「ミズノ(MIZUNO)」は1月7日、MLBのミネソタ・ツインズに所属する前田健太選手が2022年に使用するグラブを発表した。同日開催した発表会には、前田健太選手が登壇し、グラブへの思いやこだわりについて語った。投手にとってグラブは、ピッチングのバランスも変わってくるため大事な道具のひとつと言える。内野手の経験もあり、グラブにはフィールディングの部分にもこだわりがあるという前田選手が今回、「ミズノ」チームにリクエストしたのは、「誰も使っていない、新しいグラブを作りたい」ということだ。今回発表されたグラブは、投球時の引き手の動作に沿いやすい構造のタイプと指の力をロスなくグラブに伝えやすい構造のタイプの2種類を披露した。さらに、亀の甲羅をイメージしたというウエブ部分は、型押しタイプとドリル穴タイプのデザインがある。
前田選手は、肘の不調のため昨年9月にトミー・ジョン手術を受け、現在は復帰に向けてリハビリに励んでいる。ウエブに亀のモチーフを採用したのも、「今シーズンはリハビリからスタートするので、トレーナーや手術を受けた人たちから絶対焦るなということを言われています。今年は亀のようにじっくり焦らずに落ち着いて進んでいき、グラブを見るたびにそれを思い出すようにという思いを込めました」と説明する。自分が描いた亀の絵をウエブに使用することは考えなかったのかと聞かれた前田選手は、「僕の絵だと気が緩みますので(笑)」と会場を笑わせつつも、現在の心境については、「野球からこれだけ長く離れているのは初めてですが、復帰する自分の姿をモチベーションにしています。良い経験だと思いますし、今のところリハビリもとても順調です。今シーズンの最後に復帰できたらベストですね」と、前向きに語った。
さらに、今年の目標を聞かれた前田選手は、「パワーアップして復活する」と力強い決意を色紙にしたためた。多くのMLBファン、そしてマエケンファンがその復帰を待ち望んでいるだろう。現在はまだボールは投げられないが、早ければ2月からこの「亀」のグラブを着用して軽い投球練習は始めるという。パワーアップして復活した前田健太選手に期待したい。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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