、ミスを避けられる可能性が高くなるのは確かだ。また、実際の決済に至るにはさらに名前、有効期限、セキュリティコード(実店舗ではサインか暗証番号)などがカード情報と一致しなければならないため、入力間違いが原因で他人のカード番号で決済してしまうことはありえない。

カード番号をはじめ、カード券面にはセキュリティを守るためのさまざまな工夫がなされているということだ。
 

4,カード券面に関する最近の動きは? 

サブスクリプションサービスなど、ネットショッピングの形態も多様化し、ますます普及していく中で、現在クレジットカードに何より求められるのはセキュリティ面の向上となる。

その一貫として、カード券面に情報を載せない動きが見られる。

すでに、三井住友VISAカードで券面にカード番号と有効期限のないものが発行されている。またクレディセゾンも「番号レスプラスチックカード」の発行を決定した。これはスマートフォンアプリ上でバーチャルカードを発行した場合、希望する人にはカード番号、有効期限、セキュリティコードを表示しないプラスチックカードが発行されというものだ。キャッシュレス決済の普及に伴いセキュリティ面の強化が求められる中、こうした動きは今後、ほかのクレジットカードでも進んでいくだろう。

自分の使っているカードの番号にはどのよう意味があるか、キャッシュレス決済のセキュリティ動向はどうなっているのか。決済手段が多様化する現在では、これらを知り、より安全に利用するための意識を高めていくことが必要になってくるだろう。
文・モリソウイチロウ(ライター)
 

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