近年は男性美容のニーズが高まり、スキンケアや脱毛を行う男性の数が増加し、メンズ脱毛という言葉も定着し始めました。

サロンや美容クリニックで行うメンズ脱毛の中でも、最も人気の高い「髭脱毛」。

実際に髭脱毛の施術を行い副作用が発症するケースはごくわずかですが、やはり費用と時間をかけて髭の脱毛を行う際のリスクや副作用は気になる部分です。

「髭脱毛の副作用にはどんなものがあるのか。」「副作用を予防する方法」などと合わせて、失敗しない髭脱毛の方法を今回はご紹介します。

目次
後悔しないために!メンズのヒゲ脱毛で起こりうる副作用をまず確認
メンズの髭脱毛の副作用を防ぐ方法

後悔しないために!メンズのヒゲ脱毛で起こりうる副作用をまず確認

髭脱毛で失敗しない為に!副作用と対策をまず確認
(画像=『KASHI KARI』より引用)

1. ニキビのような毛嚢炎ができる

髭脱毛の施術の後に、白ニキビのような症状が皮膚の表面に出る細菌感染症のことを「毛嚢炎」と言います。

脱毛を行う際に照射する熱によって、肌の乾燥を招き肌のバリア機能が弱くなるため、毛穴内部の傷がついた部分に肌の常在菌であるブドウ球菌が感染するために発症します。

肌が乾燥していたり、免疫が低下していると外的な刺激に敏感になるため、毛嚢炎が発症する可能性が高くなります。

2. やけど(腫れる)

施術後に、脱毛をした箇所に赤みを帯び、腫れた状態が2日以上続いた場合は「火傷」を負っている状態です。

強力な光を照射することで、脱毛を促し永久脱毛の効果が高い「医療レーザー脱毛」や「ニードル脱毛」では、施術した箇所に軽い火傷を負ってしまう場合があります。

同様に光を照射することで脱毛を行う「フラッシュ脱毛」は、医療レーザー脱毛やニードル脱毛に比べて、光の照射パワーが弱いため火傷を負う可能性が低いのもの特徴です。

ほとんどの場合、跡が残るまでの火傷に至ることはなく、数日から1週間ほどで完治しますが、施術後2日〜3日経っても腫れが引かない場合、水ぶくれなどが生じた場合などは、医師に見てもらう必要があります。

3. 色素沈着

熱を照射し、火傷のような状態が生じると、炎症を起こした肌を守ろうとするメラニン色素が活性化し、脱毛の施術した箇所が黒ずんだり、紫がかった色に肌色が変化する症状が「色素沈着」です。

一般的に、一度、色素沈着した黒ずんだ肌を元の肌状態に戻すのは困難ですが、医療レーザー脱毛などによる黒いメラニン色素に反応するレーザーを使った脱毛方法は、色素沈着の黒ずみに効果があり、回数を重ねることでこの色素沈着が解消されます。

4. 泥棒ヒゲ

髭の脱毛直後から約1週間〜2週間の間には、「ポップアップ期」と呼ばれる、施術をした箇所の髭がポロポロと抜け落ちる時期があります。

「泥棒ヒゲ」とは、髭脱毛の施術により、肌が浮腫むため、抜け落ちるはずのヒゲが毛穴に残り、浮き出て濃く見えるため、一時的に「泥棒ヒゲ」のように見える状態のことを言います。

むくみが治ると自然とヒゲが抜けおちるため、この症状は解消されますが、肌に負担をかけることで毛嚢炎などの症状を引き起こす可能性があるので、無理にヒゲを抜いたり触ったりせずに、清潔に保ち肌の新陳代謝を良くすることが重要です。

5. 硬毛化

脱毛によって毛穴に刺激を与えることで、血行が促進され育毛が活性化し、産毛などの細い毛が濃くなる現象が「硬毛化」です。

脱毛前に比べて一時的に髭が濃くなったように感じられますが、脱毛の施術を重ねることで、この硬毛化は解消されます。

6. 埋没毛

脱毛の施術の際に、毛穴に傷がついてしまったことにより、その傷口を塞ぐように毛穴が閉じてしまい、皮膚の下に埋まったまま成長している毛の状態のこと「埋没毛」と言います。

埋没毛のほとんどの場合は、脱毛の施術を重ねるごとに症状は回復しますが、悪化すると色素沈着や炎症などの症状を引き起こす可能性があります。

メンズの髭脱毛の副作用を防ぐ方法

髭脱毛で失敗しない為に!副作用と対策をまず確認
(画像=『KASHI KARI』より引用)

1. 保湿をしっかりとする

肌の乾燥を防ぐことが、髭脱毛による副作用を回避する最も重要な手段です。

髭脱毛の後はもちろんのこと、髭脱毛の施術の前から、化粧水や美容液などで肌の保湿を十分に行い肌状態を整えておくことが重要です。

また、化粧水や美容液の使用後には、乳液やクリームを使うとラップ効果により水分や美容成分を有益に閉じ込めることができます。

2. 日焼けしないようにする

日焼けの肌は脱毛器や脱毛方法によっても施術ができません。

それは、黒いメラニン色素に反応する光やレーザーを使った「医療レーザー脱毛」や「フラッシュ(光)脱毛」では、日焼けの肌や色の濃い肌に反応するため、火傷などの副作用を起こす可能性が高いためです。

また、乾燥している日焼け直後の肌は、全般的な髭脱毛の副作用の要因になります。

過度な日焼けなどをしないように、日常生活の中でもこまめに日焼け止めを塗るなど、日焼けを回避するように心がけましょう。

3. どろぼうひげなどの生えてきた髭を無理抜かない

先に述べた、ポップアップ時期には、泥棒ひげの状態になったり、髭が濃く見えてきてしまい、無理に髭脱毛をした部分をこすってしまったり、毛抜きなどで抜いて、見栄えを良くしようとしてしまいがちですが、そういった行為を行うことで殺菌が毛穴に入り肌状態が悪化し、毛嚢炎や埋没毛などを引き起こすので、自然に抜け落ちるのを待つのが大切です。

4. 脱毛後の肌はできるだけ触らないようにする

脱毛後には、脱毛の抜け具合などがとても気になり、頻繁に肌を触ってしまいがちです。

脱毛後の肌は、通常より乾燥し敏感な状態になっているため、菌が繁殖しやすく炎症などを引き起こしやすい環境いにあります。

そのため、無碍に肌を触ったりせず、また、汗などをかいた際にはこまめにタオルで拭くなど、肌を清潔に保つことを心がけましょう。

5. 肌の新陳代謝を整える

脱毛の毛が健康的に抜け落ちる肌環境を整えるには、肌の保湿など外側から肌の乾燥を防ぐことも効果的ですが、肌の新陳代謝を良い状態に保つことも重要です。

バランスの良い食事、タバコや飲酒はできるだけ控え、十分な睡眠をとるなど、生活環境を整えることも効果的です。

6. 信頼のおけるサロンやクリニックに通う

契約前に施術の際のリスクや副作用、施術にかかる期間や費用などに関してきちんと説明をしてくれる、信頼できるサロンやクリニック選ぶのも実は重要です。

また、脱毛の目的に合わせた提案やカウンセリングの体制がしっかり行ってくれるサロンやクリニックでは、自ら気になる疑問や気になる点などを気軽に相談できるので、肌リスクや副作用に関するトラブルを避けながら髭脱毛を行うことができます。