職種別+独立・副業に使える 厳選お勧め資格

2019.9.7
BUSINESS
(画像=THE21オンラインより)
(画像=THE21オンラインより)

資格は時代を映す鏡、先駆者になれるチャンス

今は、資格を取ればすぐに儲かるという時代ではありません。とはいえ、資格は様々な場面で活かすことができます。勉強したことが仕事の役に立ったり、資格を箔づけやキャラづけに利用したりすることもできます。

大事なことは、活かし方を考えたうえで資格を取ることです。

新しい分野の資格に挑戦し、その分野での先駆者になることは、今の時代ならではの資格の活かし方と言えるでしょう。資格は「時代を映す鏡」ですから、新しい制度や技術が生まれると、それに対応する資格が新設されるという現象が起きています。

例えば、マイナンバー制度に対応した「マイナンバー実務検定」や、3Dプリンターやドローンなど新技術に関する検定が誕生しています。こうした新しい資格に挑戦して、他者に先駆けるだけで、その分野の専門家として活躍する道が拓ひらける可能性があります。

自分の仕事に直結する資格だけでなく、自分の仕事や業界とは関係のない資格に挑戦してみるのもいいでしょう。

取引先やパートナーの業界に関連する資格の勉強を通して、業界知識を学んでおけば、交渉ごとを有利に進めることができます。

例えば、IT業務を外注する際に、ITに関する知識があれば、見積もり価格の妥当性を判断できますし、発注作業もスムーズに進められるでしょう。

また、資格やスキルは、組み合わせ次第で新たな価値を生み出すことがあります。現在の仕事と直接関係しない分野の資格にあえて挑戦することで、

「うちの業界ではこれが常識だけど、他では違うのか」と自分の仕事を客観視したり、「この業界のやり方をうちの業界に持ち込んだら、イノベーションが起こせるかも」と新たなアイデアにつなげたりすることができるかもしれません。

職種別 ビジネスパーソンにお勧めの資格

1 管理職/人事職

管理職向けには、会社の数字を読んで判断する力、部下のモチベーション管理やメンタルヘルスケアを学べる資格をリストアップ。また、労務・人事向けには、2019年4月から本格的に進められている「働き方改革」に対応できるような資格を紹介する。

●中小企業診断士

企業経営全般にわたる幅広い知識を身につけるのに最適な資格。気軽に目指すには若干ハードルが高いですが、ビジネスに活用できる各種スキルを幅広く網羅していて、評価も高い資格なので、組織で上を目指すなら取っておきたい資格です。2 ~ 3年かけても狙う価値はあります。

●メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルスケアでは最も代表的な検定です。試験は、人事労務管理スタッフや経営幹部向けの「Ⅰ種」、管理職向けの「Ⅱ種」、一般社員向けの「Ⅲ種」に分かれています。管理職は、部門内のメンタルヘルスケア対策に焦点を当てた「Ⅱ種」取得を目指したいところです。

●ビジネス会計検定

財務諸表を読むスキルを評価する検定です。会計知識ゼロの人が、会計知識の勘どころを体系的に学ぶなら、簿記検定よりもこちらが入り口としてお勧めです。会社の数字を読む力を磨くには、2級を目指したいところ。数字を根拠にプレゼンなどができれば、説得力が増すことは間違いなしです。

●ビジネス心理検定

ビジネスで成功するための「心の科学」を実務に応用するための検定試験。チームのモチベーション向上や組織文化の改革など、組織マネジメントに役立つ心理学の知識を学べます。マネジメントだけでなく、営業やマーケティングに役立つ心理学的な手法も学べるので、営業力の強化にもうってつけです。

●公認モチベーション・マネジャー

モチベーション管理のノウハウが学べる資格として、近年注目されています。㈱リンクアンドモチベーションと東京未来大学によって共同開発された様々な理論や手法を学ぶことができます。実践的かつ濃い内容なので、組織のマネジメントのみならず、個人のモチベーションアップにも役立つでしょう。

2 企画・マーケティング職

マーケティングから販売促進、店舗運営、IT化への対応、ビッグデータの活用にあたって必要な統計学、社会の動きを先読みする時事力まで、企画・マーケティング職に求められる知識やノウハウが身につく資格を紹介する。

●統計検定

統計学の知識や活用力を評価する試験です。どちらかというと「理論寄り」で、統計学の基本的な用語や概念を理解したり、事例問題を解きながら統計分析の手法を学んだり、統計学の理論をじっくり学びたい人に向いています。研究者や医師、会社員など様々な職業の人が受験をしています。

