人生で初めてネクタイを締めたのは、いつ頃だったか覚えていますか?
七五三とかの幼い行事は別にして、中学生もしくは高校のころに親戚の結婚式に出席するためとか、もしくは初めてのデートに出かける時であったり。

兄弟や父親のネクタイを借りて、何度も結び直しては、どうしてもキマらず不本意のまま出かけたという甘酸っぱい記憶を思い出した方もいるかも知れません。

社会人になり、ネクタイを結ぶ生活が日常になりますが、これまで何本のネクタイを消費してきたでしょうか。その中でお気に入りのネクタイが数本あったはずですが、その理由はなんだったでしょう。

プリントや模様でしょうか、生地の厚さ(薄さ)でしょうか。そうした具体的な理由だけでは説明できない『しっくり感』であり『心地よさ』だと思うのです。そして、その感じを作っているのが生地でありプリントや模様、ネクタイ幅などです。

ネクタイは締めるのではなく『結ぶ』モノだと言われます。ですから仕上がりは、ふんわりとしているのだと言います。

それを体験させれくれるネクタイがイタリアの小さな町で生まれ、愛用者を増やし続けてきた「E.マリネッラ(E.MARINELLA)」です。

ネクタイをする機会が減ってきました。だからこそ、いつでもキマる一本(いや何本でも)をそばに置いておきましょう。いつでもキマる一本としてオススメしたいのは今回ご紹介する「E.マリネッラ(E.MARINELLA)」です。そんなマリネッラのネクタイを徹底解説いたします。

目次
E.マリネッラ(E.MARINELLA)とは
E.マリネッラ(E.MARINELLA)のネクタイを徹底解説

E.マリネッラ(E.MARINELLA)とは

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=引用:marinellatokyo.jp/、『KASHI KARI』より引用)

今回ご紹介する最高のネクタイは「E.マリネッラ(E.MARINELLA)」です。1914 年ナポリのビクトリア広場に開かれた小さなお店が、世界最高峰のネクタイという称号をえるまでに100年近い時間がかかりました。

創設者のエウジェニオ・マリネッラ氏は、まずシャツ仕立て工房とネクタイ仕立ての小さな工房を 開き、製造と販売の会社経営を始めました。

この時代、彼が注目したのはメンズファッションが完成しつつあった英国スタイルでした。英国製品を扱うための販売代理権を得ると、ナポリでも洗練された英国製品が手に入ると噂が広がり、「小さな宝石箱」という評判まで得るようになりました。

英国ファッションを基盤に、独自の世界観を追及するエウジェニオ・マリネッラ氏は、パリからシャツ仕立て職人を呼 びせ、マリネッラ工房の技術向上、スタイルの確立を進めていきます。

現在ではナポリを、いやイタリアを代表するネクタイブランドとして揺るぎない評価を得ていますが、英国やフランスなどヨーロッパの歴史や文化が凝縮した服飾ブランドだということが分かります。

E.マリネッラ(E.MARINELLA)のネクタイの主なターゲット

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=引用:marinellatokyo.jp/、『KASHI KARI』より引用)

E.マリネッラ(E.MARINELLA)のネクタイの価格相場は20,000円以上が中心ですので、決してお求めやすいお値段ではないでしょう。まして社会デビューしたばかりの世代には、格式の違いから尻込みするネクタイブランドかも知れません。

となれば、ある程度キャリアを積んだ世代、すでに何本ものネクタイを結び、自分なりの『心地よさ』を実感できる世代(おおよそ30代〜50代のビジネスパーソン)が中心となります。そしてファッションに対して前向きな方が望ましいと思います。

そのような方であれば、E.マリネッラの奥深さはきっと理解いただけるはず。昇進祝いや、海外への転勤など嬉しい出来事の記念にプレゼントすると喜ばれます。もしも既にお持ちの方であれば、気遣いの深さに感激されることでしょう。

実はネクタイって、男だから分かり合える最高のプレゼントだと思えるのです。(もちろん女性からのプレゼントも嬉しいですよ。)

E.マリネッラ(E.MARINELLA)のネクタイを徹底解説

マリネッラのネクタイへのこだわり

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=marinellatokyo.jp/blog/midtown/20617.php、『KASHI KARI』より引用)

