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- 2月28日、ニューヨークのフーバービーチは氷の世界になった
- 暴風雨によって、エリー湖の冷水が降り注いだことが原因
今年の極寒の気候は、ニューヨーク州ハンバーグにあるエリー湖周辺を「ナルニア国物語」に出てくるような氷の世界へ変化させてしまったようです。
2月27日から48時間、エリー湖の冷水は暴風によって内陸に運ばれ、フーバービーチへと降り注ぎました。
そのため、周辺の家々は氷でコーティングされ、髪のようになびく氷のつららが作られたのです。
詳細は3月4日、「AccuWeather」に掲載されました。
‘I can’t believe my eyes’: Lake Erie’s wrath creates unbelievable lakefront scene
「ナルニアへようこそ」
毎年、冬になると、エリー湖の表面には氷がたくさん浮かびます。
これらの氷は、嵐の際に湖の冷水が飛ばされれないように抑える役割を果たすので、海岸線が冷水に浸かることはありません。
しかし、今年のエリー湖は少し状況が異なりました。温暖な気候ゆえに、エリー湖の東端には、氷がほとんどできていなかったのです。
そのため、今回生じた最大60mphの暴風によって、湖の冷水は海岸へと吹き飛ばされてしまったのです。
降り注ぐ冷水と極寒の気候により、フーバービーチ周辺は氷の世界へと変えられてしまいました。
フーバービーチの居住者であるエド・ミス氏は、CNNに「家の中がとても暗いです」と述べています。家を覆う氷の厚さは約1メートルにもなると推定されており、窓からの日光さえ遮ります。
ニューヨーク・ロンチェスターのテレビキャスターであるジョン・カッコ氏は、自身のTwitterで、エリー湖周辺の写真を掲載し、「ナルニアへようこそ」とツイートしています。
外観は美しく神秘的かもしれませんが、住人にとってはたまったものではありません。早く雪が溶け、「元の世界」に戻ることを祈りましょう。
reference: livescience / written by ナゾロジー編集部
提供元・ナゾロジー
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