●ビジネス統計スペシャリスト

データ分析の技能を評価する資格で、統計スペシャリストの人材ニーズの高まりを受けて2015年に誕生しました。エクセルを用いて統計処理する実務的なスキルが身につきます。試験では、コンピューターを使ってエクセルを操作し、データ分析結果をもとに解答する実践的な問題が出されます。

●日経TEST

日本経済新聞社主催による、時事や経済をテーマとする検定試験です。様々な業界の最新動向から社会・国際情勢まで、幅広い内容から出題されます。問題を解きながら、「この業界ではこんな動きがあるのか」といった学びやビジネスのアイデアを得られる内容です。企画職にお勧めです。

●ウェブ解析士

ウェブ解析とは、アクセス解析のデータを活用して、ウェブマーケティングの効果を最大化することです。ウェブ解析士は、ウェブ解析の知識やノウハウを身につけ、実務に役立てることを目指した資格です。インターネット広告がマーケティングや販促の主流になった今、ウェブ解析は重要なスキルです。

●マーケティング・ビジネス実務検定R

マーケティングに関する知識やノウハウを総合的に学べます。試験ではケーススタディをもとに出題されるので、具体的な事例をもとに戦略や施策を考える訓練にもなります。理論だけでなく、仕事ですぐ役立つ実務知識や時事情報が習得できます。

●ネットマーケティング検定

ウェブやSNSなどインターネットの特性を生かしたマーケティングの知識やノウハウが身につく資格です。試験では、インターネット広告の種類や特徴、検索エンジン対策のノウハウなども出題されるので、実践的な知識を学べます。

3 営業/海外勤務

営業職向けには、コミュニケーションスキルを測る資格や、雑談のネタになる趣味系の資格、接待やおもてなしに役立つ資格を厳選。海外勤務では、語などの語学スキルの他、海外に住むにあたり知っておきたい各国の歴史や文化、しきたりに精通できる資格も紹介。

●コミュニケーション検定

机上の勉強でコミュニケーションスキルがどのくらい身につくのか疑問に思う人もいるかもしれませんが、ビジネスにおける様々なコミュニケーションの具体的な事例から、適切な対応や考え方が学べるようになっています。初級と上級があり、上級には面接試験が課されています。

●観光特産士検定

全国の特産品・郷土料理・伝統工芸品や、それに関連する観光知識を測る検定です。知る人ぞ知る名産や隠れた名所を知ることができるので、贈答品を送る際にも、相手にゆかりのある気の利いた品物を選ぶことができるようになります。ちょっとした気遣いで差をつけられるのでお勧め。

●ウイスキー検定、日本ビール検定、唎酒師

接待や雑談に役立つ資格として、趣味系の資格はお勧めです。取引先の担当者や、お近づきになりたい社内の上司や役員などの趣味を把握しておき、それに関する検定を受けて知識を仕入れておくと、会話が弾むこと間違いなしです。ウイスキーやビールなどの知識は教養にもなります。

●英語以外の外国語

「英語が多少できる」くらいの人は珍しくないので、まわりと差別化するためにも、英語以外の外国語のスキルを磨いてはどうでしょう。自分を「ひと味違った人材」としてアピールできます。

●国際知識検定

アジアを中心とした各国の歴史文化や経済などの知識が学べる検定です。国ごとに分かれていて、インドネシア検定、タイ検定、ベトナム検定、韓国検定、ロシア検定、台湾検定、マレーシア検定と、国旗の試験区分があります。子供の受験者が多いのが特徴ですが、勉強する内容は大人にも役立ちます。

●マナー・プロトコール検定

プロトコール(国際儀礼)に関する知識を問う内容で、海外のテーブルマナーや宗教に応じた対応、国旗の扱い方など国際的なマナー知識を学べます。海外出張が多い人や、海外の顧客を接待する機会の多い人はぜひ身につけておきたい知識です。

4 経理職/事務職

経理職向けには、会計分野の代表的な資格から、ワンランク上を目指すためのIR関連資格やグローバル会計に対応した資格まで取り上げる。事務職では、事務作業の効率化に役立つパソコンスキルや、職場で重宝されるオフィスに関する資格をピックアップ。