独特の厚さとふんわりした感触

E.マリネッラのネクタイは独特の厚さを感じます。これは手仕事による丁寧な縫製とアイロンワークが行き届いた証しで、空気を含んだようにふんわりとした感触です。

捻じれに強い構造

捻じれに強いとも言われています。これは構造に理由があって、通常ネクタイは生地をはぎ合わせれ作るのですが、E.マリネッラのネクタイは1枚の生地をはぎ合せず、折り込むようにして作られるため、歪みが生じづらいのです。

緩まずシワを作らないネクタイの幅

そしてネクタイの幅にも独自の解釈があるようです。それは首に回す部分の幅にあります。様々な結び方であっても緩むことなく、かつ余計なシワを作らない工夫が、この部分に隠されていると言います。

徹底した生地選び

しかし、もっとも大切にしているのが生地選びです。E.マリネッラとイギリスとの関係は前述の通りですが、現在でも主に使用する生地は英国有数の生地メーカー『デビット・エバンス社』のプリントシルクです。この生地があるからこそ、独特のふっくらとした表情が生まれるのです。

マリネッラのデザインと特徴 人気のセッテピエゲとは?

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=marinellatokyo.jp/blog/midtown/22317.php、『KASHI KARI』より引用)

ネクタイの場合デザインと言っても、ネクタイ幅や見合った模様に限定されます。前述のとおりE.マリネッラは『デビット・エバンス社』のプリントシルク生地を使ったものが主流です。

プリントはヨーロッパで人気の小紋柄が主流です。控えめな花であったり、自然の草木をモチーフにしたものが多くライナップされています。日本では主流のレジメンタルやチェックなどは少ないかも知れません。

スーツはグレーやネイビーが主体です。シャツもヨーロッパでは薄いブルーが多いようです。そうした胸元をエレガントに仕上げるには、甘さの残る小花模様で男の色気を沿えるのでしょう。

そのネクタイをふんわりと結ぶには、構造が影響してきます。空気を含んだように、また捻じれのない表情を得るためにE.マリネッラでは、セッテピエゲ(sette pieghe)を採用しています。

これはネクタイの縫製方法のことで、イタリア語でsette(7つの)pieghe(折り目)という名前からきていて、薄手のシルク生地を7つ折りにしてネクタイに仕立てたものです。

ネクタイはスカーフを折りたたんんで使ったことに原型があるそうで、クラッシックな印象を残しながら生地のもつ豊かさが表れる製法なのです。

芯地が入っていないのでキレイに結べないのではと懸念されますが、実際は締め付け感もなく深みのあるディンプルが生まれます。

マリネッラのネクタイの相場について

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=marinellatokyo.jp/blog/midtown/21750.php、『KASHI KARI』より引用)

タイプによりますが、相場は20,000円以上になります。

クオリティを考えれば決して高すぎる価格ではありませんが、セッテピエゲという製法上生地を多く使うため価格に反映することになります。

しかし高価だから、勝負ネクタイにということではもったいないと思います。心地いいネクタイを結んで、しっかりとした仕事を仕上げる。そして新しい一本を使いする。そうしたモニュメントにしてはいかがでしょうか。

極めて高い、E.マリネッラのネクタイの評判と口コミ

サイトには様々な口コミがありますが、違った視点からの高い評価を紹介します。

シルヴィオ・ベルルスコーニ氏(イタリア共和国前首相)

公の場では厳格なまでに紺色。ピンドットや、小紋柄のパターンを着用しています。

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=引用:marinellatokyo.jp/、『KASHI KARI』より引用)

ルカ・ディ・モンテゼモロ氏(フェラーリ前会長・実業家)

基本カラーはこちらも紺。やはりドット柄や小紋柄等のパターンがお好みです

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=引用:marinellatokyo.jp/、『KASHI KARI』より引用)

ほかにも、チャールズ皇太子、ジョージ・ブッシュ元大統領などがE.マリネッラを愛用しています。

ネクタイデザインの人気傾向

政治家御用達の一流ブランド!E.マリネッラ(E.MARINELLA)の人気のネクタイ8選
(画像=marinellatokyo.jp/blog/midtown/19858.php、『KASHI KARI』より引用)

ここ数年続いたイタリア志向のファッションから、テイストがイギリスに移りつつあると言います。シャツデザインもカッタウェイの広いホリゾンタル襟は見かけなくなりました。

注目されているのがタブカラーやピンホールカラー、いずれもネクタイの結び目を挟みこむように収めたクラッシックのニオイのシャツです。

こうした流れに呼応したネクタイ柄と言えば、小花などの小紋柄もしくはペイズリーなど伝統を思わせるものです。」そうしたデザインがショーケースのフロントを飾ります。