白く濁った日本酒「にごり酒」。一般的な日本酒とは一味違ったその特徴と、うまみを活かした美味しい飲み方について詳しく解説していく。また、にごり酒とよく合う料理やつまみなど、晩酌がより楽しくなるような情報も合わせて伝える。

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(画像=男の隠れ家デジタルより引用)

にごり酒は醪(もろみ)を目の粗い布などで濾し、あえて「澱(おり)」を含ませた酒だ。「清酒」の一種ではあるが、白く濁った色合いが目を引く。飲んだときに米の豊かな風味が感じられ、口当たりは濃厚でとろみの強いものが多い。

あえて火入れをしないことで生きた酵母を含ませた「活性にごり酒」は、発酵が続くことで液体中にガスが発生する。そのため、日本酒でありながら炭酸のシュワッとしたのど越しが感じられる一品だ。活性にごり酒は冷蔵での保存が基本となる。開封後に味が変わりやすいため、早めに飲み切ることをおすすめしたい。

にごり酒を嗜むには少しばかりコツが必要だ。まず蓋を開けるときは瓶をゆっくりと傾ける。底に溜まった白い澱と、透き通った上澄みが絡まっていくのが分かるはずだ。この状態を口にすると、クリーミーな味わいを楽しめるだろう。

発泡性のある活性にごり酒の場合、瓶を振ってしまうと蓋を開けたときに吹きこぼれてしまうため、注意が必要だ。また、上澄みのすっきりとした味わいとにごり部分の濃厚な味わいを別々に楽しむのもおすすめだ。

にごり酒は冷酒で飲むのが基本だが、寒い時期など、熱燗にしても美味しい。35~40度ほどに熱するとやわらかくマイルドになる。さらに50度まで熱すると強いとろみと酸味を味わえるだろう。その他にも柑橘系のジュースを加えてカクテル風にアレンジしたり、ロックや炭酸で割ってレモンやライムを絞って加えたりと、にごり酒は実に多くの飲み方で楽しめる酒なのだ。

濃厚な口当たり。にごり酒と料理に舌鼓を打つ

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(画像=男の隠れ家デジタルより引用)

一般的なおつまみなどと一緒ににごり酒を嗜むのもいいが、にごり酒の美味しさを引き立ててくれる相性のよい料理がある。

無炭酸のにごり酒であれば、肉料理や中華料理など、濃厚な酒に負けないほどのこってりとした味の濃いものがいい。一方、炭酸の入った活性にごり酒は、魚料理やあっさりとした野菜料理、おつまみならチーズや乳製品など、スパークリングワインを飲む際に食するようなシンプルな味わいの料理と合わせるのが一番だ。

にごり酒には日本酒とはまた違った奥深い良さがある。今回紹介した以外にも、各々の工夫でさまざまな飲み方ができるため、ぜひ自分に合った形で楽しんでもらいたい。

男の隠れ家デジタル編集部
いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。
我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

提供元・男の隠れ家デジタル

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