●日商簿記検定

簿記は、企業の経営活動を記録する技能のこと。会計分野で代表的な資格といえば、簿記検定です。経理職はもちろん、ビジネスマンの教養としてもぜひおさえておきたい資格です。これまでに2,600万人以上が受験しており、知名度やネームバリューが高いので、取っておいて損はないでしょう。

●財務報告実務検定

上場企業に義務づけられているIR活動に関連して、連結財務諸表の作成および開示能力を高め、各種開示書類に関する専門的な知識について学ぶことができます。日商簿記検定の合格後に、目指してみるのも良いでしょう。経理のスペシャリストを目指す人向けの、アドバンスな内容です。

●マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィスのアプリケーションの実践的なスキルを問う試験です。ワードやエクセルの実務スキルを向上したい人に向いています。日常業務では限定的な機能しか使用していない人には、発展的な機能や使い方について知るきっかけにもなります。

●VBA エキスパート

MOSのアドバンス版で、マイクロソフトのエクセルやアクセスにおいて使われるプログラミング言語「VBA」の活用法を学べます。簡単なプログラムを組んで作業を高速化・自動化したり、人力では難しい処理を実装したりできるので、職場で重宝されるスキルです。

●賞状技法士、毛筆書写技能検定

筆できれいな文字を書く技能を磨くことができる資格です。賞状や目録、得意先への挨拶状や案内状、年賀状など、毛筆が求められる場面できれいな文字が書けると社内でも重宝されます。毛筆書写技能検定では、筆順や部首の名称など漢字についての知識も学べます。

5 I T職

IT職向けには、ITの基礎知識を習得したい初心者から、アドバンスなスキルを身につけたい中級者・上級者まで各レベルに合った資格を紹介する。

●基本情報技術者

IT全般について、ITパスポート試験より専門的な知識や、プログラミング言語の知識が問われます。中級者もしくはITエンジニア向けの資格で、国家資格「情報処理技術者試験」のレベル2です。ITエンジニア以外の人でも、ビジネスパーソンならこれくらいのIT知識は持っておきたいところです。

6 仕事にもプライベートにも役立つ +αのお勧め資格

●世界遺産検定

世界遺産とその背景にある歴史や文化を学ぶことで、国際的な教養が身につきます。旅行がさらに楽しくなるのはもちろん、旅行業界で評価される資格でもあるため、趣味と実益を兼ねた検定試験です。文部科学省が後援しています。

●家電製品アドバイザー

最先端の家電の知識に加え、省資源・省エネルギーなど地球環境問題もテーマとして扱っているため、家電販売員として仕事をしていなくても勉強になる資格です。この資格の取得を人事評価と連動させている大手家電量販店もあります。

7 独立系・副業

"士業"と呼ばれる手堅い資格から、高い専門性を身につけて即戦力で勝負するための資格、最近話題の新技術やインターネットに関わる今ならではの資格まで、独立・副業に活かせる資格を紹介する。

●フォトマスター検定

カメラの機能や仕組みを理解し、写真撮影の実践的な知識と能力を身につけることができます。旅行で写真を撮るのが好きで、基本を学んでみたい人にお勧め。イベントや発表会、商品の撮影や、インターネット上での写真素材の販売など、副業で収入を得る道も拓けます。

●Webライティング能力検定R

企業サイトやSNSなどのWebライティングスキルを学べます。紙媒体の文章とWeb用の文章は違うので、Web用に訴求力・信頼性の高い文章が書けるというのは、今の時代において価値の高いビジネススキルといえます。Webライターの仕事は副業にも向いています。

●無線航空従事者試験(ドローン検定)

昨今、急激に普及し始めた無人航空機(ドローン)。ドローンの安全な活用に必要な知識を身につけることができます。今後、様々な分野での活用が広がっていく技術なので、ドローン操縦者としての資格を取得することでビジネスの可能性も広がりそうです。

≪『THE21』2019年8月号より≫

文・鈴木秀明(すずき・ひであき)
資格勉強コンサルタント/All About「資格」ガイド
1981年、富山県生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学公共政策大学院修了。これまでに取得した資格は、中小企業診断士、行政書士、気象予報士、証券アナリストなど約600にも上る。著書に、『10年後に生き残る最強の勉強術』(クロスメディア・パブリッシング)、『効率よく短期集中で覚えられる7日間勉強法』(ダイヤモンド社)など。(『THE21オンライン』2019年07月09日 公開)

提供元・THE21オンライン

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