目次
信用金庫職員の収入の特徴
信用金庫職員の年収アップの方法

信用金庫職員の収入の特徴

信用金庫の収入にはいくつかの特徴があります。信用金庫ならではのメリットもありますので、転職を決める際の指標の一つになることでしょう。

特徴①景気の波に左右されない

銀行や保険会社など一般の民間金融機関の場合、その給与は世の中の景気に強く影響されます。中でも特に金融機関の給料は、世界経済の影響を強く受けます。

逆に信用金庫の場合、地元の顧客への貸付金の金利や、国債などの安定した資産の運用が収益源となっているため、経済市況などの外部要因の影響を受けにくくなります。

信用金庫の場合、地元の顧客への貸付金の金利や、国債などの安定した資産の運用が収益源となっているため、経済市況などの外部要因の影響を受けることは少ないです。

特徴②実力主義の評価

【信用金庫】の仕事を徹底解説!年収は?福利厚生は?
(画像=引用:東京信用金庫、『工具男子』より引用)

信用金庫といえば、どれだけ頑張っても給料に反映されないという評判がありましたが、今は段々と年功序列制度から実力主義にシフトが始まっています。評価形態はそれぞれの信用金庫によって違いますが、実力によって給料に変化があることで、行員のやる気アップにもつながります。

特徴③金融機関では給料は低い方

信用金庫の給料は、全産業の平均と比較すると比較的高いですが、銀行などの他の金融機関と比較すると、相対的に低くなっています。例えば、信用金庫の支店長の平均給与は約800万円ですが、地方銀行の平均給与は1000万円以上です。

メガバンクともなると支店長の平均年収は約1,500万円ですので、信用金庫の約2倍となります。額面だけをみると銀行の方が優れているように思えますが、銀行は民間の営利企業であるため、利益目標が信用金庫よりもはるかに厳しく、担当の支店長は重圧を受けることになります。

また、支店長は通常2〜3年の短期間で転勤となることが多く、ストレスがかかります。それに比べると、信用金庫の給料は銀行ほど高くはありませんが、肉体的にも精神的にもバランスが取りやすく、転勤もないので働きやすい職場といえます。

信用金庫職員の年収アップの方法

それでは、信用金庫で働く人が年収を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、一般的に収入がアップする方法である昇進について取り上げます。

役職に昇進するのが年収を上げる方法

今の職場で給料を上げてもらうためには、いくつかの工夫をすることができます。例えば、直接給料アップの交渉をしてみることです。年に一度、支店長とのミーティングがありますので、その時に交渉してみることもできますし、人事部に直接かけあうこともできます。

ただし、確実に給料を上げたいのであれば、昇格試験や資格の取得を目指す方が良いでしょう。資格に合格すると、月々の手当だけでなく、特別手当が支給されることもありますので、積極的に資格を取ることをお勧めします。

信用金庫の職員が収入を増やすために最も効果的な方法は、できるだけ早く上の役職に昇進することです。役員に昇進すれば、残業代が「みなし残業」として支払われるため、基本給が一気に上がりますし、追加の手当が支給されることもあります。

一般社員と役職者では、同じ年でも年収に100万円以上の差が出ることも珍しくありません。大手信用金庫の支店長ともなれば、年収1000万円も夢ではありません。昇格するためには、日々の営業活動で優秀な成績を収め、各種資格を積極的に取得する必要があります。

信用金庫にもよりますが、昇進の条件として銀行業務検定や簿記検定などを取得するのが一般的です。昇格競争は熾烈で、長い期間の努力が必要ですが、頑張れば必ず評価され、報われます。