京都サンガの2022シーズンを大胆予想!来季はセットプレーがカギに…その理由とは?
(画像=大前元紀 写真提供:GettyImages、『Football Tribe Japan』より 引用)

武器にしたいセットプレー

前述した得点力不足において、特に「セットプレーからの得点」が京都サンガは少ないと考える。2021シーズンの京都サンガのセットプレーからのゴールはわずか8ゴール。これはJ2リーグ22クラブのセットプレーからの平均ゴール数である12.1ゴールを下回る結果だ。今後強豪揃いのJ1クラブ相手に苦しい局面は必ずやってくる。苦戦を強いられる中においてセットプレーからの得点は泥臭く試合を制する上で必要不可欠なツールであると考える。

今冬ザスパクサツ群馬から大前元紀を獲得したのは、そうしたセットプレーを強化する思惑があるのだろうか。大前の魅力はやはりプレースキック精度でありセットプレーからのゴールに期待できる。また効果的なラストパスを供給できる点も今の京都サンガにおいて必要な要素かもしれない。チョウ・キジェ監督の下でどのように変貌を遂げるのかウォッチしていきたい。

京都サンガの2022シーズンを大胆予想!来季はセットプレーがカギに…その理由とは?
(画像=ヨルディ・バイス 写真提供:Gettyimages、『Football Tribe Japan』より 引用)

バイス不在をどう乗り越えるか

京都サンガとして最大の誤算はヨルディ・バイスの退団だろう。J1リーグの舞台とは縁遠い選手の1人だったが、2021シーズンは京都サンガのディフェンスリーダーとして昇格に大きく貢献した。また同シーズン記録した31失点はリーグ戦最小失点数でありシーズン通して堅守ぶりを貫いた。今回のJ1昇格を誰よりも喜びそして誰もが京都サンガの一員としてJ1を戦うと思い描いていた。しかし契約満了に伴う退団が発表されファジアーノ岡山へ移籍を決めた。

功労者バイスの抜けた穴を埋めるというマイナスからのスタートとなったが、早急にリカバリーとしてヴァンフォーレ甲府からメンデス、ファジアーノ岡山から井上黎生人を獲得。結果的にはバイスのリカバリーに加え若返りを図ることに成功し、新たな舞台に向けた準備を着々と進めている。

それでも懸念点は払拭されたとはいえないと考える。なぜなら「J1の経験値が著しく乏しい」からだ。おそらくディフェンスラインの構想には前述した2選手と麻田将吾がファーストチョイスになると推測するが、いずれの選手もJ1でのプレー経験がない。無論J2リーグ以上に強力な攻撃陣に立ち向かう必要がある京都サンガは、もう1段踏み込んだ対策をしなければ崩壊を生むと危惧している。さらなるディフェンダーの補強に動くなどクラブの手腕が問われる。

加えて守備にベクトルを合わせたシステム変更を講じるのではないだろうか。2021シーズンは4バックが基本陣形で攻撃時は両サイドバックが同時に前線に駆け上がり2バック体制で試合を支配する試合が多かったが、来シーズンはかつてチョウ・キジェ監督が湘南ベルマーレを率いていた時のように3バックから試合を作り主導権を握ることで「J1対策」を施すと予想する。

提供元・Football Tribe Japan

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