※画像はイメージです。実の子ではありません(笑)

以前に、【TRY企画】「週2リモート勤務」を始めて2ヶ月経って思うこと ── 在宅系パパの毎日を書いて以来、いろんな方とリモートワーク(主に在宅勤務)について話をする機会が増えました。

そんな中、1つのテーマとして上がってきたのが「『育休代わり』としてのリモートワーク」です。

そんな日々 「子育て世帯」こそメリットが多いと感じるリモートワークの活用について、今回は男性の子育て・育休との兼ね合いの中での可能性を探っていきたいと思います!

まずは知っておきたい「育休の種類」

そもそも育休には種類があるのをご存知でしたか?

▼パターン1:育児に100%時間を使う

「育休」と聞いてまずイメージしやすいこちらの例。育休の取得期間中は仕事から離れ、家事や育児に100%専念するかたちです。

▼パターン2:育児と並行して月80時間まで仕事をする

意外と知られていない(?)のがこちら。

育児休業法では、育休中に月80時間まで仕事をすることが認められています。そのため、育休取得中であっても、会議や打ち合わせなど、日数や時間を限定して最低限の仕事だけは継続して行っていくという方法があります。 

【参考】育児と仕事はゼロかイチかじゃない。育休中もちょっと働く「半育休」やってみませんか? ── 橋本 吉央

またそれぞれ、育児休業期間中の収入イメージは以下の通りになります。


育児休業中のテレワーク 休業開始時賃金月額が30万円の場合の例より(画像=Fledge)

月に80時間以内の範囲で仕事も行うパターン2では、育児給付金と勤務先からの短時間労働による賃金を合わせると休業前の約80%が受け取れることになります。 

こちらであれば、働き手にとっても会社にとっても比較的選びやすい選択肢かも知れませんね!

参考:あなたはいくらもらえる?気になる!知っておきたい!産休・育休に関するマネー事情

男性の育休取得率は「2.65%」という事実

さて、ここからが本題です。男性の育休取得については、各所で度々議論が起こっていますが、依然としてその取得率の低さが指摘されています。

厚生労働省によれば、2015年度の男性の育休取得率はなんと2.65%とのことです!

厚生労働省は26日、雇用均等基本調査で2015年度の男性の育児休業取得率は2.65%だったと発表した。比較可能な1996年度の調査以来過去最高だった。理髪店などを指す生活関連サービス業で男性の取得率の伸びが目立った。

(男性の育児休業取得率、過去最高の2.65% 15年度調査 より)

もちろん、国全体としての方向性としては、基本的にこの数字を伸ばしていくべきなのは間違いないですし、そうすべきだと思いますが、ではすぐに劇的に改善するのかと言われれば・・・なかなか一筋縄には行かないという印象があります。

ではどうしたらいいか、そこで率先すべきなのが、冒頭でも述べたリモートワーク(在宅勤務)の推進、つまり育休代わりとしてのリモートワークです!

育休代わりとしてのリモート勤務で家庭に貢献

以前に、Fledgeの読者の方から「TRY企画の週2リモート勤務」の記事に関してこんなフィードをいただきました。

初めまして。興味深い記事で楽しく読ませて頂きました!
二人目産後、主人が育休代わりとして
2週間ですが、リモートワークをやってくれました。
本当に本当に助かり、良い思い出になりました!産後に限らず、状況で採り入れられるようになることを願います!
(略)
バランスが難しいですが、家族としては嬉しい働き方のひとつだなと思いました。

そうなんです!いろいろな事情によって育休が取得できないという現状、97%以上という大多数の男性陣にとっては、仮に育休の取得が難しい場合であっても、リモートワークによって在宅で仕事をすることができれば、奥さん一人にかかる負担もかなりの部分で軽減することができます。

特にフリーランスの方であれば、そもそも育児給付金が出ないため事実上「育休は無い」と考えていいわけですが、それでも現実問題として子育てに時間を割く必要がありますし、会社員の方であっても経済的に育休を取るのが難しい家庭もあるかと思います。

そういう意味でも、育休代わりとして「自宅でのリモート勤務」に切り替えることができれば、奥さんの産後の体調不良や、子育て中のちょっとした「今、ちょっと助けて欲しい!」ということにも対応でき、夫婦間によるストレスも大幅に緩和されるはずです。

家族も喜ぶ?理想的な働き方とは

家族構成や周辺環境など、家族の数だけ事情は異なりますし、それに合わせて「理想的な働き方」も変わってきます。

その中でも言えることは、育休を取るか取らないかといった0か100の議論ではなく、その中間であったり、また別の方法であったり、状況に合わせて働き方を細かくチューニングしていくという発想を持つことが重要だということです。

今回は特に男性の育休取得、そしてそれが難しい場合での「リモートワーク」について述べてきました。今は昔と比べてみても、思った以上にいろいろな選択肢が考えられる時代です。より自分らしく、そして家族も喜ぶ働き方に少しでも多くの人が出会える社会になれば嬉しく思います。

文・たくみこうたろう/提供元・Fledge

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