
カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部)のサンパウロに所属するブラジル人MFヴィトール・ブエノ(27)は、Jリーグクラブやブラジル国内クラブからのオファーを拒否したようだ。11日、ブラジルメディア『UOL』が伝えている。
身長185cmの同選手は、サントスやボタフォゴSP、ウクライナ1部の強豪ディナモ・キエフをへて、2019年4月にサントスからサンパウロへ加入。左ウイングや右ウイング、センターフォワード、トップ下など複数ポジションでの起用がつづく中、2020シーズンはリーグ戦で31試合に出場。そして2021シーズンはセンターフォワードを主戦場としていたが、19試合の出場で1ゴールに終わっていた。
サンパウロはブエノとの現行契約を2023年12月まで残しているものの、年俸430万レアル(約9000万円)を受け取っている同選手を2022シーズンの構想に含めていない模様。また、とあるJリーグクラブがサンパウロに対して、1年レンタルによるブエノの獲得オファーを提示したと、昨年末にブラジルメディア『Gazeta Esportiva』が報じていた。
しかし、『UOL』の報道によると、ブエノ本人はJリーグクラブやブラジル1部のセアラーSC、それに1部昇格組のボタフォゴFRからのオファーを拒否したとのこと。高額年俸を受け取っていることもあり、サンパウロ残留にこだわっているものの、依然として去就は不透明であるとのことだ。
なお、サンパウロは今月11日、2021シーズンまでアトレチコ・パラナエンセに在籍していたブラジル人MFニコン(29)の獲得を発表。トップ下をはじめ複数ポジションをこなすニコンには、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、名古屋グランパス、UAEのアル・アインなど多くのクラブが関心を寄せていた。そんなニコンの加入により、一層厳しい立場に置かれることが予想される中、ブエノがどこまで残留にこだわるのか注目が集まる。
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