正月から1ドル=116円台という5年ぶりの水準になっています。今年は「アメリカの利上げで円安・インフレの年だ」といわれていますが、これはどういうことでしょうか。
Q1. 円安って何ですか?
外国為替市場では、いつも円とドルなどの外国のお金が交換されています。これを為替(かわせ)とよびます。これは100円玉を10円玉10枚と両替するのと同じで、要するに円とドルを両替しているのです。
100円玉はいつでも10円玉10枚と両替してもらえますが、外国為替は変動相場制なので、1ドルが何円と両替してもらえるかはその時によってちがいます。この取引で円が安くなることを円安といいます。
Q2. なぜ1ドル=115円が116円になると円安なんですか?
これは1円=1/115ドルが1/116ドルに下がったのですが、分数で書くとややこしいので、ひっくり返してドル中心に書いているのです。次の図は1ドルが何円かをグラフにしたもので、下のほうが円安です。2013年からの第2次安倍内閣で、大きく円が下がり、2015年には125円をつけました。今回の円安はそれ以来です。