銀行に現金を預けていてもほとんど利息は得られないが、一部の金融機関では、対象の銀行取引でポイントがゲットでき(対象取引・カウント方法は銀行ごとに異なる)、そのポイントは現金相当として使える。前編では、都市銀行の三菱UFJ銀行、三井住友銀行と、りそな銀行・埼玉りそな銀行を取り上げた。後編では楽天銀行、新生銀行、auじぶん銀行を取り上げる。
楽天ポイント以外の主な共通ポイントと通信事業者の関係
楽天銀行
楽天銀行は「楽天銀行ハッピープログラム」と、楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」に申し込むと対象の銀行取引、証券取引で、連携した楽天IDに対し、楽天ポイントが付与される。別途、楽天証券で保有する株式の配当金を楽天銀行口座で受け取ると1件につき10円もらえる「株式配当金受取プログラム」を実施しており、毎月エントリーするだけで通常より配当金が実質10円増えるのでお得だ。
なお、楽天銀行ハッピープログラムのうち、投資信託の保有に対するポイント進呈は2022年4月1日以降、条件と付与ポイント数が大幅に変わり、これから新たにコツコツ積み立てるケースを除き、ほぼポイントは獲得できなくなる。また、マネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇に残高上限(300万円)が設定される。
楽天経済圏(エコシステム)の一翼を担う楽天銀行は、メインバンクとしての利用が拡大しているという
新生銀行
新生銀行は19年4月1日から、従来の「Tポイントプログラム」をTポイント・dポイント・nanacoポイントの中から好きなポイントを選んで獲得できる「新生ポイントプログラム」にリニューアル。マルチポイントサービス導入の先駆けとなった。
22年5月に優遇プログラム「新生ステップアッププログラム」をリニューアルする。さらに、SBIホールディングスによるTOB成立によるSBIグループ入りによって、ポイントプログラムも見直しが入りそうだが、今のところ、クレジットカードなどの口座引落1回あたり、最も多くのポイント(1回50ポイント・月間最大100ポイント)がたまる銀行だ。
毎月、エントリーのうえ、対象の銀行取引を行うと、選んだポイントがたまる