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鱗鎧は中国ではなく、西アジア発祥

鱗鎧は中国ではなく、西アジア発祥

革の鱗でできた2500年前の「スケイルアーマー」を発見、史上2例目
(画像=今回見つかった革製の鱗鎧 / Credit: Patrick Wertmann et al., Quaternary International(2021)、『ナゾロジー』より 引用)

ワグナー氏によると、当時の中国に革製のスケイルアーマーは存在しなかったという。

これまでの研究で、鱗鎧はBC1500年頃に、西アジアの技術者が当時の戦車の乗り手を守る目的で開発したことが分かっています。

その後、鱗鎧はペルシャやスキタイ、ギリシアに伝わったとのこと。

そのため、今回の鱗鎧も西アジアやその近隣地域で作られたものと推測されています。

もしこの説が正しければ、紀元前千年紀にユーラシア大陸を横断して西と東に技術が伝播していたことを証明する貴重な発見となります。

しかし、この鎧がどのような経緯でYanghai遺跡までたどり着いたのかは謎のまま。

埋葬された男性が西アジアから来た兵士だったのか、それとも異国の兵士から鱗鎧をもらったチェシ族だったのか、真相は藪の中です。


参考文献

Rare ‘bionic’ armor discovered in 2,500-year-old China burial

元論文

No borders for innovations: A ca. 2700-year-old Assyrian-style leather scale armour in Northwest China


提供元・ナゾロジー

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