1年の始まりを飾る、注目度の高い天文現象といえば「しぶんぎ座流星群」です。

「しぶんぎ座流星群」は、8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群とあわせて三大流星群ですが、出現数にムラがあり、条件が悪いと殆ど見えない年も。しかし、今年は観測条件が久しぶりに最高なんです。そこでこの記事では、「しぶんぎ座流星群」を観測するのに知っておきたい情報を解説します。

目次
「しぶんぎ座流星群」の観測情報

「しぶんぎ座流星群」の観測情報

まずは、観測に必須の情報や、よく見るために留意したいことなどを見ていきましょう。

いつ見える?極大の時間は?

流星は、放射点を中心に放射状に出現します。よって観察の際は、極大の時間での放射点の位置が注目されます。

せっかく注目される流星群でも、日本では極大の時間が昼でほとんど見えなかった、あるいは極大の時間に放射点が空の低い位置で見えにくかった、なんてことも多いですよね。

2022年の「しぶんぎ座流星群」の極大の時間は、1月4日の午前5時〜6時頃と予想されています。このときには放射点の高度が高く、観察に適した位置にあり、とても良い条件です。

月明かりの心配なし

加えて、新月が1月3日でその翌日なため、月明かりの影響もまったく受けません。まさに、絶好の観察条件です。

午前1時頃には放射点が昇ってきているので観測を開始できるものの、5時頃から空が白み始めるまでがもっとも多くの流星を狙える時間となります。

なお、「しぶんぎ座流星群」の1時間あたりの流星数は、極大のときに暗い場所で観察すると、およそ45個とされています。

観察するときのポイントは?

4日は三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」。今年は絶好条件だ!
(画像=Credit: 国立天文台、『ナゾロジー』より 引用)

午前3時から5時頃は放射点は北東に位置していますが、都会でも容易に観察できる、北斗七星を目印にするといいです。放射点は「ひしゃくの柄」の先の近くにあります。ただ、流星は放射点付近にだけに流れるわけではないので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。

また、暗闇に目がなれて星がよく見えてくるのに15〜20分ほどかかります。しかし、1月に外に長くいるのは寒くて辛いですよね。なのでベランダで観測するなら、室内を真っ暗にして目をならし、ギリギリまで暖をとるのもいいかもしれません。窓をあけたとき、うっかり街明かりや街灯を見ないように注意ですが。