昔はコンビニおにぎりといえばポソポソしていて固い、というイメージだったが、近年では各社とも研究・開発が進み、驚くほどふっくら、おいしさに磨きがかかっていることをご存じの方も多いのではないだろうか。
そんなコンビニおにぎりに「植物油脂が使われている」というネガティブなツイートを、ある料理研究家が拾い上げてその謎を解説したツイートが話題だ。おにぎりに油と聞くと、なんだかギトギトして美味しそうに思えないが……?
「塩むすびにも油を加えるなんて」というネガティブなツイートに神回答!
今回話題となっているのはリュウジ@料理のおにいさんバズレシピ(@ore825)さんのツイート。あるコンビニおにぎりに関する呟きに、引用RTという形で解説している。元のツイートは「『塩おむすび』にすら、わざわざ植物油脂を加える日本の食品業界って何なんだよ…」というツイートだ。確かにシンプルな塩むすびの原材料名の欄に「植物油脂」と書かれている。このツイートで初めて知った人も多いのではないだろうか。
しかしそんな疑問を解いたのがバズレシピで有名なリュウジさんだ。リュウジさんといえば簡単かつおいしいレシピや、裏技的なレシピを呟くことで有名な料理研究家。化学調味料も適切に使えばおいしいものができることや、フライドチキンの余りを使った炊き込みご飯など、これまでの料理界の“タブー”に切り込むレシピを紹介することでも有名だ。
そんなリュウジさんがこのツイートの疑問について丁寧に解説している。「あ、これね、油を入れて炊くことにより米がベタつかず、艶やかで冷めても美味しいおにぎりになるんですよ。企業が時間が経っても美味しいおにぎりを開発しようと思った努力の結果です なんでこんなの入れてるの?って材料にはちゃんと理由があるんです。知ってほしい」と。
私たちは「植物油脂が使われている」と書かれていたら、出来上がったおにぎりに油をまぶしている様子を想像してしまうが、リュウジさんによるとどうやらそうではなかったようだ。
家庭でご飯を炊くときも応用可能との情報も。これは早速試してみるしかない?
しかも、この植物油脂を使う技は家庭でも応用できるとリュウジさん。米1合に対して小さじ1のサラダ油もしくはこめ油などを入れて炊くと、つややかでおいしいご飯になるそうだ。「米が油でコーティングされており、適度に固さがあり粒が立つ仕上がりになるので炒飯に最適なご飯になります」とのこと。これは試してみたい……!
この「炊飯時に油を入れる」という調理方法はコンビニに限ったことではないようで、「バイトしてたおにぎり専門店でもお米炊く時は米油と昆布入れてた」や「今働いてるお店ではオリーブオイルを入れて炊いてます つやつやになるのとほのかにオリーブの香りがして美味しいです」など、世間の飲食店でもかなり浸透しているようだ。さらに「しゃもじにくっつきにくい」「高齢者施設ではカロリーも上がって一石二鳥」などさまざまなメリットがある“炊飯時に油”の小技だったのだ。
食品についてはさまざまな意見や主義・主張が多いが、自分の意見に反するものに過敏に反応してしまいがちな人に向けて、リュウジさんは「知らないのはよくないので知ってほしい」とも呟いている。
とにもかくにも、とりあえず次回炒飯を作るときは、ぜひ“炊飯時に油”、試してみたい。
引用元:あ、これね、油を入れて炊くことにより米がベタつかず、艶やかで冷めても美味しいおにぎりになるんですよ【リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ(@ore825)さん】
※サムネイル画像(Image:Ploy Makkason / Shutterstock.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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