新しく買ったiPhone 13シリーズをまだ使いこなせていないという方も少なくないはず。最新のiOS 15以降から追加された新機能も含めて、2022年に活用したい4つの機能とテクニックを紹介しよう。
SharePlay機能でFaceTimeビデオ通話がもっと楽しくなる
iPhoneに標準でインストールされているビデオ通話アプリ「FaceTime」を使って、通話の相手と一緒に映像や音楽を共有しながら楽しめる新機能「SharePlay」が秋にリリースされたiOS 15.1から追加された。
新型コロナウィルス感染症による影響を避けるため帰省を控えるつもりという方も、SharePlayを活用すれば家族や友人とのビデオ通話が少し賑やかに楽しめそうだ。
SharePlayは最大32人まで参加できるFaceTimeのビデオ通話の参加者どうしが利用できる。環境条件は各参加者がiOS 15.1以上のiPhone、iPadOS 15.1以上のiPadを使ってFaceTime通話にアクセスすることだ。

iPhoneなどでFaceTimeアプリを立ち上げて、SharePlayを一緒に楽しみたい相手とのビデオ通話を開始する。続けてApple MusicやApple TV+などSharePlayに対応するアプリを起動すると、iPhoneの画面上部にSharePlayの利用を促すポップアップが表れるので、これをタップするとコンテンツのSharePlayがスタートする。
Apple MusicやApple TV+の場合、通話相手が有料のサブスクリプションサービスに加入していないとSharePlayによる共有ができない。ただ、SharePlayにはiPhoneの画面をそのまま「画面共有」できる機能もある。これを活用すると、例えばYouTubeの動画を一緒に視聴したり、ブラウザを見ながらオンラインショッピングが楽しめる。上手な活用方法を見つけたい。

新しいAirPodsでお気に入りのサウンドを「空間オーディオ化」
昨年の秋にアップルのワイヤレスイヤホン「AirPods」が約2年半ぶりとなるアップデートを遂げた。最新の第3世代機ではアップルによる立体音楽体験「空間オーディオ」に対応するコンテンツを再生すると、顔の方向転換に対してコンテンツの音をあるべき位置に定位させる「ダイナミックヘッドトラッキング」が利用できる。ほかにもダイナミックヘッドトラッキングに対応する製品にはAirPods Pro、AirPods Maxがある。

Apple TV+やApple Musicで配信されている対応コンテンツ以外にも、空間オーディオの立体音楽体験が楽しめるコンテンツが広がっている。アップル以外のサービスではNetflixやDisney+、Huluなどの動画コンテンツが空間オーディオと、新しいAirPodsによるダイナミックヘッドトラッキングが楽しめる。
さらにiOS 15以降から、iPhoneと第3世代のAirPods(またはAirPods Pro、AirPods Max)をペアリングした場合、元がステレオ制作された音源から立体的な音場感を作り出す「空間化」の機能が使えるようになった。ミュージックアプリで再生できる楽曲に限らず、Amazon Musicの配信音源、YouTube動画、radiko.jpの音声などステレオ製作されたサウンドなら何でも空間化ができる。
コンテンツの再生を開始後、iOSのコントロールセンターを開き、AirPodsシリーズの音量コントロールを長押しすると設定メニューが表れる。ここで「ステレオを空間化」のアイコンをタップすると表示が青く変わり、サウンドに立体的な広がりが生まれる。ダイナミックヘッドトラッキングを利用するか、または「固定」を選んで音による包囲感だけを楽しむ選択ができる。いつも聴き馴染んでいる楽曲や動画も、iPhoneとAirPodsによる組み合わせで「空間化」するとまったく違って感じられる。聴き慣れた楽曲もじっくりと聴き直してみたくなるはずだ。
