はじめに

2020年、令和2年目の夏は新型コロナウイルスの影響により、遊園地・テーマパークを運営する企業にとって厳しい年となる。これまで収入高合計は増加基調で推移してきたものの、休園、営業時間短縮などから、一転して減収となることが見込まれる。

2019年の訪日外客数は約3188万2100人で過去最多を更新(日本政府観光局〈JNTO〉)。2018年度の遊園地・テーマパークの入場者数は約7946万人と前年比微増にとどまったが、増加基調にあり(経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」)、令和最初の行楽シーズンは好調であった。

帝国データバンクは、2020年6月末時点の企業概要ファイル「COSMOS2」(147万社収録)および公開情報から、遊園地・テーマパーク経営企業のうち2017年~2019年(1月期~12月期決算)の3期連続で収入高が判明した189社を抽出して分析した。前回調査は2019年7月。

■「遊園地・テーマパーク経営企業」とは、原則として収入高のうち、遊園地・テーマパークおよび動物園・植物園・水族館経営による収入が最も大きい企業

■業績は単体数値で推定値も含む。損益は当期純損益

■対象期間中(2017年~2019年)に決算月変更を行った企業は集計対象から除いた

調査結果

  1. 2019年の決算における189社の収入高合計は前年比8.5%増の9711億6000万円。うち、増収企業は59社で全体の31.2%
  2. 189社のうち、2018年、2019年の2期連続で損益が判明した114社をみると、2019年において2期連続の黒字企業は78社で全体の68.4%。一方で2期連続の赤字企業は15社(構成比13.2%)
  3. 189社を収入高規模別にみると、収入高10億円未満の企業数が117社(構成比61.9%)にのぼる。収入高100億円未満で減収企業数が増収企業数を上回った
  4. 地域別では、11地域中7地域で増収。「東京」「関東(東京除く)」が好調
  5. 収入高トップは(株)オリエンタルランドで約4497億8400万円(前年比10.2%増)

詳細はPDFをご覧ください

提供元・帝国データバンク

 

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