ブルームバーグは、世界で最も安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」を毎月発表しています。
このランキングは、どの国・地域が社会・経済への打撃を最小限に抑えつつ最も効果的に対応できているかを示すもので、感染抑制や医療の質、ワクチン接種率、死亡率、渡航再開・国境閉鎖緩和の進展度合いなど、12におよぶデータ指標に基づき、世界の53の国・地域を比較しています。
12月のランキングでは、チリがUAEを抜いて首位となり、日本は12位後退して27位となりました。
チリがUAEを抜き首位に、日本は27位に後退:オミクロン時代の安全な国ランキング
新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株は、これまでにないスピードで欧米に拡大し、デルタ株に代わり主流となりつつあります。
12月のランキングによれば、対象の53か国・地域では総じて制限が強化されましたが、この時期の気候が温暖で、オミクロン株の感染拡大が比較的鈍かった南米とアジア太平洋諸国が順位を上げました。
なかでもチリは、アラブ首長国連邦(UAE)を抜いて1位となりました。
チリは、人口100万人超の国において2番目にワクチン接種が進んでおり、夏を迎えた現在では観光が再開されています。
オミクロン株は、抗体の働きにくい変異株と見られていますが、初期研究によればワクチンの3回目接種(ブースター接種)で十分な免疫効果が得られるとされています。
12月のランキングでも、オミクロン株感染拡大の中でもブースター接種をいち早く実施しているアイルランドやフィンランド、カナダがトップ10にランクインしました。
なお水際対策で入国制限を強化した日本は、12位後退して27位となりました。
文・訪日ラボ編集部/提供元・訪日ラボ
【関連記事】
・【独自】GoTo「良い影響ある」96.7% 、菅首相に「インバウンド期待」72.5% 海外向け情報発信の適切な時期と内容は:インバウンド対策意識調査
・仏・Japan Expo創立者に聞いた、日本の魅力の「ニューウェーブ」とは?【訪日ラボ独占インタビュー】
・外国人に大人気「アキバフクロウ」に実際に行ってわかった、「体験」へのこだわりとインバウンド対策の秘訣とは・
・インバウンド業界は「第三のフェーズ」へ-より戦略に精緻さ求められる時代に
・【日中比較】新型コロナで売れた・売れない商品ランキング 「口紅」明暗分かれる